〜若い力とのコラボレーション〜

 1998年春、チームは新しいメンバーを加える。まさに重大な転換を迎えた時期であった
それまで全員が同年齢という構成であったが、脱退による人数減に対する補充、
また新しい血による活性化を期待し、初めて年齢の異なる選手の増強(MARUとAKIRA)を行った。
AKIRAは某有名高校での野球経験者であり、またMARUも野球経験があった事から、
否が応でも彼らへの期待は高まった。
 また、選手としての活躍だけでなく、若手である彼らが加入した事で、
レギュラー争い等によるレベルアップ等の相乗効果も発生するかもしれない。
脱退して行った選手を残念と思いつつも、前向きな気持ちで市民大会の開幕を迎える。
 しかし、その気持ちとは裏腹に結果は非常に残酷なものであった。
参加初年度に次ぐ初戦敗退。余りにもこの年の春は短過ぎた。
 敗因は多々存在すると思われる(一部では監督采配への非難も噴出した)が、
もはや単純に力量不足だけと決め付ける事は出来ない、したくない状況にあった。
少なくとも前年よりは間違いなくレベルアップしていた事は明白であり、
加えて若手2名という活性剤をチームに投与したにもかかわらずこの結果である。
全く先の見えない闇の中に閉じ込められた我々は、翌年も更なる荒療治をチームに施す事となる。
 1999年春、前年に続き若手の新メンバーが加入した。HIROMUとKAGEの2名である。
彼らもやはり野球経験者であり、やはりチーム力の増強、チーム内の活性化を目論んでの補強である。
彼ら若手は7つも年齢差がある旧メンバーに非常に馴染み、以前と遜色無くチームは纏っていた。
 この年の市民大会も結局優勝する事は出来なかったが、翌年以降に向けて間違いなく光明は差した。
尚、この改革の裏で、地方への就職により、初期メンバーの一人であるMASATOが、
やむを得ずひっそりとチームを去って行った事を最後に付記しておく。

07.転換期