◇7月◇

7月に入り今までの経過を兄と話していると「ボロだけど積○ハウスに相談してみたら?」とのアドバイスを受け、2年前に兄宅を建築した時の現場代理人の名刺のコピー
を貰い、早速電話を入れてみることに・・・。

ここで我家と積○ハウスとの関係を説明します。

今から約25年程前、父の福岡への転勤に伴い、福岡の筑紫野市に積○ハウスで家を建てました。 その後10年程して「家が1軒建つ程の費用をかけて」その家を増
改築したのです。 設計施工共もちろん積○ハウスです。 その後、姉夫婦も福岡市内に積○ハウスで家を建て、更に今から3年前に兄夫婦も積○ハウスで家を建て
たのです。 ついでながらに言うと、今私たちがサイパンで住んでいる家(これは会社が借りてくれているのですが)も積○ハウスです。 今現在、私(夫)の家族で積○ハウ
スに住んでいないのは、マンション暮らしをしている妹家族だけなのです。

けれども私たちが家を建てるにあたって積○ハウスを「第一候補」にしなかったのには訳があります・・・。 実にトラブルが多い! 「口だけ達者な営業マン」と「いい加減な
現場代理人(管理体制)」につきます。 これは特に兄の家を建てた時に受けた印象。 兄が家を建てている最中は、私たちが近くに住んでいた事もあり、兄に代わり(兄
は当時大阪で勤務していましたので)現場の様子をちょくちょく見に行っていたのですが、担当の営業マンは約束を守らない! 現場代理人の姿は上棟式の後は殆ど見
ることがなかった! おかげで結果として兄の家は竣工後3年を待たずして『2年住宅』の呼び名を授かったのでした。 実家もトラブルが絶えず、去年も手直し工事が施
されたのですが、その結果・・・幼稚園児でも気がつくようなとんでもないミスが起きています。 問題を指摘し「直ぐに対処します」と言いながら、半年以上が既に経過して
います。 兄の家も1年近くになりますが音沙汰なしのようです。 24H対応のカスタマーセンターがあるらしいのですが、こんな対応しかできないのだから、24H受付は不
要ですよね。 郵便受付でも結果は変わらないでしょう。 このメーカーは『住まいの参観日』なるものが得意(?)ですが、実家と兄宅を参観されたらきっとビックリでしょ
う。

当時の現場代理人にTELを入れた処、憶えておいて貰えたらしく、こちらの用件だけ言うと「直ぐに営業と連絡を取ります。 本当に有難うございます。」とのこと。 翌日、
希望地近くの住宅展示場内の積○ハウスのO課長からTELがあり「遠方なので取り敢えずカタログを送ります。 土地の方も探しておきますので、週末にでもサイパンまで
伺います。」とのこと。 「週末はどっちみちグアム方面に土地探しに行くので、ついでにそちらに寄りますよ。」と言うと「それではお待ちしております」との返事。

週末の土曜日の夕方展示場に出向くと、モデルルームの入り口に「本日のお約束:サイパン・あきちん様」と書いてあり、どうしてだか妙にイイ気分になってしまったのです。 
私たちの担当は電話を頂いたO課長。 実家や兄宅での出来事に対する私の気持ちを一通り言うと、さすがに事前に調べておられたようで「存じております。 そのような
ことがないように責任を持って進めて行きますのでよろしく。」という内容の非常に丁寧な挨拶を受けたので再び舞い上がってしまったのでした。 続いて、不動産情報を頂
いたのですがこれは今まで知らなかった情報(勿論、希望エリア内)。 「その土地に家を建てるなら」ということを前提にしたかなり詳細な平面図。 それに、その図面を元
にした全体的なパース図(このパース図には何故かBMWの5シリーズが2台も車庫に止まっています・・・)。たったの3日程でこれだけのものが準備できたなんて・・・感激
と言うか感動してしまいました。 さすが業界最大手! 組織力というか何と言うか、絶対的な力の違いを感じました。 ミサ○なんて1ヶ月以上かかってあの有様だった
に・・・。

最も驚いたのは間取り図面の内容です。 電話で簡単に言ってただけなのに・・・。 『1Fは30畳近いLDKを中心に要所要所に物置があり、玄関ホールや廊下といった
非居住空間は殆どカット。 2Fは1Fリビング内から上がった階段ホールがフリースペースになっていて子供達の勉強スペースに。 そのフリースペースを間に挟んで両側に
子供達の寝室と反対側には夫婦の寝室。 それに洗面・バスは希望通り2Fに。』・・・私たちがイメトレしながらPCで作成した図面は積○には渡していなかったのに、自
作図面を格段にバージョン・アップしたような内容でした。 私たちが感激しているとO課長は「電話でお聞きしたご希望を頭に入れながら、自分だったらどんな家に住みた
いか?って自問自答し、設計の担当者と相談しながら考えたんです。」・・・・ここら辺のトークも実に上手く、心をくすぐるものがありました。 その日は本当に気分良く帰途
につき、私だけは『気分はすっかり積○ハウスに決定』だったのです。 ヨメはどうも・・・鉄骨は・・・余り気が進まない様子・・・。

その翌日、積○から情報提供を受けた土地を私たちだけで見に行く事に。 残念ながら、ダメでした。 間口が狭く南面の庭が殆ど取れない上に南北に隣家が密接して
いる(東京・大阪では当たり前なのですが、こんな田舎でそんなタイトな所に住みたくない!)という事で帰りに再度展示場のO課長を訪ね、結果の報告をすることに。 
O課長は「まだまだ探します。 これからですよ。 安心して下さい。」と言われ、土地が期待外れだった為の落胆感も忘れ、この日も気分良く帰途についたのでした。