ドゥマゲッティーから、の便り
四方山話です。
今年もお世話になりました、たぶん、来年もやっていますので、宜しくお願いいたします。
午後７時頃だったと思うのですが、セブアノで漫談をやるラジオ番組が有る。それをタクシーの中で聴いていました。
プレジデント・アロヨの名前なんかが出て来て、おれたち貧乏人はどうやって喰って行けば良いのか、みたいな事を言っているので、多分、政治的な風刺を面白おかしく喋っているのだろうと思います。
その語り口が、日本のキミマロとか言う人に似ているので意味もろくに分らずに聞き入ってしまいました。
そして、何となく分る単語のところで笑っていると、運転手が「イカウ カバロカ ビサヤ？」・・・「ピノイ？」なんて言って来ました。
でも、セブのキミマロの語っていることは、けっこうシュールなんだろうな、なんて思います。
我が家はケーブルテレビを止めました。
真相は止めたのでは無く、数カ月料金を滞納したのでケーブルを剥ぎ取られてしまった、と言うのが真相でした。
時々、電話も、数日間静かだな、呼び出し鳴らないな、なんて思うと料金滞納で止まっていたりします。
電話は私がインターネットに繋ぐ為だけに有るようなもので、みなそれぞれに携帯があるので困らないのです。
困らないから電話代の支払も忘れてしまうのですが、テレビも似たようなもので、ケーブルが無くてもさして困らないのです。
ローカルのドゥマゲッティーの放送はアンテナを立てれば映るので問題ないし、ＣＮＮとかは私以外は見ないし、ＮＨＫも当然私しか見ないので、他の住民は困っていない様子です。
そして、ケーブルテレビよりも、一枚１００ペソで買って来るＤＶＤの映画の方が見ごたえが有って、安上がりなのです。
自分の好きなジャンルの映画やライブステージのＤＶＤを一枚買うと、大体が15タイトル位はいっています。
タイトル一つが２時間とすると、30時間分で、２週間は見られるし、皆が繰り返し見るのでとても有効です。
そして、見終わったら隣近所の家の違うものと交換になるので有効性は計り知れない、と言う事になります。
ケーブルテレビ700ぺソで、7枚のＤＶＤが買えますから・・・と、言っても、たまには私もＮＨＫを見たいのですが・・・。
天候不順を書くようになって、随分になりますが、最近も雨が良く降ります。
12月も末で、そろそろ新年、となれば風は吹くけれども晴れの日が多くなるはずなのですが、どーもいけません。
それでも、この頃は朝晩だけ、という風にはなって来ましたが、暑かったり寒かったりで、フィリピン人にも鼻風邪が流行っていたりします。
庭のマンゴーの木にそろそろ実が付いて、袋掛けもしたのですが、寒さと暑さの繰り返して、成ったまま腐る・・・
ああ、停電だ。このノートＰＣはバッテリーが弱っていてすぐダメになる・・・中断です。
おおっ、復旧は早かったです・・・20分の停電でした。
マンゴーの実が大きくなる前に黄ばんで落ちてしまうのです。
私が肥料をたっぷりやったらどうだと言うと、この木の根は70年も経つ古い木で肥料は要らないのだ、とジェフリーが言いました。
しかも、このマンゴーは背が伸びないように、根っこの部分は違う種類の木に継ぎ木をしてあるのだとか。
私も家のマンゴーはなんか他所のと違うなぁ、と思っていたのです。
自然のマンゴーの木と言うのはとても大きくなりますが、我が家の木は枝は広がりますが背は高くならないのです。
マンゴー農園にある木は何となく我が家と似ているなぁ、と思ってジェフリーに聞くと、やはり継ぎ木をして大きくならないようにするのだとか。
でも、継ぎ木は難しくて、実が良く成る木を上手に継がないとダメなのだそうです。
そして、我が家のマンゴーは、たぶん、失敗作だ、と。
そろそろあちこちで爆竹の音が響くように成りました。
クリスマスは静かに・・・でもないか。正月は間違いなく賑やかに、です。
ドゥマゲッティーでは、ケソンパークの周りに、モスリムの花火屋が並んでいます。
中国製の既製品も売られていますが、なんと言っても、ミンダナオのモスリムの人たちの手作りの爆竹が迫力有ります。
爆竹の1000連発なんて言うのは普通です。
2000連発ともなると、全部弾けるまでには相当な時間が掛かりますし、凄まじい音は圧巻です。
2000連発は今買いに行くと2000ぺソ以上と言われると思いますが、新年のカウントダウンが始まる頃に行けば500ぺソ位で買えます。
しかし、売れ残っているかどうかは分りませんから、本気で欲しければ、ある程度の時間で折り合いをつけて買わないとダメかも知れません。
私は今年は花火に１万円位は出すつもりで居ます。
10時位から始めて、12時のカウントダウンまでもたせるとなると、それでも足りないかも知れません。
毎年酔っぱらって花火を買い足しに走っていますから・・・。
ドゥマゲッティーではクリスマスシーズンからニューイャ−にかけて、大きな店では宣伝用のカレンダーと、儲かっているところではＴシャツなんかも貰えます。
カレンダーのスタイルはどこも一緒で、月の満ち欠けと、潮時が書かれていて、見開きの半分に大きく社名や店名が書き込まれています。
大きさは、Ａ４から０サイズまで様々ですが、スタイルは全部一緒で、色も、赤と紺で統一されているようです。
日本のように独自のデザインで、ポスター風の部屋の飾りになるようなカレンダーはほとんど見かけません。
どうせ無料で配る実用品と言う事で割り切っているのでしょうか？
学校が休みになっているのも理由の一つだと思いますが、街の車の量が確実に減っています。
特に深夜は無駄に走り回る若者のバイクを筆頭に、がっくりと交通量が減りました。
ガソリンの値上がりが原因でしょう・・・そう言えば、タクシーの初乗り料金も上がっていました。
今日は日本円を持って両替えに行って来ました。
先月、ほんの一瞬、１万円が４０００ペソに届いた瞬間があったのですが、あれからまた随分下がりました。
12月28日、本日のレートは3550ぺソでした。
これは私の愚痴ですが、一昨年は１万円が５０００ペソ以上でした・・・瞬間では5300Pでした。
１０万円両替えすると14500ぺソ以上も目減りした事になります。
これは、ドゥマゲッティーの公務員の給料一月分より少し多い額です。
実収入で３割減は結構な痛手です・・・でもって、物価がグーンと上がっていて、航空運賃が上がってお客が減って、トリプルパンチです。
南の島の暮しも、年とともに・・・いや、歳とともにでしょうか？ 厳しくなっています。
夕方から雨で外にも出られません。
お客さんも無く暇だったので、正月用にスモークミートを作ってみました。
こんな所に居て、徹底的に暇だとなると、料理をするのが一番なのです。
これに勝る暇つぶしは多分無いと思います。
ですから、海外で暮らす男の人と言うのは、皆さんよく料理を嗜むようです。
でも、上手かどうかは別ですけれども・・・。
私のスモーカーは手作りで、一斗缶を２個合わせただけのものです。
煙りの元はヤシ殻を割って乾燥させたもので、それを適当に入れて火を着けたら、時々ヤシ殻を足すだけです。
下ごしらえもいい加減なもので、豚の骨付き三枚肉を厚切りで買い求め、岩塩、黒胡椒、ニンニク、玉ねぎに酢を少し入れて漬け込むだけです。
煙りの元に色々なハーブを入れてみたのですが、煙りにしてしまうと役にたたないみたいなのでヤシ殻一本でいっています。
まあ、美味いのかと聞かれれば、素人の料理にしてはまずまずだろう、と言う程度と思って下さい。
しかし、日本のアウトドア教本には、スモークのさいには桜が良いとか、ごちゃごちゃ書かれていますが、ベニヤ板でも大した違いは無いように思います。
スモークミートのコツは、時間と温度でしょうか？ 低温で、長時間、じっくり焦らずのようです。
今、ビールのつまみに食べながらこれを書いております・・・我ながら、そこそこ美味いです。
ではまた。
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