南風の写真便り

       

〜ドゥマゲッティーそぞろ歩き〜


   恐るべき改造のテクニック

 ヤマハの販売店をのぞきに行きました。
ヤマハの、こんなバイクは日本に無いだろう・・・?と、展示車を見ていました。
とってもフィリピンチックなカラーリングに驚いて居たら、面白い車?が入って来ました。
右の写真の、三輪バイクです。
元は、中国製だか台湾製の短気筒155ccのバイクのようでした。
定員はたぶん、大人5名に豚1頭。最高速度60キロ位か?雨でも濡れないのが良さそうです。
オーナーに話し掛けて具合の程を聞いてみましたが・・・見かけ倒しだそうです。





  デフギャ−・・・? 発想が凄いと思うのですが

軽トラのデフらしきものを加工したと思うのですが・・・?
二つに切って、バイクのリャスプロケットを一枚入れて、チェーン駆動にしてあります。
この程度の補強で強度は大丈夫なのだろうか?と思う程度の薄い鉄板でつながれています。
このバイクの写真を撮っていたらヤヨイが通りかかってバイクを停めました。
ヤヨイいわく、この手の三輪車を造って成功したやつはいない、と言うことです。
サンタモニカのジョイが似たようなのを造って、下り坂のカーブでひっくり返って怪我をしたのだそうです。






   久しぶりに ドゥマゲッティー名物 ベルタワー

とても天気が良かったので名物のベルタワーを撮ってみました。
街に出た時に、ドゥマゲッティーっ子にベルタワーの由来を説明しています。
今では、ドゥマゲッティーの子供達はほとんど誰もベルタワーの由来を知りません。
一応、観光ガイドブックには、モスリムが攻めて来た時に鐘を鳴らした鐘楼と書かれています。
でも、50年前頃のドゥマゲッティーのこの辺は原っぱで、海からは結構離れています。なので、本当の目的は違ったのでは無いか?と思っているのですが。ドゥマゲッティーの街の歴史を綴った書物で私が手に入れられたのは、今のチャンゲの始まりが原っぱに造られた、およそ60年前頃からの物でした。それ以前は教会の書き残した歴史しか無く、それが元になっているようです。セブのフォート・サンペドロの鐘楼の言い伝えが流用されていると、私は思っています、が。



  ベルタワーの近くの「足ツボマッサージ」。

カテドラル教会の大アカシアの木陰に、足ツボマッサージがあります。
マッサージの箇所はひざから下、指先までです。
スリッパーで汚れた足をアルコールで掃除して、ベビーオイルを塗ってマッサージします。
足ツボマッサージは軽くやってくれと頼んでも、痛いです。相当に痛くて、うめき声が出てしまいます。しかし、その痛みは、何だか不思議な痛さで、痛いんだけど気持ち良くて、ついつい癖になる痛さなのです。
料金は25ペソだったと思いますが定かでは有りません。何故ならば、スタッフ皆で行って全員の分をまとめて払わせられるので、1人いくらかは良く分らないのです。時間は両足で20分位です。ちなみに、眼のツボを押してもらっていると、ある瞬間に突然パッと視界が明るくなります。



 カテドラル・チャーチ

 ドゥマゲッティーで一番大きな教会、カテドラル・チャーチです。
写真の通り、とても大きくて立派で威厳が有ります。
日曜日は午前と午後の2回ミサが有って、それを聞きに来る人達で大きな聖堂が満員になります。
今この教会に行くと、とても立派に栄えているように見えますが、4〜5年前は廃虚同然でした。
その頃大きく栄えていたのはセブランの教会で、ドゥマゲッティーの人達も、ミサの有る日にはわざわざセブランまで出掛けていたものでした。
当時のカテドラル・チャーチはミサが行なわれる事も無く、扉も閉ざされたままで、外観も朽ちていました。
最初に手を入れられたのはベルタワーで、ここに祠を造ってマリアとサントニーニョ像が置かれました。同時に献灯用の燭台が置かれ、ロウソク売りが現れました。この後は凄い勢いで人が集まりだし、あれよあれよと言う間にカテドラル・チャーチは復活したのでした。
誰がどうしてこうなったのか、経緯は分りません。




  大聖堂・・・と言う程でも無いのか?。

 これがお寺なら、でかい本堂だとか、古刹だなとか、名刹であるな、などと分かったような事も言えるのですが、教会についてはさっぱりです。
この程度の物は大聖堂とは言わないのかも知れませんが、ドゥマゲッティー界隈一番と言う事で。
ここが開店?いや、開場?開堂?とにかく扉が開いた時には、中は薄暗く、調度品も煤けていました。全体に古めかしくはあっても、威厳を感じるものでは有りませんでした。しかし、少しづつ手が加えられ、キリスト像やらマリア像やサントニーナョも奇麗なものが置かれるようになって行きました。
どれも一見古そうですが、多分、私の値踏みでは大したものでは無いだろうと思います。
DONATION・・・寄付と言う意味の言葉が書かれた箱の上の、黄色い服を着た像の左側を見るとお賽銭を入れる穴が見えます。神社仏閣とお賽銭は、熱帯のフィリピンでも切り離せないようです。
でも、奥行きが50メートル近く、天井までも10メートルは有るだろうと思いますから、大聖堂なのだと思います。




 祭壇・・・と言うのですか?

聖堂の一番奥の祭壇です。
祭壇にはステンドグラスがブルーの光を注いでいて幻想的でさえ有ります。
しかし、ここも以前は煤けて暗くて、今とは大違いでした。
緑の布が敷かれている台が棺桶の置かれる場所で、ダダもあそこに置かれました。
写真では左側に有るのが進行役のテーブルで、その後ろに見えるマイクの付いた台がお説教用のテーブルです。
扇風機が幾台か見えますがそれらは全部、司教か司祭なのか分りませんが、その人に向けられます。
広過ぎて、28ミリでは写真に入りませんでしたが、右手の方に聖歌を歌う人達の席があります。
この中は日中でもとても涼しくて、しかも静です。
扉は開かれていて誰でも入れます。ドゥマゲッティーに来たら是非、覗いて下さい。
平日の午後はお祈りの人より居眠りの人が多いようです・・・嗚呼フィリピンですねぇ。




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