南風のたよりNo22


    南の島の話し・・・いろいろな話しの寄せ集め? 

    引っ越し・・・何回目?


    また・・・引っ越すはめになりました。私としては別に引っ越したくも何ともないのですが、恐るべしフィリピンの風・・・屋根は飛ぶわ、車はへこむは、?そんな、家が壊れた訳では有りません。気分転換に・・・? 引っ越す事になりました。引っ越し先はBANIRADのとなりのバランガイMANGNAOです。只今家を新築中です。新築なんてカッコつけてますが、知ってる人なら大笑いの「バンブ−ハウス」です。日本人が本当にバンブ−ハウスに住めるのか?一日二日の滞在ではなく、住めるのか? 私はほとんど現地のフィリピン人と違わない生活をしても平気なので、多分大丈夫でしよう。例えば、蚊に喰われても1時間もしない内に跡形も無くなってしまいます。喰われた時は痒いのですが。
    家が出来上がったら写真を公開しますので、乞う御期待・・・誰も興味ないって。そんな訳で家が完成する間は日本に居るか、ホテルに泊るか? で、ホテルだったら宿泊代が大変だろうなんて、そんなでもないのですよ。バンブ−ハウスでOKの人なら1泊100ペソ・・・250円で十分個室に泊れるんですよ。狭いですけど、部屋は。
    あっ、でもダイビングの受け入れは万全ですから、いつでもOKですよ。

    近所の飯屋

    近所の飯屋に可愛い女性がいます。名前はcinbye 私の撥音だとシンビーです。この娘が黒いTシャツを着て働いていました。bombeeおやじはいい歳をしてシンビーにああだこうだと話し掛けるのですが、シンビーは忙しくてロクに返事もしてくれません。と、そんなこんなしていたらシンビーは洗い物かなんかで引っ込んでしまいました。
    5分もしない内に白いTシャツに着替えたシンビーが店に出て来ましたので、おやじはまたシンビーに話しかけ始めました。まず、なんでTシャツなんか着替えたのかと尋ねたら、着替えてないもん、ときました。おや、返事したよ・・・びっくりだなぁ、と思いつつ、アレェ?着替えてないとー?・・・(私)シンビー、さっきは黒のTシャツだったじゃないか?(シンビー)だから着替えてないってばァー・・・。と、その時もう一人のシンビーが黒いTシャツで現れたからびっくりです。なんと双児だったのです。シンビーの妹はcindye 私の撥音ではシンディーです。
    フィリピンに双児がいたって不思議でも何でもないのですが、暇持て余して昼飯時からビールなんか飲んでいたので、からかわれたようでした。

    ビールと飯

    フィリピンの物価は日本とは違って上がっています。緩やかに上がっています。経済的にも少しづつ伸びていて、10年前に比べれば本当に豊かになったな、と、フィリピン新米の私でさえ思うのであります。
    例えばシンビーのいる飯屋でビールを飲むと20ペソ・50円です。それを店で買ったとすれば、中身は13ペソで32円ですが、空ビンを持って行かなければデポを3ペソ7円取られるので約40円になります。飯屋の50円のビールを安いと思うか、高いと思うか?店の32円をどう思うか、日本人で日本で収入の有る人にとってはどうでも良い金額では有りますが、現地ではそんなに安いとも言えない金額です。
    私の好きな飯のおかずに、ヤギ肉の煮込みがありますが、これが一皿20ペソですから、ビール一本はあまり安くはないのです。例えば、御飯を一皿、ヤギの煮込み、パリヤを一皿で合計で35ペソで食べられます。今日の相場だと84円です。一回の食事が84円・・・夢のようですか?
    私はこれにビールを3本いきますので、95ペソ230円になります・・・安いですよね。

    ASIAビール・・・カールスバーグ?

    ASIAビールと言うビールがあります。サンミゲ−ルよりも辛口な切れのある味が私は好きです・・・なんてね、極々最近その存在を知ったのですが。
    このビールはラベルにこっそりカールスバーグの文字が書かれていて、味は本場の仕込みである事が伺えます。そして、なによりもこのビールの存在意義は価格であります。24本入3ケース買うと1ケースおまけ、なのです。その結果1本約6ペソになります。どうですか、しかも味は朝日スーパードライに近い私好みの味とくれば、もう買うしかないのでありますが、如何せん冷蔵庫はジェフリーの家で仏壇になっていますので今はシンビーの店のサンミゲ−ルで我慢ですか。

    金龍と書いてCHINRON

    チンロンはガイドブックでも有名な中華料理屋です。ここの名物は・・・・?はて、何でショね。何を食べてもそこそこですが、メイヤンのシュウマイやロサンティのツバメの巣ののスープのように、これと言ったトドメを刺すようなメニューは見当たらないのですね。何故こんなに混むんだろうか?そして、地球の迷い方のガイドブックにも載るし。
    と、悪口を書きましたが、一つだけマトモに金を払えるものが有ります。ショーパオです・・・まあ、肉マンだと思って下さい。ただし、ピータンに見立てたゆで卵が日本の肉マンとはちょっと違います。
    チンロンはドゥマゲッティーで一番の景色の良い、海岸通の並木道沿いにあります。店の外にカウンターバーのようなスペースが有って、フィリピーナを連れだった不良外人が昼間からビールを飲んでボヤーッと海など眺めていたりします。すぐ近くのWHY NOTの店先でも飲めるのですが、向こうは通りすがりと言うよりも、某ホテルのお客の溜り場になって居るので、他のホテルの客はあまり行かないのかも知れません。で、ここの座り心地の良くない止まり木に座って、お尻をずらして座り直しながら、ついつい長いをしてしまうのでした。
    ずーっと座ってビールを飲みながらショーパオが売れる様を見ている内に、「ちょっとビックリ」になって来ました。
    店の中からの注文でも出て行きますが、店頭でショーパオを買って行く人、ショーパオだけをパクついてすぐ立ち去る人が引きも切らずにやって来るのです。
    2つ有る饅頭の蒸し器は常に補充されていて満杯の状態です。私の勘では1日1000個は売れるでしよう、多分。
    1ケ30ペソのショーパオはけして安くは無いと思うのですが・・・フィリピンの消費構造の奥深さは私には未だに謎であります。

    労働と賃金

    近所の飯屋のcinbyeは朝7時から働き始めます。仕事が終わるのは夜の9時です。拘束時間14時間。
    しかし飯屋ですから一日中忙しい訳では有りません。朝の7時から9時まで、11時から午後1時まで。午後5時から7時までの都合6時間は、それこそ冗談を言っても怒られる程忙しいのですが、それ以外は洗い物などが済めば暇です。暇な時には座って、店の人たちでおしゃべりをしていたり、時には裏で一眠りなんて事も出来るようです。
    でもどうですか、14時間の拘束時間も厳しいですが、cinbyeは6月は1日も休みが無いと言っていました。日本人の若い女性でこの条件で働き続けられる人は少ないのではないかと思います。来月、7月に一度有る休みを今から楽しみにしています。
    cinbyeは地元の有名なカレッジを出ています。この仕事はテンポラリーと言いながら、パーマネントの仕事に就ける保証は全く無い事を自分でも知っています。
    cinbyeの給料は1月、2500ペソ、6300円です。



    では、また。

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