◇10月◇

結論から先に言えば、『別れの秋から出会いの秋』になりました!

気が付けば、当初候補に挙げていたメーカーは殆どが破談となりあとは・・・『三井ホーム』しかない。 しかしここはヨメの希望で「一応候補に入れておいた」だけで、「どう
せ高いだろう」とも思っていたし、他メーカーと一生懸命商談している頃一度だけ展示場で「ついでに」見に行った時も「私たちのような貧乏家族はお呼びじゃないよ」といっ
た扱いも受けたし・・・。 

10月に入ってすぐのある日、ヨメが1枚のハガキを持ってきて「ねぇねぇ〜。今度、もう一度三井ホームを見に行かない?」と誘い(?)をかけてきたのでした。 そのハガキに
は「期間限定。VARIOが45万円/坪から。 詳しくはお近くの展示場まで。」という内容。 いつもだったら、このテのダイレクトメールの類は郵便ポストからゴミ箱へと直
行するのが我家のパターンなんですが、何故かヨメが大事に(?)保管していた模様。

思い起こせば、1月にネットで資料請求した後、わざわざ自宅まで資料(VERYのカタログ)を届けてくれて以来、月に2度程度コンスタントに不動産情報をこれまた持参
してくれていたKさん。 が、しかし私は9月まで会った事もなく顔も知らなかったのです。9月の積○ハウスとの「決裂日」となってしまった日曜日の朝、車に乗り込もうとして
いた私たちと玄関先で偶然Kさんと遭遇。 「新しい不動産情報をお持ちしました。」と言うKさんに「これから積○との打ち合わせがありますので。」ということで軽く門前払
い(?)してしまっていた事を思い出しました。 この時が初顔合わせでした。

今更相談するのも・・・?という気持ちもあり、ヨメに「気になるんだったら、一度あなたが電話で相談してみたらどう?」と言い、自分自身は逃げてしまうのでした。

その数日後、ヨメに呼び出された(?)Kさんは、私たちがPCで作った自作図面(積○に作ってもらった図面をベースにミサ○風にアレンジしたもの??)を渡され、図面作
成と見積書作成を押し付けられたのでした。 1週間も経たない内にKさんからTELがあり図面が出来たので持参したいとのお申し出が・・・。 勿論快諾し、その夜、初
めて「まともに」Kさんと会うことになったのでした。

図面は2パターン用意されていて、何から何まで「ピシーっと書いたぞ!」という感じの図面。 ネット等で噂には聞いていたけど「これぞ建築物の図面!」という感じでした
(積○や大○の最初の図面は、色が付けられていたりBMWが書かれていたりでどちらかというとイメージ図的なものだったので・・・)。 「バスルームは2Fを希望されおら
れる様ですが、建築面での色んな制約があり、結局全体的な部分に影響する恐れがありますので、今回はバスは取り敢えず1Fに設定しています。 今後更にご要望を
お聞かせ頂けましたら2Fバス設置も含めて更に検討いたします」とのこと。 ビックリでした。 積○なんて不具合を最後の最後まで言わなかったのにね・・・。

価格の話になり、「VARIOが45万/坪は本当ですか? このプランもその価格で大丈夫ですか?」と絶対即答する事は出来ない事がわかっていながら質問してみる
と、「VARIOということに限定されなくて結構です。 結局、お客様のご要望は千差万別でそれを一定の商品に当てはめてしまう事にはかなり無理がありますので。 全て
注文住宅というお考えでいて下さい。」との答えが・・・。 難しい表現というか、上手いカワシ方というかはっきりしない答えではあったけど、嫌味のないとても誠意のある言
い方(受け取り手の聞き方によっても印象は変わると思いますが・・・)だったので、私たちがこれまでに歩んできた「土地探し・家探し奮闘記」を全てお話することに・・・(当
然、予算のことも)。

結局気が付けば深夜になってしまい、最後に「どうか私どもにもお手伝いをさせてもらうチャンスを戴けないでしょうか? 条件に合わないことがあればいつでも切って頂いて
結構です。 土地の方も更に力を入れて探して参りますので、宜しくお願いします。」とのお申し出を頂き、その時点で全てを決めてしまったのでした。 これまで数多くの
住宅メーカーの色々な営業マンとお付き合いさせてもらいましたが、三井ホームのKさんだけは感覚的に全く違う事に気付いた私たちは、「こちらこそ宜しくお願いします。」
ということで、土地も決まってなければ、当然間取りも何もかも決まっていないのに、三井ホームと『心の中で』契約する事になりました。 「これだっ!」と思ったキメ手は、メ
ーカーのネームバリューじゃなく又、家の作りでもなく・・・結局、担当して頂く営業マンの人間的な部分であったと思います。