アレッツォはフィレンツェから南西に約70kmのところにある、中世の町並みを今に残すトスカーナの古都です。
トスカーナの他の全ての街と同様に、偉大な歴史を持った小さな街です。ルネサンス期のトスカーナ、特にフレンツェは、今日で言うニューヨークに相当します。時代の最先端を行き商業が盛んで豊かで、そして芸術がありました。
世界中がうらやむ芸術です。それらに触れるということが、今アレッツォを訪ねる理由のひとつとも言えるでしょう。
ここは偉人たちの故郷です。まずは、ピエロ・デッラ・フランチェスカ。サン・フランチェスコ教会に彼が描いたフレスコ画を見るために、世界中から人々がやって来ます。 天才ミケランジェロはアレッツォ県のカプレーゼという村で生まれました。現在もその生家を訪ねることができます。グイード・モナコ、またはグイード・ダレッツォとも呼ばれますが、彼はここで楽譜を発明しました。ドレミの音階は彼によって作られました。この街で生まれたジョルジョ・ヴァザーリはすばらしい建築家であり、作家であり、画家です。詩人のフランチェスコ・ペトラルカもアレッツォで生まれました。彫刻家のアンドレア・デッラ・ロッビアの作品も多く見ることができます。アレッツォ県で生まれたロベルト・ベニーニの活躍と彼の映画については今進行中の歴史です。
アレッツォは4つの丘に囲まれています。ヴァル・ティベリーナ、ヴァルダルノ、ヴァルディキアーナ、そしてカゼンティーノです。それぞれが世界にふたつとない異なった特色を持つ、訪れて歩いてみる価値のある所です。

毎月第一日曜日とその前日の土曜日には大きな骨董市が立ちます。
アレッツォはその立地から、歴史的にもその街の持つ芸術的美においても、イタリアで最も美しい街であるローマ、フィレンツェ、シエナに短時間で行くことができます。