時を司る者

 トラスデンのマクアカイブの遺跡の未調査地域で新たな展開があった。

 鳥の頭をした人間のミイラが扉に鎖で張りつけられている。

 これは何かの儀式の後か?

 はたまた封印か何かか?

 情報のない我々はとにかく調査を開始した。

 しばらく調査をしているとメンバーの一人がけいれんを起こした(この鳥頭のはクルカと言うタイムガーディアンの一人で時空をゆがめる能力を持っている。彼は半径30’に入ったものにサイキックで自分を解き放つよう説得したのだ。)。

 メンバーの一人は説得に応じた様子でミイラに水を与えた。(それを演じたのは誰だったかな?)

 すると見る見る乾いた肌が少しだけ回復し言葉を発することが出来るようになった。

 「勇気ある者よ。いま目の前にしている物体が逝き返ったことで動揺していると思うが、落ち着いて聞いてくれぬか?」

 クルカはまさに必死でこのチャンスをつかもうとしている。

 彼はもう何百年このままだったのだ。

 「私は時を司る者クルカと申す。訳あってこのような不始末な格好にされている。どうか助けていただきたい。」

 メンバーは助けてよいものか?悩んでいると、、後方の暗闇から

 「やめとけ。」っと声がした。

 ガンメタリックの鎧を着た顔はシャープな男が現れた。
 
 メンバーはどちらの男に力を貸すか?

 ガンメタの戦士はギュンターと言うインテリジェンスソードで彼は少しの間しか実体化できず、自分を使う達人を探している。

 しかしこのクルカを今この時に殺す力の持ち主をここで見つけることに成功したのだ。

 クルカは時空を捻じ曲げるゆえに存在が危険と察したギュンターはようやくクルカを追い詰めることに成功した。

 しかし自分だけでは倒せないことが判明し達人と共同で倒す事にした。
 
 もう5百年も待っていた。

 前回は達人とまでは行かなかったが、その男の力を借りてここに封じ込めることに成功。

 後はこの結界を破れるものがここにくるのを待っていたのだ。

 結界を破るような力があれば必ずクルカを倒せると信じているからである。
 
 クルカにとっては正に迷惑な話であった。
 
 クルカは時を司る組織の一人で彼が呪縛されている間にどれだけの迷惑が仲間にかかったか。

 一刻も早く仲間の元に行かねばならないのだ。

 もし運が悪ければ対抗している勢力に押され時が狂ってしまうこともありうるからだ。もしそうなったら世界は崩壊するであろう。

 クルカを助ける場合はギュンターはメンバーの一人をジャーリングしてメンバーから殺していく。
 
 そして最後にクルカを殺そうとする。
 
 AC-4 HP 98 TAC0 5 AT3(1d10+8) おぼろな影によるデフェンス当たっても1/2で幻影に当たる。

 幻影は2体同時に現せるし、1つずつでも可。またあらかじめ何をさせるかも自由である。
 
 幻影に休戦の申し込みをさせといて本体でアタックとか。幻影はおいていくことも出来る。(リンクしている。)

 この扉は時空を曲げられている。クルカを開放した後、ここに入るのは非常に危険である。もしその危険を犯しつつ進入すると、、


                         ワンポイントコラム 

 このシナリオはプレイヤー達の動きしだいで次なる展開が大きく変わる分岐でもあった。複数のコンベンションでためした所、みなクルカを救いギュンターを葬った。ジャーリングと言う自分のキャラを操られる行為がプレイヤー達に不信感を抱かせたのだろう。
 中には人類とデミヒューマンという事で、ギュンター派もいたが、今のギュンターも亡霊か?魔の者に近い存在だから互角に感情移入できたのかと思われる。これが生身の人間のギュンターだったら、トリアタマに力を貸したであろうか?微妙にテイストされたこのシナリオはプレイヤー同士のやり取りと自分達で道を切り開いていくと言う二つの力を試されるものだったと思われる。とわいえ、このシナリオのタイトル名が時をつかさどる者と言うクルカのほうに軍配が上げられているので、実際のプレイヤーの選択は正解であったと、マスターは喜んでいる。

 戻る