南風のたよりNo64


    ドゥマゲッティー便り


       
     3月に車・・・軽トラ・ボンビー号の大修理をしました。
    どのくらいの修理かと言うと、エンジンを降ろして分解掃除、タイミングベルト交換、クラッチ関係掃除とクラッチ板交換。
    フロントの足回りをバラして、ゴムブッシュ類交換、ディスクパット交換、ロアーアーム交換、タイロットエンド交換、抜け掛かっているショックに当てを入れて調整。
    プラグ、オイル交換の後、タイヤ屋に行ってタイヤ交換の上、アライメント調整・・・後は・・・忘れました。
    ああ、荷台の錆び止めと、錆びて穴の開いたところと、シャーシーが腐って穴の開いたところの溶接もしました。
    この修理を、朝の8時から始めて、午後3時に終わらせるのですから、日本では考えられない早さでは無いでしょうか?
    部品は、いつものように修理依頼者が直接買って来ます。解体部品屋のような店に行って自分の目で見立てて買うのですが、なんと言っても中古部品ですから、取り付けて間もなくまたダメなどと言う事も有る訳です。
    それが嫌な人は新品の、しかも、純正パーツを買えば良いのですが、まあ、そんなものを買う人はほとんどいません・・・たぶん。
    ちなみに新品パーツにもオリジナルとコピーがあって、スズキキャリーに関しては相当なパーツがコピーで出回っています。
    以前にも書きましたが、韓国中古車が安いにもかかわらず出回らないのは、この部品の供給に不安が有るからのようです。
    この修理で、部品代を含めて15000円も掛かってしまいました。一番高かった部品は、新品のボッシュのプラグでした。

    現在4月27日、あれからほぼ一月経ったのですが、応急処置したフロントショックが抜けてしまいました。買わなければなりません。
    フロント一式の中古で、5000円程度、そして工賃が700円位です。毎月の出費はちと痛手ですが、なおさない訳にも行きませんから、明日、修理します。

     チョコレートなどの原料のカカオが、ドゥマゲッティーで普通に採れる事を知り、驚きました。
    おやつの時に食べた餅米のお菓子に、溶かしたチョコレートを掛けて食べていました。そのチョコレートが美味しかったので作り方を知りたくなり、チョコレートパウダーの話しをしました。しかし、話しを聞いていた全員が、パウダー?と怪訝な顔をして、パウダーでは無い、ビーンズだと言うのです。私は、ほとんど100へぇー状態の驚きでした。しかもそのカカオが家の庭に有ると言うのですから、正に新しいトレビアそのものでした。
    庭の隅の木を指差してこれがカカオの木だと言われました。それは確かに実を着けていましたが、その実は私の想像するカカオビーンズとは全く違う形をしていてました。しかも私はその木の実を知っていました。いやいや、知っていたと言うよりも、見た事が有ったと言うべきでしょう。私は市場で頻繁にカカオビーンズを見ていたのですが、それは何かの果物だろうとしか思っていませんでした。見た目があまり美味そうでは無かったので無視していたように思います。ちょっと見には果物よりもイモ類等の野菜に見えるものです。 カカオビーンズはローストしてグラインドして砕いて・・・結局パウダーじゃないか、と思ったのですが、ココアパウダーとは違うのだと言う事を言いたかったのか、どうしても粉では無いと言い張るので、「ああそうかい」と言う事にしましたが、やっぱり最期はカカオの粉です。
    このチョコレートは砂糖を入れなければとても苦く、しかし、その苦味には嫌みが無く、上品な苦味とでも言うべき、不思議な味がします。
    ミルクも砂糖も入らない、煎り立てのカカオの香ばしさと苦味は日本ではなかなか味わえないものでは無いでしょうか。
    しかし生マメは、食べてみましたが風味も何も無く、なんだかドングリの実に似ていました。

     

    カカオです

    中にマメ状の実がたくさん入っています。

     駐車違反で捕まりました。市場で鶏と魚を買っている、ほんの10分程度の間の事でした。今まで何十回、いや、何百でしょうか?同じ場所に停めていたのに、こんな事は今回が初めてです。
    前日、この近くを車で通った祭に、バイクが駐車違反で捕まっているのを見たばかりでした。私は、バイクの駐車違反ねぇ・・・へぇーと軽く流していたのですが、まさかその翌日に自分が捕まるとは思ってもいませんでした。
    切符を切る警官が、ビサヤ語で早口にあれこれ言って来ます。それもそのはず、私の免許証は純正のフィリピン免許で、しかも、国籍はフィリピン人になっているのです。
    私の免許証は日本の免許からの書き換えでは無く、この国で取得した免許なのです。その際、ちょっとした手違いと、書類を受理したおばさんの勘違いから、国籍がフィリピンになっているのです。
    日本国内でフィリピン人が日本の免許を持って運転していて違反で捕まったら、警察官は免許証の照会をすると思うのですが、ここドゥマゲッティーでは満足に言葉もしゃべれないフィリピン人を怪しいとも思わないようで、その事には全く触れませんでした。
    さて、違反で捕まった場合は7日以内にドゥマゲッティーシティーホールの窓口で罰金を払わなければなりません。しかし周りの皆が言うには、そんな物はもじゃくって捨てるのが常識であるとの事です。私もフィリピン人に倣ってそうする事にしました。
    それでもしも後で問題が起きるとすれば、免許の書き換えの時に未払いの罰金を請求され、払わないと免許の更新が出来ないと言う事だそうです。
    なんだかなぁー・・・支払ってしまった方が良かったような気がするのですが、もう切符は捨ててしまいました。
    以前、車の登録更新を一月放って置いた事が有りました。その時も「問題ない」少しのペナルティーが有るだけだと言っていたのが、結局ペナルティーが異常に高くて、支払が倍になった事が有りました。なんだか悪い予感がしてなりません。

     

    左が免許証です

    右の紙が違反切符です

     ドゥマゲッティーへ来る為の交通手段がますます厳しい物になって来ました。
    10年前にはセブから飛行機で来られたし、スーパーキャットとデルタキャットの競合で便数もたくさん有り、しかも、セブからドゥマゲッティーは直行で2時間30分でした。それも、遠い昔話になってしまいました。
    最近良く運休するスーパーキャットですが、午後の便は運休では無く廃止したようです。もう、セブ発朝8時の便の一往復しか無いと言う事になりました。午後の便の廃止はたぶん、ドゥマゲッティーからダピタンへ行っていた便の採算が合わずに運休になった事が直接の原因だと思いますが、スーパーキャットも季節がずれると客がいない時期も有り、営業的には厳しいと言われています。
     セブ発6時のオーシャンジェットも無くなりました。今日現在は運休と言う事になっていますが、再開する5月2日からはセブ発が7時30分に変更になります。これではスーパーキャットより船足が遅い分、ボホール経由なら到着では同時刻のドゥマゲッティー着になってしまいます。
    直行になるのではないかと言う噂も有りますが、私は直行は無いと思っています。
    長期間の休暇で、時間に余裕の有る人には余り大した問題では有りませんが、4泊5日のパッケージパターンの人はとっても辛い日程になると思います。
    大手ダイビングツアーでは、船の運休に備えて、自前のバスでセブからリロアンに来て、リロアンで支度をしてダイビング行き、その後、サンタモニカ等にチェックインする体制に以前からなっています。これだと問題ないように思えますが、機材を乾かす暇も無いスケジュールで、ただ潜っただけの忙しいツアーになってしまいます。
    しかし、そう書いている私の所も、ほとんど同じシステムにならざるを得ないようです。
    ドゥマゲッティーに来ようかと思っている人がこのページを見てくれたなら、最低6日、できれば7日の休みで予定を組んでもらえればと思います。
    昨年、鳴り物入りで運航開始した新ルートの連絡船は、早くも廃止になりました。理由はまったく分りません。お客が少なく、間引き運行になって、その後の廃止と言う事から推測すれば、やはり採算に合わなかった、と言う事でしょうか。
    それにしても、ラレイナに準備されつつ有る施設はどうするのでしょうか?
    ではまた。

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