〜悲願への階段を踏み出して〜

 一昨年、昨年と改革に成功したチームは、20世紀最後となる2000年に躍進を遂げる。
まず、市民大会以外では初となる大会、アークカップへの参戦を果たす。
 開催時期が初春であった事に因る調整不足、また相手がかなりの強豪だった事もあり、
初戦での敗退となったものの、捲土重来を期すチームの意欲をより一層掻き立てる起爆剤となった。
 その後5人目の若手新メンバーとなるINOUCHIを加えて臨んだ市民大会、
打線と守りが上手く噛み合い、チームは順調に勝ち進んだ。
 そして初のベスト8進出を果たし、ベスト4を掛けた国府台球場での準々決勝を迎えた。
ここでは力及ばず惜敗するものの、翌年への更なる飛躍を誓うステップとしては上々ではないだろうか?、
 この時点で既にかなりの活躍を見せていた若手メンバーが、これまで以上に実力を蓄え、
発揮する事が出来れば、チームとしてももう一段上への上昇が見込める。
 その思いを背景にして、2001年は若手メンバーを軸とする戦術を、当時の監督の意向により試す事となった。
これは翌年の悲願成就に向けて、第二段階のステップとして位置付けたものである。
 まず、これも初の試みとなる強化合宿を開催し、主に若手を主体とするチームの底上げを図った。
 迎えた市民大会は、それまでに練り上げた構想通り、若手の起用を前面に出した戦いを実行した。
 結果的には2回戦での敗退となったが、中心選手をスタメンから外してまでも若手起用に拘った采配は、
少なからず若手メンバーに責任感や期待の大きさを感じてもらう良い機会であり、
また翌年への踏み台としては悪くない結果であったと評価出来るだろう。
 秋には2回目となる強化合宿を行い、万全の体制で2002年の開幕を待った。
優勝への可能性が膨らんだ充実感を感じながら・・・。

08.充実期