南風のたよりNo101


    ドゥマゲッティーから、の便り


     流行はミニスカート・・・?

     記念すべき101回目のページだから、少しは格調高くいこうかと思ったのだが、根っから砕けているものだから、やっぱりいつも通りの、私らしい話題しか思い浮かばなかった。
    その、私らしい話題が、ミニスカートであります。
    ドゥマゲッティーの街中にミニスカートのキュートなギャルがちらほらと見られるようになった。
    それ以前、ドゥマゲッティーでスカート姿と言えば、ロラ(お婆さん)、女学生、デパートの店員、モスリムの女性と言う具合で、ファッションとしてミニスカートを着る娘はほとんどいなかった。
    しかし、最近では、けっこう頻繁に見かけるようになった。
    私なりにインチキ臭い分析をしてみると、やはり、テレビの影響ではないか、と思う。
    テレビ番組を見ていると、以前は真っ昼間のクイズ番組のアシスタントや後ろで彩りを添えていたダンサーの娘達は、総てがビキニの水着だった。
    そのダンサーの娘達の衣装が近頃はTシャツにミニスカートになって来た・・・よって、刺激が伝搬して町中にもミニスカートが・・・違う、かな?
    フィリピンでも田舎のドゥマゲッティーあたりの娘っ子は全体に化粧が下手だった。
    しかし、それもミニスカートの普及に合わせて、何だか日本の娘っ子と違いが無くなって来た。
    これもやっぱり、テレビの影響ではないのか、なんてね。

     乗り間違えた・・・聞き間違えた。

     セブのサウスターミナルに行ってリロアン行きのバスを探していた。
    すると、フロントの看板にドゥマゲッティーと言う文字を掲げたバスが停まっていた。
    車掌がバスの外に立っていたので、ドゥマゲッティー直行かと聞くと、6時50分発のドゥマゲッティー行きだと言う。
    あれぇ?直行は7時30分のはずなんだがと思ったが、車掌がドゥマゲッティーだと言うのだから、間違いは無いだろうと、乗る事にした。
    行き先の看板をもう一度横目で見ると、ドゥマゲッティーの大文字の下に VIA BARILAの文字が小さく見えたが、私はその地名を知らなかった。
    まあ、何であれ、行き先はドゥマゲッティーのターミナルな事は間違いないな、と、がらがらに空いているバスに乗り込んだ。
    バスはカルカルまで来ると、街中のロータリーでぐいっと右折して山の方へと向かった。
    えっ?モアルボアルへいくのか?・・・?・・・BARILAって、セブ島の裏側の町なんだな、とここで納得した。
    私は携帯でジェフリーを呼び出してバスを間違えた事を告げた。
    すると、すぐに降りてパタパタでロータリーまで戻って、オスロブ経由に乗り換えた方が良いと言った。
    私はこのバスと後から来るノーマルの直行便の到着時刻の差をジェフリーに尋ねた。
    彼もそこまでは知らないらしかったが、とにかく遅くなるはずだから、とりあえず降りろ、と言った。
    ちょうど切符きりに車掌が回って来たので、何時にドゥマゲッティーに着くのかを尋ねた。
    1時過ぎ、1時半頃かも知れない、との答えだった。
    そんなやり取りをしている間にバスはBARILAに到着して、少ない乗客の大半が降りてしまった・・・もう行くしか手は無くなった。
    BARILAは小さな村で、バスターミナルの周りに僅かな商店街が見られるだけだった。
    ここまで登り一辺倒で、この先はずっと下りだったから、丁度山のてっぺんなのだなと思える位置だった。
    車掌がここで20分の休憩だと教えてくれた。
    そして、次の休憩はバトまで無いから、トイレと水とスナックも・・・と、親切に教えてくれた。
    モアルボアルを過ぎるとバトは意外に近くて、思ったよりも早く着きそうだな、と踏んだが、それが大間違いだった。
    オスロブ経由でバトに着くと、バスを待って出発するフェリーに接続して、すぐに出発する。
    しかし、長旅のモアルボアル経由のバスは、ここで運転手も車掌も大きく休憩時間を取るのだった。
    結局このバスがドゥマゲッティーのターミナルに到着したのは1時半だった。
    後発の七時半のバスは1時間前に到着していた。

     NHKを見ていて驚いた。

     NHKの朝のニュースを、セブの空港のテレビで見ていた。
    どこか海沿いの漁村の朝の風景で、魚の朝市を取り上げていた。
    私はこれを見て愕然とした。
    フィリピンの朝市なんて言えば、人人人ヒトひとでごった返し、年寄りから子供、犬から猫までが走り回って賑わう。
    しかし、テレビの画面の日本の朝市は、至って静かで、売り手も客も皆が老人だった。
    静かで、なんか厳かな雰囲気さえ感じるけれども、そこには活気や生気と言うものはなかった。
    子供と若者がいない日本の田舎の風景に、なんだか寂しいものを感じた。

     物価の値上がり。

     いやはや、参りましたよ。
    ガソリンの高騰・・・1リットル42ペソ・・・円換算で113円。
    なんたって、サンミゲールビールが一本18ペソだ。つい最近まで12ペソでしたから、ものすごい値上がりです。
    ひとえに、輸送コストの上昇で、総ての物価が上がっているわけです。
    魚だって、肉だって、ミネラルウオーターだって、リポビタンだって・・・あっ、リポビタン、こういう物って不思議と上がらないんですね。
    物価高と停まる気配のない円安で私の懐具合は急速に厳しくなり、ダイビング屋としての存亡の危機さえ感じる今日この頃であります。
    と、言う事で、たまにダイビングフィーを値上げなどしますが、やむにやまれぬ事情を、どーぞ、ご理解下さい・・・なんて言い訳したりして。
    日本の物価とフィリピンの物価では、物に因っては日本の方が安い物も出てきました。
    特に、こちらのハードウェアーショップなどで売っている、大工道具や工具の類いなんかは、日本の百均やDIY店の方が安い事間違い無しです。
    でね、私的には一番辛いのは、まあ、商売用のガソリンな事は間違いないのですが、なんと言ってもサンミゲールの値上がりが痛いですね。
    セブのサリサリ、ペライズの繁華街なんかだと、夜にはグランディー(1リットル瓶)が60ペソですから・・・コップのレンタル付きですけど。
    まあ、酔っぱらって愚痴の一つも言わなけりゃ・・・・って、毎晩酔っぱらっているわけです。

    バラクーダーを撃ってみた・・・その2

     以前、バラクーダーを撃ち損じた話を書いたら、奴はとても危険だから、と様々な方面から忠告を頂いた。
    が、BOMBEEおやじは、はっきり言ってバカだから、自分で試して納得がいくまでは、あまり人様の意見を尊重しない・・・バカなのです。
    と、言う事で、その後も、バラクーダーに何度か出会して、出会うたびに撃ち込んでいる。
    で、下手なものだから、ほとんどミスショットで、常に逃げられている。
    が、先日、とうとう1尾、仕留めてしまった・・・はははははっ、やったねっ。
    で、これまでの経験で分った事は、バラクーダーは「反撃は無い」と言う事だ。
    いやいや、獲物が小さいからだろう、とか、運が良かったからだ、と言う意見が出るかも知れないが、でも、私の経験では「反撃は無い」。
    と、言う事で、では、何故に「バラクーダーの反撃説」が真しやかに語られるのか、しかも、経験豊富なフィリピン人でさえも、と考えてみた。
    答えは・・・シャフトに射抜かれたバラクターダーが危険だ、と言う事なのです。
    シャフトに射抜かれて動きを止められたバラクーダーは、身を捩ったり、噛み付いたりして逃げようとします。
    で、バラクーダーの身体の後ろの方なんかにシャフトが刺さっていたりすると、奴は身体が長いので、人の手なんか咬むわけです。
    と、これがバラクーダーの反撃の伝説を生み出したのではないか、なんて思うわけです。
    そして、確かに、バラクーダーの歯は鋭くてとても危険です・・・が、肉食の魚の牙は皆鋭いんですけどね。
    ちなみに、先日、150センチクラスのバラクーダーを狙って当てて、シャフトが貫通しなかった為に取り込めなかったのですが、奴はシャフトが抜けた瞬間に後ろも見ずに一目散に逃げて行きました。
    と、言う事で、私の個人的な意見としては、所詮はバラクーダーも魚であるぞ、という事です。
    ま、私はダイバーとしてもそれほどのベテランでは有りませんし、スピアは初心者で・・・でも、最近はノノイには勝っているなぁ・・・なんちゃって・・・

      ウエットスーツ、が

     2年間愛用した・・・ウン?2年半は使ったか?・・・とにかく、先月お尻の部分にポチっと小さな穴が開いたのです。
    最初は小指が入るかな、程度の可愛い穴が、翌週には親指大の穴になり、とうとう、げんこつ大の穴になったのでありました。
    この辺りで、もうそろそろだな、と覚悟は決めたのですが、オナラの抜けが良くて最高だぁ・・・オシッコも、なんてふざけておりました。
    と、ある日の朝の事でした。ダイビングの出発準備にウェットスーツを着ようと足を入れて引っぱり挙げようとした瞬間に、ビリーっときたのであります。
    ああ、とうとうダメか・・・もうすでに穴ではなくて、裂けていたのであります。
    ウエットを着たまま一日中居るものですから、必然的に色々な場所に座ります。
    なので、どうしてもお尻の部分から薄くなって、やがてはビリーっと来るのであります。
    そこで、スク−バーベンチャーに行ってウィニ−に、2000ぺソのウエットスーツをくれぇー、と言ったのでありました。
    が、ウィニ−の返事はとても冷たく、今どき2000ぺソなんて寝ぼけるのもいい加減してくれェーと言うことでありました。
    そもそも、開店した当初に在庫を揃えてからはひたすら売り減らしをしているようで、私サイズのLなんて一着も無いとの事。
    クリスマスシーズンにバーゲンをやるから、それまで待て、と、ウィニ−君。
    いくら暇なMDSでも、クリスマスまではちと待てないぞ、と言う事で、急遽ネットで日本の者を探してみた。
    うーん・・・安い・・・とっても安くてサイズも揃っているのだが、如何せん5ミリしか無い。
    5ミリだとなぁ・・・ウエイトが2キロも増えるんだよなぁ・・・重テェなぁ・・・やだなぁ・・・でも仕方ないか。
    で、結局5ミリを注文したのですが、海外発送はお断り、と言う事で、今度帰った時に自力で運んで来なくちゃならない・・・メンドイなぁ。

     ではまた。


    問い合わせ、質問のメールはこちらです ow807360@mars.dti.ne.jp


    さいしょに戻る 南風のたよりNo102へ