もうあれから4年もたっとうのに今でも痛くなるとあの時のことを思い出してまうわ。
あのヤブは私の歯医者歴の中でも最悪やった。まあ、見た目は悪うなかったと思うけど。
あれは12月の終わり頃やったはず…。二十歳にもなって歯医者に行くのが嫌とか言うんもかっこ悪い話やけど、嫌なもんは嫌やねん。前回行ったときはとりあえずっちゅうことで痛み止めだけしてもろたんやけど、今日はなんかどえらく痛いことをするらしいし…。いつのまにそんな歯が悪くなっとったんやろ。
そんで、歯医者に行ったら先客がおったから(午後イチで予約しとったはずやのに)ちょっと待っとったらまあ、当然やねんけどセンセに呼ばれて長椅子に寝かされた。その日は前歯の治療やってん。とにかく普段はそれほど痛ないねんけど、触ったり物をかんだりすると涙目になるほど痛い。それをセンセが変な棒みたいなもんでコーンって音がするぐらい叩いて「痛いですか」なんて聞いたもんやから…「痛いに決まっとうやろ!痛いからきとんじゃハゲ!」と思わず言いたくなったがそこは大人。「痛いです〜」なんて涙目で訴えるだけ。チクショウ。歯医者は基本的にサドに決まっとんやわ!
まあ、そんなこんなで麻酔したりイロイロしとってんけどそのうち変なピンクのゴムみたいなもんを持ち出してきて「もっと大きく口開けてくれなきゃ入らないよ」とか言い出しよんねんこの医者は。だいたいいきなりの「コーン」でセンセのことを信じられんようになっとうからわかっててもちょっと口開けんのにためらいがあったらしくてセンセの方から無理矢理開けて突っ込んできて…。あーむっちゃ痛かったぁ。ま、それ以来その歯医者には2度と行ってへんわ!ヤブ!あの後別の歯医者いったら「ひどい治療だ」とか言うとったぞ。
終