我が家で里親となり最期を見届けたシェパード クレア のページです

世の中には、まるで人間の子供のように、家族の一員として愛情もって育てられた子と
そんな愛情も知らず、「物」のように、あるいはそれ以下の仕打ちを受けている犬達がいます
クレアもそのうちの一匹で、「物」以下の扱いを受けていました

子犬時代〜10年程、クレアは普通の家庭で愛情もって育てられていました
飼い主の奥さんが亡くなった後、そのご主人はクレアをある人に譲りました
それから我が家にくるまでの約2年間、地獄のような生活が始まりました
酷いその飼い主は、犬は「物」。水と小屋さえあればいい、という考えのひと
犬小屋の周りはフンだらけ、中は毛だらけ、砂利が入り込み誰も近づけない状態
夏は炎天下の下、飲み水は熱湯になってしまうほど
おとなしいのにつけ込み、顔をライターで燃やされるという虐待を受けたり・・・。
そしてクレアは乳癌になってしまいました
クレアは治療をもしてもらえず放っておかれた為
乳癌はもう、手の施しようが無い状態にまで来てしまいました

そんな時、心優しい方がクレアを発見
酷い飼い主のかわりに病院へ連れて行き薬を飲ませたり、お散歩、腫瘍の手当て等、手厚く看護してくださいました

しかし、その方もボランティアでたくさんの、猫、犬を保護しています
住宅事情でクレアを家に迎えることが出来ませんでした
従って発見はしたものの、生活の場はソコから動けないのです
酷い飼い主はクレアをもう必要では無いようで(建設現場の番犬として前の飼い主から引き取ったようです)
ボランティアさんの「クレアを引き取りたい」の願いにも、簡単に答えを出したようです
(クレアを手放した後、その酷い飼い主は新しい子犬を迎えた・・・・・)

余命わずかのクレア。
そんなひどい仕打ちを受けていた場所で、最期を迎えてしまうなんて・・
(その方も四六時中いる訳ではないですから虐待が裏で続いていてもおかしくない状況です)
せめてきれいな環境で逝かせてあげたい

余命2〜3ヶ月のクレアの最期を、変わりに看取ってくれる人が、何万人かに一人いるかもしれない

そう思ったその方は、インターネットを通して、里親募集の呼びかけ(原文をそのまま載せています)をしたのです
夏の暑い頃から募集していたそうですが、私がこの↑記事をを初めて見たのは9月の頭でした

そこからボランティアさんと電話で何度かお話をし、すぐに我が家に迎えることに決まりました
2002年9月15日、クレアは福岡→千葉へと飛行機に乗ってはるばるやってきました
空港で初めてクレアと対面した時の事は今でもハッキリ覚えています
大きなバリケンに入った怯えた表情のクレア
これからはもう安心だよ。。。、と心に思った瞬間でした


2005年1月一部訂正

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