『2期工事〜そのB』

2期工事・・・と書き出してもうどれだけ時間がたったのでしょう。 まさかこんなにたくさんアレやらコレやらトラブルに遭遇しようとは予想もしていませんでした。何だかイタ車を
所有したような気分です(?)。

ドアケーシングが「バキバキッ!」と音を立てて割れた直後、またまた三井ホームのSさんにTELを入れました。 ケーシングが割れてしまったことはもうどうでも良かったのです
が、クローザーのステーが宙ぶらりんになっている為ドアを閉めた時にステーがドアに当たり傷ついてしまうと、またドアの取替え?・・・また何ヶ月も待つのもイヤだし「どうしたら
良いでしょうか?」と聞くつもりでTELをしました。 『えっ! また・・・ですか?? 今度はどこが・・・??』とSさんの驚いた声が響きます。 2時間程経って、Sさんと工務
店の人2名の計3名の方が応急処置にこられました。

割れた原因は、私自身もなんとなく推測できます・・・ここ数ヶ月の間に2度ドア交換をしており、その度にクローザーも外したり付けたりの繰り返し。 初めて知りましたが、こ
のケーシングは何とオール木製なんです。 きっとクローザーのステー受けを締め付けるビスの部分にガタができて、今回ドアを開けた拍子に「バキッ!」といっちゃったのでしょ
う。 このドアケーシングもドア本体と同じ、サーマトゥルー(米国)のもので、本来クローザーが取り付けられる事を想定されていないようです。 確かに、米国の一般家庭
のドアではクローザーはあまり付けられていませんよね。 ガシャ、ドン、バタンって感じが多いと私自身も思います。 国産のものだとケーシングはスチールかアルミが殆どで、
このようなことは「きっと」ないと思います。 

ドアケーシングの交換も一瞬、頭の中をよぎりましたが、交換となると「空前の工事」が待ち受けています。 先ずは玄関部の壁面をケーシングに沿って切断しなければな
らないし、おまけに折角の(数少ない?)お気に入りの玄関ポーチを部分的に破壊しなきゃならないので・・・ちょっと・・・いや、かなり妥協して、補修工事として対応して頂
く事になりました。 ・・・これで補修工事リストの対象がまた1つ増えました!



[7月27日・・・VOC測定@]
気温が上がり暑い日が多くなってきた5月の下旬頃ころから、2Fの甘酸っぱい臭いのする「異臭」が益々酷くなってきて三井ホームに何度も対策・検討をお願いしましたが
『前例がない』との理由で具体的には手付かずの状態でした。 そんなある日、このHPを見られた方からメールで「国土交通省所管の(財)住宅リフォーム・紛争処理支
援センターに申込みをすれば、VOC測定を行って貰える」とのアドバイスを頂戴し、早速申込みをしました。 7月中旬に同センターから測定バッジが送られてきました・・・
早速測定です。


           
               バッジは2種類で、左側がホルムアルデヒド用          バッジはFLから1200〜1500H、壁面から
               で右側がトルエン、キシレン他用のものです。           1000程度距離をあけた所に置きます。

説明書ではなるべく窓を閉めた状態で行うよう指示されていますが、この猛暑の中、例の臭いが充満してしまうこともあり窓はオープンの状態にしておきました。 この状態
で24時間放置して、バッジ類を指定された袋に入れ、温湿度記録表と共に同センターへ返送しました。 どういう結果が出るのか不安ですが、判明したら公開したいと思
います。


[7月31日・・・VOC測定A]
7月になって、三井ホームのSさんのお力もあってようやく会社として拙宅の「Rコンによる(?)異臭対策」に本腰を上げて頂くことになりました。 先ずは三井ホームとしても
VOC測定から・・・ということで測定開始。


          
                 1箇所目はLDKです。 ホルムアルデヒド用のバッジ、       2箇所目は子供部屋(勉強部屋)です。
                 その他化学物質検出用の液体(中身は?)、
                 それに温湿度記録装置です。

24時間この状態で放置し、翌日三井ホームの方が回収に来られました。 因みに、この温湿度記録装置はなかなかの優れもので、80000ポイントの温度・湿度を記録
できPCに直結してデータを拾えるようになっています。 「これ欲しいっ!」とお願いしましたが、やっぱり・・・『ダメです!』とビシッ!と断られました。。(当たり前です
が・・・)。

「内装のUP」が大幅に遅れています(その内?近い内?・・・)ので、何か変ですがちょっとだけ紹介しておきます。 上の左の写真はLDKのはき出し窓の部分。 この部
分は赤いカーテンと薄いピンクのレースです。 カーテンレールはメタルで両端がメイプル調のウッド。 カーテンはハトメ加工して取り付けてあります。 ピンクのレースは「ちょ
っとエッチなムード」を期待して(・・・ウソです!・・・)採用しましたが、コレ結構goodです。 外の光がとても柔らかい感じで室内に入ってきます。 因みにカーテンは全て施
主工事でサンゲツに勤める知人にお願いしました。  右側の写真は、工事途中でもUPした子供部屋の「昼は青空、夜は星空」のクロス。 子供寝室から勉強部屋ロフ
ト下までこのクロスが続いています。


[8月2日・・・屋根裏換気設備工事]
2Fの甘酸っぱい感じの臭いがRコンに拠るものかどうかハッキリしませんが、「そうである」と仮定し、又2Fの温度が上昇した時に、よりその傾向が強くなることを考慮し、三
井ホーム社内で検討を進め又私自身も幾つか案を出し、屋根裏に換気設備を設置することになりました。




上の図が拙宅2Fの図面です。 主寝室と子供部屋(勉強部屋)がスロープシーリング(+ロフト)になっており、その他の赤枠で囲まれている部分が通常の天井がある部
分(=屋根裏が存在する部分)です。 通常、Rコン(DSP)を採用すれば、今現在は屋根裏部の換気は標準仕様では設定がありませんが、臭い対策の為敢えてこの
部分の換気設備工事を実施することになりました。

屋根裏部から見た場合の説明をします。 @西側壁面からの外気取り入れの為の吸気ファン(約50m3/h)の設置、A子供部屋ロフト部からの吸気ファン(同能力)の
設置、B東側壁面側に排気ファン(約150m3/h)の設置。 @とBは常に連動するシーケンスで、Aは独立でON-OFFできるようになっています。 当初東側に位置す
る主寝室ロフトからも屋根裏へ排出するファンの設置を考えましたが、Bのファンと距離が短くショートサーキットの懸念があり今回は見送りにしています。 場合によって
は、主寝室だけロスナイを設置することも検討中です。 ファンの能力から見てわかる通り、これだけ見れば屋根裏部は若干のマイナス圧になるように見えますが、外気との
温度差もあり現実的には全く問題ないハズです。 さて、いよいよ工事開始!


          
                   たくさんの機材がLDKから階段を経由し、2F主寝室のロフトの点検口から屋根裏へと運び込まれ
                   ていきます。 ブルーシートが家中に敷かれています。 そうそう! ここでも全く関係ないのですが
                   右側の写真が主寝室ですが、ここのカーテンはご覧のような(・・・よく見えませんが・・・笑)柄の
                   プレーンシェードです。 ・・・内装の紹介でした♪


          
                   先ずは、西側壁面に穴を開けます。 ここにスリーブを入れて断熱をして・・・。 OA吸気ファンを
                    取り付けます。 


          
   続いて屋根裏(小屋裏)東面の排気ファンの取り付けの為のコア抜きです。


          
                   写真左側→このような形のファンが3箇所取り付けられました。 ON-OFFでパネルが開閉し、
                   ファンが発停します。 もちろん、サランネットフィルターが付いています。 
                   写真右→外壁面に取り付けられる器具はご覧のような比較的大きな丸いモノ。 ・・・この際、
                   外観は度外視です♪ 元々外観云々言える建物ではないですし、『見かけより中身!』を
                   合言葉に思い切ってやってもらいました・・・(家造りを通じて未熟な私たちも随分大人になった
                   ような気がします・・・?・・・笑)。

この作業中に新しい発見がありました。 この日は猛暑で作業開始した午前11時には既に外気は34℃(!)・・・その後更に気温は上昇しmaxは36℃でした。 「天井
裏(小屋裏)もさぞ暑くなっているだろう」と思っていましたが、屋根裏のこの日のピーク温度は37℃!(もちろんファンは作動していない状況)。 快適な温度では決してあ
りませんが、実家の某Sハウスは間違いなく50℃レベルは確実なので、Rコンもなかなかの性能を発揮してくれているようです。 今後データを取って行こうかな?と思ってい
ますが、『Rコン通気工法ver.1プロトタイプ』・・・何だかとっても良い様な気がします♪


[同日・・・2F天井部断熱強化工事]
Rコンを採用した場合、現在では標準的には屋根裏の換気設備はなく、また2F天井面には断熱材は入らず石膏ボードオンリーになっています。 Rコン(DSP)を採用し
ない場合には、天井面に75ミリのRWが入るようになっています(あくまで標準仕様の話)。 拙宅では、Rコンを採用した関係でスロープシーリングではない通常の天井面
には断熱材は入っていませんでした。 今回、Rコンが原因と思われる臭気の対策の一環として、屋根裏部の臭気の直接排出と屋根裏部の温度上昇の抑制を目的に
換気設備を屋根裏に設置することに伴い、2F天井面等にRWを敷設することにしました。



                                    断熱材が次々に運び込まれていきます。


          
        天井裏(小屋裏)へは、主寝室のロフトにある点検口から容易に出入りが可能です。 床面(=即ち、2Fの天井面)のみならず、壁面
        (ロフトの壁裏になります)に至るまでRWがギッチリ隙間なく敷き詰められました。

2重断熱+通気システム・・・果たしてどういう効果があるのか? 臭気は軽減されるのか? 暫く様子を見なくてはなりませんが期待度満点♪です。



[同日・・・玄関ドア・ケーシング補修工事]

バキバキッ!と割れてしまったドアケーシングの補修工事も同時に行われました。。


                                元のビス穴には木片を詰め、割れた部分には
                                接着剤を流し込み、このような器具で暫くの間
                                固定します。

          
                接着剤が完全に乾燥した後、この部分を数ミリ削り取り、全く同寸法のスチールプレート(同色に塗装)
                をハメ込みビスで固定していきます。 色ムラ等は全くなく、質感も以前と変わりません・・・が、ビスで
                6箇所固定していますので、ビスが丸見え!です。 ・・・この際、見栄えは二の次です!・・・(笑)


                                          工事完了です!

これまでは、ドアクローザーのステー受けは木製ドアケーシングに25ミリのビス(4箇所)で固定されていましたが、今回は60ミリのビスを使い、スチールプレートを通ってドアケ
ーシングを突き抜けてマグサで固定されていますので、強度はかなり上がっているものと思われます。 ただ、ドアクローザーのステーの部分にそれ程(割れを引き起こす程)
の力が加わっていること自体に多少??の部分があります。 暫く使ってみて、注意深く観察してみたいと思います。




2期工事の内、比較的大きなモノはほぼ完了です。・・・が、まだ幾つか残っています。 ダブルハングのサッシはその後もアレコレと問題が発生しており、これは数が多いだ
けに最終的に落ち着くのは夏休み(子供達の)最後の方になりそうです。。