【リーフの戯言(2001・10)】

(2001.10.31)

(Today's Headline)
■東京国際女子マラソン(11/18):遂に招待選手公表


・そうだよ、ツルがいたじゃないか、とこれまた意識のエアポケットにはまっていた今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

・ということで、早速東京のメンツ、見てみましょう。

1. Derartu Tulu (ETH) 1972 2:23:57
2. Manuela Machado (POR) 1963 2:25:09
3. Malgorzata Sobanska (POL) 1969 2:26:42 ←すいません、シカゴで2:26:08になりましたね(リーフ)
4. Irina Timofeyeva (RUS) 1970 2:27:46
5. Jacquicline Jerotich (KEN) 1969 2:28:32
6. Dita Constantina (ROM) 1970 2:30:38
7. Bruna Genovese (ITA) 1976 2:30:39
8. Susan Hobson (AUS) 1958 2:32:37
31. 有森裕子(リクルートAC) 1966 2:26:39
32. 安部友恵(旭化成) 1971 2:26:09
33. 後藤郁代(旭化成) 1969 2:26:37
34. 坂下奈穂美(三井住友海上) 1975 2:28:09
35. 片岡純子(富士銀行) 1970 2:28:20
36. 堀江知佳(積水化学) 1981 2:29:12
37. 市川良子(東京陸協) 1976 2:29:29
38. 赤木純子(積水化学) 1975 2:31:00
39. 貴貫広子(沖電気宮崎) 1974 2:32:20
40. 木内美緒(関西電力) 1978 2:36:08
41. 吉村英子(小島プレス) 1977 2:37:49

…すいません、何とコメントしたらよろしいのでしょう(涙)。

・とりあえず
優勝はツルで決定でよろしいでしょうか(苦笑)。

・っていうか、このメンツでツル呼んだら独走でしょう? これなら思い切って呼ばないほうが今年の名古屋みたいにある意味面白いかもしれないなあと思ったんですが。せめてツルのほかにもう1枚なあ…。ここで我らが野口さんが出れば鮮烈デビューも可能だっただけにちょいと残念ですね。

・それからマシャドまで呼ばないといかんあたり、かなり人選に苦労されたんでしょうね。既に東京も長野化が始まっているんでしょうか。

・小生昔書きましたよね、大阪しか生き残れないって。欲をいうなら、
大阪はあと2週間は繰り上げて開催すべきでしょう。これしか国際マラソンとして生き残る道はないよ。秋→大阪→春が丁度3ヵ月間隔になるからね。余力がある海外選手が使いやすくなるように日程は組まないとね。

(2001.10.30)

(Today's Headline)
■ニューヨークシティマラソン(11/4):結局ハヌーシらは出場せず
■主な海外マラソンの結果


・ということで、陸マガで書いてあったハヌーシ、キプロノ、エルムーアジズの強者3名はニューヨークシティマラソンに出場しないことがわかりがっかりの小生です。

・2時間8分を切る持ちタイムがあるのが、J・コスゲイ、T・ジファー、K・チェルイヨット、J・チェベトの4名。ハーフでは早いところを見せているバハがチャレンジとか、日本では福岡での気ままな走りが思い出されるジャクソン・カビガとか、人種にこだわる年寄りの頭カチカチの人以外には結構楽しめるメンツではないかなあと。

・女子は、なかなかいいですね。ペトロワ、フィアッコーニ、オカヨ、バルソシオ(結局こっちかいな)、Jチェプ、ザハロワ、マイヤー、ビクタギロワ、そしてスーザン・チェプケメイまでいます。チェプケメイとしては、やはりデレバさんの域までいける器かどうか毎試合が試金石ですよね。小生もきっちり見てみたいのですが、どこか放送してくれませんかね?


・では週末の主なレース結果。

(マドリッドミレニアムマラソン)
MEN
1. Stefano Baldini (ITA) 2:09:59
2. Simon Bor (KEN) 2:10:54
3. Fred Kiprop (KEN) 2:11:24
11. Martin Fiz (ESP) 2:17:11
18. Abel Anton (ESP) 2:27:00

WOMEN
1. Fatuma Roba (ETH) 2:28:33
2. Jane Salumae (EST) 2:32:02

(ユーロマラソンフランクフルト)
MEN
1. Pavel Loskutov (EST) 2:11:09
4. 宮本善史 2:12:47
6. 酒井俊幸 2:13:50
7. 川久保謙一 2:15:14
12. 梅木蔵雄 2:18:52

WOMEN
1. Luminita Zaituc (GER) 2:26:01
2. Melanie Kraus (GER) 2:31:29

(ヴェニスマラソン)
MEN
1. Moges Taye (ETH) 2:10:08
2. Henry Tarus (KEN) 2:10:10

WOMEN
1. Zahia Dahmani (FRA) 2:33:32
4. 小松ゆかり 2:45:29

(2001.10.29)

(Today's Headline)
■マドリッドミレニアムマラソン(10/28):ラストラン、フィス11位、アントン17位
■フランクフルトマラソン(10/28):女子でルミニタ・ザイトゥクが2時間26分01秒V



・ということで、マドリッドですが、前半ついていったアントンは後半苦しみ2:27:00の17位、フィスは2:17:11の11位で選手生活に幕を下ろすことにあいなりました。ありがとうアントン。ありがとうフィス。優勝はバルディーニで2:09:59でした。

・女子ではバルソシオの名前を見ないので出たかどうかは不明ですが、優勝はロバさんで2:28:33であります。2位はサルマエ師匠、2:32:02であります。

・なんかコースがアップダウン多くて気温も高めだったのが記録的に平凡になったかのようにIAAFの寄稿記事には書かれていますね。


・さて、昨日録画しておいた橋尚子様の心肺機能とデレバさんの故郷の様子、見ました。

ちょっと怒りモード。

気持ちはわかるけど、強い奴はきちんと強いって認めようよ。「案外強いかも知れない」ってなんだよそれ。どう見ても強いだろうが。シカゴマラソンちゃんと見てないのか? っていうか、言い訳はいらねえんだよ、フジテレビさんよ。何を言っても今回はテレビ東京の完全勝利なんだよ。

(2001.10.28)

(Today's Headline)
■シドニーマラソン(10/28):橋尚子様合計30k強ランニング
■九州実業団女子駅伝(10/28):サニックス連覇



・九州はサニックスが連覇ではありますが、沖電気宮崎の川上優子さんはきっちり区間賞を取っているようですね。


・RKBテレビいわく、順位は
1位 サニックス
2位 沖電気宮崎
3位 九電工
4位 ラララ
5位 十八銀行
(以上全日本出場)

とのことであります。


・マドリッドの結果とかわかんないのですが、今日はもうあきらめて寝ますです、はい。


・寝る前にスペインのヤフーをもう一度チェックしたら、結果が出てました。IAAFのサイトは相変わらず自宅からはいけないのでそっちにも載ってるかはわかりません。

とりあえず、男子優勝はバルディーニ、女子はロバさんって書いてるのだろう。多分。スペイン語はよくわからん。

(2001.10.27)

(Today's Headline)
■シドニーマラソン(10/28):橋尚子様ちょっとだけ走る
■実業団も駅伝シーズン突入:明日、九州実業団女子駅伝



・ということで、明日のシドニーマラソンは、橋尚子様はスターターから一転「10kまで走り、大丈夫ならもう少し走る」ということになっている次第。そこで小生の期待することはただ一つ。


しれっ、と最後まで走ったったらどう?


どうせメンツ強くないんだから、十分勝てまっせ。シカゴの鬱憤をここで晴らしてから駅伝練習という方がみんなすかっとしてええやん。それに
ゲスト出場だから日本陸連にどうこういわれる筋合いもないだろうしね。「練習の一環で最後まで走りました」とでも後付けで理屈つければOK。それが役人組織への正しい対処法(笑)。


・そして、明日は九州実業団女子駅伝でありますが、うっかり知り合いへの連絡を怠ったため、今年はどうも映像が入手できなさそう。…まあいいか。


・朝刊でちらっと淡路島女子駅伝(11/3)のことが書いてあったんですが、ついにグローバリーが駅伝に出場できるだけのメンツを揃えてきたようで、エントリーしてますですね。冠スポンサーがアイフルといい、現在の日本を象徴するようで。ともあれ、最長区間を我らが野口さん、そして田村育子さんの2枚看板まではわかるのですが、あとのメンツがどこまでやれるかってところですね。しかし、万一1・2区でこの2人を使う露骨なグローバリー宣伝戦略が出たときには多分小生怒り心頭でしょう。


マドリッドマラソンみたい。めっちゃ見たい。

(2001.10.26)

(Today's Headline)
■マドリッドミレニアムマラソン(10/28):さらばアントン、さらばフィス
■橋尚子様の来春出走に関する決定は来年1月に


アントン及びフィスのラストランとなるマドリッドのマラソンは、毎年春にあるマラソンではなく、次の日曜にある新設の国際マラソンであることを今になって知り、今日もまた赤面(ちなみに昨日は酔っ払って赤面)の小生であります。


・しかもこのマラソン、前述のアントン、フィスだけでなく、アントニオ・ピント、世界選手権銅のバルディーニ、フレッド・キプロプ、ラガット、ボル、セロン(ネバーダイ)、小生が世界選手権で敢えて本命を打ったアルマエフなどなかなかの豪華メンバー。女子もロバさん、バルソシオ、そして我らが重戦車ヤネ・サルマエ師匠も出陣です(東京には来ないのですか?うう…)。ということで、遠く日本から、アントンとフィスに最大級の敬礼を払いたいと思います。


で、東京には誰がくるんですか(涙)?


・それから、サンスポの記事なんですが、なぜ、橋尚子様の来春をボストンに決め付けたがっているのかというと、おそらくフジが「ボストンで橋尚子様VSデレバさん」を画策しているんでしょうな。小生は大いに結構、どんどんやってくれと言っておきます。それから、IAAFの記事の中で、フジのクルーがデレバさんの故郷を取材しに行ってたみたいで、28日に放映されるみたいなことも書いてましたね。やっぱ「すぽると!」の中でやるんでしょうか?

(2001.10.24)

(Today's Headline) 
■橋尚子様、来秋に世界最高狙う
ニューヨークシティマラソン(11/4):ジファーも出場


・橋尚子様陣営が世界最高を来秋に狙うというコメントを出したことにいろいろ深読みをしてしまう今日この頃。


・まず、国内で走るという話はどうなったのか。東京で世界最高を出そうとは考えてないですよね、きっと。それから、パリの世界選手権代表争いはどうするのか。これがね、どうも違和感あるんだわ。世界選手権→アテネ五輪が最もリスクの少ないやり方なはず。来秋世界最高を狙うというが、世界最高レベルまで持っていこうとすれば故障の危険性とも闘わないといけないのは橋尚子様陣営は知っているはず。また、秋に出て翌年の大阪or名古屋の出場を考えているのかというと、策士小出監督はそんなこと考えていないはず。勝つために周到な用意をするのが策士小出監督ですから。で、練りに練っていたシカゴ出場プランをわずか数時間の説得で翻意したあたりも非常にきな臭いものを感じるのですよ。

つまり、
陸連と世界陸上又はアテネ五輪出場枠についてなんらかの密約でもかわしたんちゃうかと。そう思わざるを得ない展開だと、そう言いたいわけです。

小生も役人の端くれですから少しはわかるのですが、
役人組織は「まず結論ありき」です。惑わされてはいけません。一見して説得力のあるようにみえる説明を後付けででっちあげる。それが役人組織。橋尚子様のシカゴ出場差し止めがいい例じゃないですか。


・例えば、
次の世界選手権等の選考基準が橋尚子様寄り(例えば海外の成績も加味する等)になった場合は、間違いなく密約があったと思っていいでしょう。「五輪金メダリスト&世界最高記録経験者を世界選手権に出さないのはおかしい」とか陸連が自ら言い出したらさらに怪しい。一見世間の意向を汲み取ったかに見えて実は密約の可能性大。大人の世界とはそういうものです。

(2001.10.23)


■アムステルダムマラソン続報
春川マラソン(10/21):女子はクォン・ユンジュが2:31:33でV


・今ごろになってアムステルダムマラソン女子優勝は世界選手権7位のゲメチェであることに気づき赤面しっぱなしの今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。


・昨日申しましたように、ヒメールの世界選手権時のビデオを見てみましたが、あまりいいとは思わなかったのです。むしろイスマイル・スギールの方がいいと思ったくらいで(背が低めだけど脚の回転が凄く早いんだわ)。どうもマラソンを走ろうと思ったのが3か月前、春に向けてトレーニングしてたのですが、ここにチャレンジしてみたらいきなりの好記録。まさに鮮烈デビューです。

…こりゃ日本勢勝てませんわ。

・主な成績。
(男子)
1. Driss El Himer (FRA) 2:07:02
2. Josephat Kiprono (KEN) 2:07:06
3. Luka Kibet (KEN) 2:10:18
4. Ashebir Demissie (ETH) 2:10:45
5. Steven Cheptot (KEN) 2:12:10
6. Douglas Rono (KEN) 2:12:40
7. Josphat Rop (KEN) 2:12:58
8. Matthew Birir (KEN) 2:13:58


(女子)
1. Shitaye Gemechu (ETH) 2:28:40
2. Marleen Renders (BEL) 2:29:31
3. Nadezhda Wijenberg (NED) 2:31:45
4. Sandra v/d Haeselvelde (NED) 2:31:54

(2001.10.22)

■アムステルダムマラソン(10/21):モロッコ生まれのフランス人旋風再び


・ということで、アムステルダムマラソンは、モロッコ生まれのフランス人、ドリス・エル・ヒメール(かな書きに自信なし)が2時間7分02秒という好タイムでジョセファット・キプロノを押さえ優勝です。


・モロッコ出身のフランス人といえば、まず頭に浮かぶのが1999年の福岡でアベラと好勝負を演じたモハメド・ウアーディがおりますが、それに続いてマラソンではぐっと前に出てきたって感じがいたしますね。なにやらパリ世界選手権はフランス旋風が巻き起こる予感。あんまりいい気はしないんですが。


・しかしこのヒメール、今年の世界陸上の5000mで12位に入っていまして、そのくせこのマラソンの記録は少しあなどれないと思う次第。ビデオが残ってるかどうかわかりませんが、至急チェックしてみたいところ。


・女子はシタイエ・ゲメチュ(エチオピア・これまたかな書きに自信なし)が2時間28分40秒で優勝。マーリーン・レンダースは2時間29分31秒で2位と苦杯をなめております。うーん、しかしレンダース最近ぱっとしませんなー。もうバネがきかなくなってきたのかなぁ…。

(2001.10.20)

■来年のゴールデンリーグ日程決まる
■橋尚子様、北京五輪も狙う?
■日本陸連、後付け「強行日程のマラソン出場にNO」


・ということで、来年のゴールデンリーグの日程が決まりました。世界に目を向けると宣言した小生、来年はしっかりとこのサイトでも結果等を掲載したいと思う次第。で、日程の方は:

6月28日:オスロ
7月5日:パリ
7月12日:ローマ
7月19日:モナコ
8月16日:チューリヒ
8月30日:ブラッセル
9月6日:ベルリン


・そして今日も橋尚子様ネタ。小出監督はラジオ番組に電話出演し、「橋尚子様はあと5年はいける」と発言。スポーツ報知は北京五輪までの期待を持たせる書きぶりになりましたが、それでもあと7年。未来永劫橋尚子様が第一線で走れるわけではないとわかっていても、なんかあまり時間がないような気になってきてしまいます。橋尚子様を脅かすほどの日本選手の台頭が待ち望まれます。


・で、日本陸連はとってつけたかのような「強行日程でのマラソン出場は競技生命を危うくしかねない」との論理で自己の正当性を主張。
ここらへんがいかにも役人組織っぽくてナイスです(嫌味300%)。

・じゃあ聞きたいんだけど、
どれくらいの間隔ならええのか明確な根拠に基づき説明してみろ。「個人差がある」という論理は認めん。それなら橋尚子様が2週連続で走ることを止めることはできないからな。なんたって個人差があるんだからな。

まあ、杉原愛さんの大阪→泉州→名古屋は当然OKとして、例えばマラソン完走最多記録を目指す小島義一氏になんでストップをかけてないのかな?危険なんじゃないのかな?陸連としてそんなことを容認していいのかな?え?強化選手じゃないから関係ない?あ、そう。強くない人は関係ないんだ。ふーん、結局ランナーの身体のことは考えてないんだ。金づるにすがり付いて生きていきたいんだね。ふーん。


日本陸連終身コーチであらせられた故・高橋進氏の著書『マラソン百話』にこんなくだりがあります。

「(ビル・)ロジャースはアメリカのマラソンで走った一週間後の78年福岡国際では6位に…」

上記事実のウラ(アメリカのマラソンとは何のことか等)が取れてないので、仮定の話として書きます。

もしこれが事実なら、日本陸連は自らの管轄下にある福岡でビル・ロジャースの「2週連続マラソン出場」を容認してたのではないのですか?

納得のいく説明してみろやゴルァ。


もう一度いうけど、あくまで仮定の話だから

(2001.10.18)

■橋尚子様、11月からは練習一筋
■橋尚子様、いまだにシカゴ欠場を悔やむ


・とりあえず橋尚子様でネタのなさをごまかす今日この頃です。


・さて、17日は都内でトークショーの橋尚子様、サッカーW杯の抽選会もびしっと断り、11月からは全日本実業団女子駅伝に向けて調整とあいなります。まあ、とりあえず見たいのは「橋尚子様・shibu接近遭遇」あたりですよね。今年前半の話題を独占したshibuもだまって引き下がってられません。ここは一発ガンくれて遺恨ムードをもりあげたりすると、ある意味盛り上がるというもの(例・サボーとセケリ)。


・それから、シカゴに出れなかった悔しさもぶつけています。ほら、もう絶対一生後悔するよこれ。小出監督もなんだよこれ。


「周りの動きに流されてしまったかな、という思いもある。悔しいね」

何さばさば語ってるんだ。おめえの責任だろうが(ちょっと怒り)。

(2001.10.17)

■みやぎ国体成年女子5000m(10/17):福士加代子さん「トラック国内最強」へ
■ニューヨークシティマラソン(11・4):ジョアン・サミュエルソン(ベノイト)参戦へ
■橋尚子様、「来年に限らず、ここ何年かのうちに(デレバさんと)一緒に走れたらいいと思う」とチキン発言


・まずRRWから、北京マラソンの結果が入ってまいりましたので、以前書いた戯言を修正しております。1位の宮科は初マラソンではなく、ベストが2時間20分台(1999大連)、2位の李愛国は17歳ではなく22歳といったあたりが主な修正点です。


・さて、みやぎ国体成年女子5000m。いやあ福士さんやりました。川島(亜)さん、藤永さん、永山さん、高橋(千)さん、小鳥田さんといったあたりを完全に抑え、2着に約7秒差の15分20秒08で圧勝。これで完全にトラックは福士時代の到来ですね。春先から調子が出てれば世界選手権ももっと楽しめただろうにと思うと少し残念です。世界選手権に出たら出たで「青森のちょんまげ娘」とか何とか言われそうなのであれなんですが。


NYCでは、ジョアン・ベノイト・サミュエルソンが出てくるということで、結果はともあれ頑張って欲しいところ。昨年の五輪予選以来ですかな?


・橋尚子様は東京都内でイベントに参加。デレバさんとの決着戦についてヘッドラインの通りのコメントを残したことで
ややロッテルダム出走寄りになってきたという印象あり。またも夢のない状態になるのでしょうか。
プロなら逃げるな、橋尚子様(陣営)。

ファンはデレバさんとのガチ対決を望んでいる(はず)のだから。だからあえてヘッドラインでチキン扱いしました。読みようによっては「来年一緒に走って、その後(五輪等)でも一緒に走りたい」と読めなくもないですが、そういう意図ではないだろうと推測した次第。

(2001.10.15)

(Today's Headline) 
■エイボンチャンピオンシップ10k(10/14):デレバさん、31分02秒で快勝
■神戸女子選抜長距離(10・14):弘山さん復活「やっとやる気出てきた」
■橋尚子様、やはり来春は海外


・昨夜速報いたしましたとおり、エイボンチャンピオンシップ10kで、デレバさんが31分02秒とかなりの好記録。2着のマイヤーさんも31分13秒となかなかのタイム。3着のオリベラ・ジェブティク(ユーゴスラビア)の名前はピンと来ませんでしたが、シドニー五輪の1万で11位(川上さんの次)に入ってるんですよね。31分31秒は出て当然って感じでしょう。

・残念なのは、ロバさんがビザの取得が間に合わず参戦できなかったということであります。


・さて、今年は結局見に行かなかった神戸女子長距離選抜ですが、弘山さんが1万mで31分39秒80とまずまずの好記録。いわく、

「最近やっとやる気がでてきた。
年明けのマラソンに出たい

と大阪参戦を明言。これで千葉ちゃんとの高速対決に向けて俄然盛り上がってくるところであります。


・そして橋尚子様は思い出の地・士別でトークショー。どうも小出監督は

「ボストンかロッテルダムかは12月に決める」

と早くも二択に絞られている旨明言したようですね。デレバさんも橋尚子様も確保できないロンドンマラソンが、あれだけのメンツを揃えてもなお「小物の小競り合い」と言われかねない昨今の急激な勢力図の変動であることだなあと、しみじみ思う次第です。

(2001.10.14)

(Today's Headline) 
■北京国際マラソン(10/14):17歳(多分)劉敏が2時間23分37秒!


結構なメンツだったことに気づき、神戸女子長距離選抜を見に行けばよかったと少し後悔している今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。もちろんCSで見るというのでもいいのですが。こりゃ本格的にCS導入を考えないといかんね…。特に恵寿多を見たかった…。


・で、北京国際マラソン。放送は男子ばかりだったのですが、実は女子が凄かった。名前を聞いたことがない劉敏が2時間23分37秒(中国最高)で優勝ということだったのですが、まあ高速化の進む女子マラソンではそんなに驚くほどでもないだろうと見てました。で、辞書でピンインという発音を示すアルファベット綴りを確認してたら仰天。もし手元にある資料が間違いでなかったら、彼女の誕生日は1983年11月29日

17歳です。

アルファベット綴りにすると結構同じ名前になることもあるかと思うので、100%そうだとは言い切れないのがつらいところですが、ちょっと17歳だったら凄すぎ。えーと、7年後の北京五輪の優勝候補にあげていいですか(笑)?

ということで、上位の結果。日本勢もますます苦境に立たされたって感じがしてなりませんがいかがでしょうか。特に女子。

(男子)
優勝 宮科 2:10:11 ←ベスト2時間20分台
2位 李愛国 2:10:25 ←ベスト2時間20分台
3位 王永華 2:10:26 
4位 佐藤信之(旭化成) 2:10:32 ←仕上がりは80%だったらしい
5位 A・トロッサ 2:10:37 ←北海道ではおなじみ
6位 戦東林 2:10:38
7位 李柱宏 2:10:46
8位 ジョナサン・チェロノ(ケニア) 2:10:47
9位 ネルソン・デレバ(ケニア) 2:10:58
10位 島崎貴之(ヤクルト) 2:11:01 ←きたろうに似てる
12位 添田正美(富士通) 2:11:45
13位 小出真義(自体学) 2:11:52
(女子)
優勝 劉敏 2:23:37(中国最高) ←マジで17歳だったらすごい
2位 魏亞楠 2:24:02 ←やはり東アジア大会は遊んでいたようだな
3位 任秀娟 2:24:22 ←シドニー五輪10位
4位 戴艶艶 2:24:41
5位 張淑晶 2:24:42
6位 金麗 2:25:48
7位 鄭桂霞 2:25:55 ←駅伝でおなじみスズキ所属
8位 呂静波 2:28:00
9位 チョン・ヨンオク 2:28:20
10位 趙声智 2:29:03



・サンスポはもう少し、情報収集する努力をしてはいかがでしょうか。一介の素人(小生)に完璧に負けていると思いませんか。テレビ東京の放送見ただけで書けるような記事書くなよって感じ。まあ、記事書いてくれただけでもありがたいというのが本音なんですが。

(2001.10.13)

(Today's Headline) 
■エイボンチャンピオンシップ10k(10/14):デレバさんの世界最高後初戦は難敵揃い?
■秋マラソン出走者情報
■神戸全日本女子ハーフ(12/16):NHKで全国中継か
■小出監督、「最終目標は2時間16分50秒」


・ということで、明日は北京マラソンの日でもあるわけですが、テレビ東京での出場有力選手一覧でも見てください。…女子も載せて欲しいんですけど。久しぶりに中国語のサイトも見て回りましたが、ちょっと情報掴めませんでした。申し訳ない…。


・それから明日はデレバさん出走のエイボンチャンピオンシップ10k(於ブダペスト)であります。ロバさん、そしてエレナ・マイヤーもここに出てくると、そして我らが重戦車ヤネ・サルマエさんもめげずにここに出てきます。デレバさんはバネがない分10kだとマイヤーさんあたりに苦杯を喫する可能性はなきにしもあらずなので、結構面白くなるかも。


・さて、本日は月陸&陸マガの発売日なのですが、そこに載っていた秋マラソン出走者情報を見ますと、ニューヨークにはハリド・ハヌーシジョセファット・キプロノアブデルカデル・エルムーアジズの強者3名(エドモントン的には負け犬3名)が出るらしいですね。女子ではJチェプがここに来るとのことで、またしても日本招聘の可能性のある人物が確保できずショックを受ける小生。でも、ニューヨークは男子みてみたいね。エドモントンで見せられなかった本当の姿を見せて欲しいですよね。で、日本でもちゃんと放送してやって欲しいと、そういうことです。


・また、昨年まで20kのロードレースからハーフに昇格した神戸全日本女子ハーフですが、いきなり来年5月(5月!)の世界ハーフ(於ベルギー)の代表選考会になるということで、でも全日本実業団女子駅伝終わったばっかりで大丈夫だろうか、といういらぬ心配をしてしまう今日この頃。NHKで全国放送予定らしいというのは嬉しい話ですね。そして、我らが野口さんはやはり出るのでしょうか(^^;


・で、小出監督は「次走は2時間18分30秒、最終目標は2時間16分50秒」とコメントをしたのですが、

そういう具体的な最終目標は言って欲しくなかったです。

あ、でももう小生の中の橋尚子様幻想は崩れちゃってたんだ。じゃ、別にいいです(苦笑)。

それから小出監督、

「男子をやりてえ…」

らしいです。SACに男子が入る日もそう遠くないかも?

(2001.10.12)

(Today's Headline) 
■ニューヨークシティマラソンの出走予定者が徐々に明らかに
■橋尚子様、坊ちゃん列車PR


・世界選手権3位のザハロワあたりを日本が確保するとばかり思っていたのですが、ザハロワはニューヨークを選んでしまい、「じゃあ、今シーズンの海外勢の目玉は誰になるんだ」とがっくり肩を落とす今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。


・ということで、IAAFのサイトでは、ニューヨークシティマラソンの情報が。


・それによると、既に出場が明らかになっている前回王者ペトロワフィアッコーニに加え、バルソシオオカヨマイヤーヴィチェコンテ、そしてザハロワといったあたりが出走するということで、これは女子マラソン通にはたまらない組み合わせではないでしょうか。たとえ小結・関脇級だとしてもです。悲しいかな日本では絶対ここまで揃えられませんよ…。


・で、ニューヨークは例年のように、いわゆる市民マラソン的なスタンスの番組が日本では流れるのでしょうか(苦笑)。まあ、またランナーズワールドが逐一ライブレポートしてくれることを期待しましょう。


・で、営業活動にいそしむ橋尚子様は、かんちゃんさんの地元愛媛で坊ちゃん列車のPRに。小生も思うがここは土佐さんを起用すべきだったと思います。郷土が誇るべきヒーローじゃないんですか?

(2001.10.11)

(Today's Headline) 
■L・キプラガットが退院
■オーシャンステートマラソン(10/8):45歳(46歳説もあり)ポズドニャコワ、驚異の2時間30分28秒で優勝


テレビ大阪では北京マラソンの代わりに『借王』を放送することを知り、関西人は『ミナミの帝王』とかそんなんしか見たらいかんのかワレ、と悪態をつきまくりの今日この頃皆様いかがお過ごしでしょうか。とりあえずBSジャパンを見れる小生は安堵の溜息ってところではありますが。


・さて、肺に血塊の疑いで入院していたL・キプラガットですが、「レース中に水を取りすぎて肺水腫」という結論にいたり程なく退院。しかし肺水腫って、尾崎の死因で有名な肺水腫じゃないんですか?大丈夫なの?


・と思い医療関係サイトを見たところ、溺れたときにも肺水腫の症状になるということがわかったわけですが、どんだけ水飲んだらそこまでになるんやと、少し驚きを隠せない次第。


・話は変わって、ある意味鉄人・ポズドニャコワの話題。いやあ、45歳でまだこの記録出すか?で、これを見て小生真っ先に思ったのは、

50歳になっても走り続けると言った橋尚子様には是非「50歳で2時間30分を切る」にチャレンジして欲しい

ということであります。それから、例えば、50歳で北海道マラソン優勝とかやってくれたらね、もう多分泣くやろね。50過ぎのいい年したおっさんになってる小生も多分この1カ月のこととか、いろんなこと思い出して泣くやろね。

ちなみに、ポズドニャコワの年度別ベスト。
1997.5.4(41歳) 2:33:27(クリーブランド1位)
1998.10.11(42歳) 2:29:25(シカゴ5位)
1999.11.14(43歳) 2:31:52(ワーウィック1位)
2000.1.16(43歳) 2:32:25(ヒューストン1位)
2001.10.8(45歳) 2:30:28(プロビデンス1位)

(2001.10.10)

(Today's Headline) 
■ツインシティマラソン(10/7):寒さはお得意、ロシア女子大活躍
■ツインシティマラソン(10/7):40歳ボガチェワ健在、2時間31分02秒
■橋尚子様「まだ1〜2分縮められる」


・昨日書けなかった話について。ミネアポリスとセントポールを結ぶツインシティマラソンが行われたわけですが、スタート時の気温が何と摂氏0度。こんな中「ロシアみたいでいい感じだった」という38歳ジナイダ・セメノワが2時間26分51秒で優勝。2着Kopotina、3着Skvortsova、4着Vassilevskayaまでロシア勢が独占、4人とも2時間30分を切るという大戦果をあげました。この中の誰かが、今シーズンの日本国内マラソンに出てきそうな気もする(特に名古屋あたり)のですが、どうでしょう?


・で、橋尚子様。佐倉市役所を訪れた後に「あと1〜2分縮められる手ごたえがあった」とのコメント。世界最高もいいが、とにかく凄い試合を見せてください。


・ふと思いましたが、橋尚子様、ちょっとふっくらしてきましたか?で、今日から過密スケジュールでしたっけ?12月の岐阜にはいい感じで戻ってきて欲しいですね。

(2001.10.9)

(Today's Headline) 
■シカゴマラソン:キャサリン・デレバ2時間18分47秒で世界最高
■シカゴマラソン:途中棄権のローナ・キプラガット、肺に血塊で入院
■シカゴマラソン:男子優勝ベン・キモンデュ、開口一番「すいません」
■世界ハーフ:ゲブレセラシエいきなり世界タイトル
■ゲブレセラシエ、来春ロンドンorロッテルダムでデビュー
■世界ハーフ:ラドクリフ圧勝「アデレだけが心配だった」



・ちょっと試行錯誤します。理想は上のようにヘッドラインを設けて、それについて何か言いたいことあったら書くと。そんな感じで試運転します。


・まずは、デレバさん。以下のコメントがなかなか好きなんです。

 「1マイルには気づかなかった。2マイルは時計を見なかった。3マイルまで何と遅いペースで自分たちが走っているのかわからなかった。自分に言ったわ、『ああなんてことでしょう。これはあなたのペースじゃないわ。目を覚ますの。ペースを上げるのよ』って」

 ハーフを69分50秒で通過したかったのが若干遅れたようで、逆にそれがよかったのかも、と小生なんかは思っちゃったりします。追いかけるほうが強いよね。



・続いてキモンデュ。本来ニューヨークに出るはずで、シカゴは16マイルから20マイル(25〜32k)あたりまで走るつもりだったのがあれよあれよの大金星。テルガトに勝ったんですから、まさに大金星といえます。記録も2時間8分52秒ですから立派なものです。最後まで「テルガトが横を抜いていく」と思っていたキモンデュ、23歳。好青年の予感。



・それからゲブレセラシエ。来春はまず世界クロカンに出たあとロッテルダムかロンドンでデビューというプラン。ビッグマネーが動くのは承知のことか、

 
「一番お金を出してくれるところで走る」

 とはしたたかなり。注目の出走レースは10月末頃に決める模様。



・昨日の燃え尽きネタは、てつ。さんから、一部報道に対する切り返しである旨ご指摘を受けましたので、少し安心している次第。でも「少し」だよ。

(2001.10.8その2)

 で、今日のスポーツ紙朝刊を全部買ってみました。

 一面には…ないな。裏一面にもない。ダメダメだな(苦笑)。まあ、陸上新聞じゃないから仕方ないのだろうが。

 一生で最初の最後のチャンスを潰され(陸連の出場許可が出ず)、号泣した橋尚子様について一番気になっている点、それはこのセリフ。

 「まだまだ燃え尽き症候群にはならないと思うので、また走りたいです。」

 これはかなり精神的にキレてるとみたね。だって、自分から燃え尽き症候群という言葉が出てくるって変だよ。

 「新しい目標ができて少しうれしい」
 翌朝のこのコメントが真実であることを祈りたいところ。でも「少し」なのかよ。

(2001.10.8)

 日本人として、橋尚子様を誇りに思っています。

 しかし、遂に、あの(98名古屋から芽生え、)アジア大会から持論として小生が抱き続けた「橋尚子様幻想」を破棄するときがやって来ました。時代は確実に進んでいます。

 小生にとっての「橋尚子様幻想」、それは一言で言ってしまうと「橋尚子様は化け物である」ということ。異常なスピード、無尽蔵の体力、悲壮感のなさ。それらは全て小生の常識を根底から破壊するものでありました。他のランナーが入り込めない領域に彼女はいる、とそういうのが小生の「橋尚子様幻想」。まあ、信者と揶揄されても仕方ないくらい幻想を抱いていました。

 とりあえず、先日書いた小生の個人的感想は少し横に置いておきましょう。

 アジア大会以降の3戦について、正直言って小生が満足をしていない客観的理由、そして橋尚子様幻想崩壊の最たる要因、それは、

 「サラー症候群」に他なりません。

 もちろん、100%燃焼を優先した結果、最後にペースが落ちた、という考え方も出来なくはありません。事実小生はそう自分を納得させて来ました。アジア大会は暑さ、2000名古屋は(後日わかった)病み上がり、シドニー五輪は(TV出演時に言っていた)最後に力を抜いた、とそれぞれ自分に言い聞かす材料を見つけ、その疑いから目を背けようとしていました。

 しかし、ベルリンのレース後に橋尚子様は自らサラー症候群であることを事実上認めてしまいました。

 それでも、2週連続マラソン出場は、「橋尚子様幻想」を維持させるに十分なものであると思えました。しかしそれは結局実現しませんでした。そしてあのデレバの気持ちのいい走り。小生の橋尚子様幻想は遂に終焉を迎えたのです。

 橋尚子様幻想の終焉、それは小生が橋尚子様をトップアスリートの1人として他と同列に扱うということです。悲しいかな橋尚子様1人では、もう小生に夢を与えてくれることはないのです。つい先日書いた、橋尚子様が1人で走る姿ももう今となっては見たいとも思わなくなってしまいました(心境の変化が早いですね)。

 だから、今一番いいたいのは、デレバさんとボストンでいい勝負見せてくれと。国内のレースなんて出なくていいからと。

 
 さて、昨日は盛りだくさんでしたが、まず世界ハーフゲブレセラシエやりましたね。60:03でいきなり世界の頂点です。ジファーもよくやりました(1秒差で2位)。3位のユダは小生調査不足でしたが、7月のタンザニア選手権でハーフ優勝してたんですね。もっと手元にある資料有効に活用しないと、宝の持ち腐れだと反省。
 で女子。中盤からラドクリフとチェプケメイの大本命の叩きあいになりましたが、意外にも最後は49秒の大差がついてのラドクリフ圧勝。ほんまにあの走りでフルマラソン大丈夫かしら、という心配は持ってるんですが、世界の覇権争いにからめるポテンシャルは十分ありますよね。チェプケメイは既にある程度マラソンの適性は見せていますから、どこまで積み上げがきくか。3着のアデレは今年のロッテルダムのデビュー戦は2:41:50と話になりませんでしたが、どこまで巻き返せるのか注視したいところ。我らが野口さんは68:23の自己ベストで4位ですが、ハーフではこれが限界かなあという感じですね。早くマラソンに上がってきてどこまでこの基礎力を活かせるか見たいのですが。

 で、シカゴ。掲示板で速報しまくったのであらためて書くのもなんですが、デレバさんはよくやりました。あそこまできて上がりが7分01秒。そして2時間18分47秒の世界最高。完璧です。美しいです。まあ、しばらくは橋尚子様と2横綱時代を支えてくれることでしょう。跳ねないから大崩れもないでしょうしね。アレムはまたもや24分台。T−Mさんのいうとおり、今年の殺人的ローテーションの中、きっちり24分台を出せるのはある意味すごいです。ただ、それでは世界で勝てないぞ。
 男子は、ある意味テルガトの底が早くも見えてしまった感じで萎え萎えです。あの走りではやはり2時間7〜8分が精一杯なんだろうなあ。ダメージで脚が持たないんだろうね。とにかく男子は難しいや。ペースメーカーが2週連続で勝つとは思わなかったもの(笑)

(2001.10.7昼)

 さっきIAAFのサイトを(わざわざダイヤルアップして)見ましたが、まだ世界ハーフのスタートリストが出ていませんでした。

 仕方ないので、エントリーしている選手一覧をさっと眺めて、めぼしいところを挙げていきたいと。

 まず男子は、やはりゲブレセラシエのハーフへの適性を見てみたいですね。世界ハーフなんで勝ち負けもからむから大記録は出ないかもしれないけど。あとはバハとかラマーラとかバヨとか早いところも出ています。東京国際で顔見世をしたことでも知られるトラとジファーも参戦。あとマラソン系でわかりそうなのは…、アブナー・チプ(結構日本のレースには出てたよね)とか、アントニオ・ピントとか、それくらいすかね。実力が拮抗してるからわかんないんだよね…。

 で女子。正直言って、我らが野口さんが世界タイトルを奪取する可能性は限りなく0に近いと思っています。札幌のままだったらね。
 構図としては「ラドクリフVSチェプケメイ(+アフリカ勢)」で十分。去年はラドクリフ優勝・チェプケメイ2位。しかし、今年はチェプケメイが国際陸連の公認が得られないとはいえ65:44という世界最速パフォーマンスをたたき出し、直前にも10マイルで好記録。勢いはチェプケメイの方が上でしょう。一方ラドクリフも地元イギリスでの防衛戦ということで気合が入るところでしょう。
 他にもハーフでも68分台をコンスタントに出せるようになってきた感のあるJチェプや、ラビットには欠かせないジョセフ、日本ではその名前から話題先行かオチチ、ベテラン健在を見せ付けたいマイヤー、ハーフやフルへの適性をまだ見せていないがそのスピードはあなどれないアデレなど、上位をうかがう選手からは目が離せません。日本勢も野口vs小鳥田の構図に待ったをかけるか赤丸急上昇中の岩本靖代さん(日本生命)ってところで結構面白いかも。

(2001.10.6)

 結局、昨日は試行錯誤したものの結局IAAFに接続できない問題については解決の糸口すら見えないままであります。仕方なく、電話代が10円で済むように最低限のところだけ見てる始末。

 で、まずはシカゴマラソン。

 最大の焦点はやはり、「ポール・テルガト、どこまでやってくれるんだ」に尽きます。初戦は完走目的で2時間8分15秒。きっちり仕上げた(のかどうかはわかりませんが)テルガトがどこまでいくのか、しかとこの目で見させてもらいます。
 もう一点は、オンドロ・オソロが帰って来るということ。ご存知のとおり、オソロはシドニー五輪代表になりながらも、カージャックに銃撃を受け、弾丸が首を貫通したというトラブルに巻き込まれております。物も書けない状態から復活してきたその生き様を、しかとこの目で見届けたい。

 女子は小幡さんも気になりますが、素直にデレバとL・キプラガットの強さを見届けたい。

 ちなみに今年のボストンでのデレバ及び2・3着のスプリット。
1. Ndereba [17:02-34:36-51:45-1:09:14 (1:13:05)1:26:55-1:44:07-2:00:35-2:16:47-2:23:53]
    [1:13:02/1:10:51]
 2. Sobanska [17:01-34:36-51:44-1:09:14 (1:13:02)1:26:55-1:44:28-2:02:08-2:19:13-2:26:42]
    [1:13:02/1:13:40]
 3. Morgunova [17:02-34:35-51:45-1:09:14 (1:13:03)1:26:54-1:44:28-2:02:08-2:19:22-2:27:18]
    [1:13:03/1:14:15]
下り傾向のボストンコースとはいえ、余力一杯の2時間23分台であることはお分かりいただけるでしょう。去年の2時間21分台はフロックではない、ということです。99世界ハーフで走りをちらと見ていますが、走りもあまり跳ねません。まさにケニアの橋尚子様。去年はあなどっていましたが、もう誰もそういう目では見てないでしょうね。

 世界ハーフについては、今日中か、明日の午前中になるかわかりませんが、また後ほど。
 

(2001.10.4)

 夢を紡ぐのは誰ですか。夢を壊すのは誰ですか。


 夢を見たのは誰ですか。夢を取り上げられたのは誰ですか。


 小出監督、夢を与えるってなんなの?ねえ、誰に夢を与えるの?誰が夢を与えるの?


 陸連のお偉方さん、陸上界にとって大事ってなんなの?どうせ、どうせお金なんでしょ?


 …あ、涙がとまらないや…。


 もう何も期待しません。きっと、マラソンに胸を打たれることなんてありません。


 今後の戯言が事務的なものとなったとしたら、今日のことを思い出してください。僕は心底大人たちに愛想が尽きました。ただ、橋尚子様は悪くありません。…なぜ大人たちは、橋尚子様を自由に走らせてあげないのですか。これで、子供たちに夢を与えるって胸を張っていえるのですか。所詮記録と金、目に見えるものばかりじゃないですか。「高橋尚子ってさあ、世界最高出した次の週もまたマラソン走ったんだぜ、すげえよなあ」「しかも勝つんだもんなあ」、10年後にこんな会話がかわされるだけじゃだめなんですか。


 詳しくはここをみて下さい。日刊スポーツで芽生えた淡い期待をここまで完璧に踏みにじられると、もう、何も言えません。何も言いたくありません。

(2001.10.3)

 本日より通常営業です(笑)

 橋尚子様に明け暮れた先週末でありましたが、ふと世界に目を向けると、マーガレット・オカヨがきっちりハーフ68分台(68:51)で優勝してたり、リスボアのハーフではではロバさんが70:29ながら優勝していたり、レンダースは3位だったり、全日本実業団では、日本の新エース福士加代子さんが圧勝ともいえる5000、1万の2冠達成だったり、メキシコシティではパトリシア・ハルドン(久しぶりに聞いた)が勝ったんだけど、高地のマラソンなので2時間39分という結果がいいのか悪いのかよくわからなかったりとか、まあそんな感じ。

 で、実は月・火と意外と大スポ(関東では東スポね)を見直してるんです。

 みんなが橋尚子様祝賀ムードの中、月曜は「ロンドンの主催者は世界最高と認めないといってる」、火曜は「デレバ世界最高破ると豪語」と非常に挑戦的な態度を取り続けた大スポ。っていうか、ごくごく普通にマラソンを見ている方々に対しては、そういうことも是非知っておいて欲しかったので、よく報道した、との思いで一杯なんですよ。

 で、橋尚子様の今後について、「来年は春秋とも国内」「来年春はロッテルダム」などの憶測が流れる中、中日スポーツの「橋尚子様が一度はあのレースに出て勝ってみたいと言ってる」と小出監督の言うボストン説は是非実現して欲しいところ。だってデレバとガチンコバトルだもん。男女同時スタートでもデレバとのガチンコバトルならわくわくするよね。しかもボストン。ゴルフで言えば全英オープンですもの。そりゃあ勝ちたいよなあ。

 で、スポーツ報知にあった小出監督の「いつか、ヨーイドンから全力のレースもやるよ」という言葉、今度ばかりは期待値120%で待ってますんで。ただし女子単独レースで。小出監督はゴールに座って待っててください(笑)。

 橋尚子様の100kmマラソン、見てみたいなあ。

(2001.10.2)

 頭に来た!

 なんだぁ? 天下のニューヨークタイムスが橋尚子様にドーピングやってんちゃうん?と疑惑の目だぁ?

(お詫び:以下の文章は後で読み返すときっと恥ずかしくなるので自主的に削除いたしました。)
 

(2001.10.1)

 一応スポーツ5紙+一般有力紙5紙+ジャパンタイムスを確保していますが、本日は特別寄稿文を作成した都合上、コメントは明日にいたします。

 だけど、関西でスポーツ5紙中3紙が長嶋を一面に持ってきたのは信じられなかった。特に阪神御用達のデイリーが裏一面まで巨人ネタにしたのは非常に憤慨をおぼえましたね。

 では、昨日申し上げた、なぜベルリンに感動もせず虚脱感だけが残ってしまったのかという点についてまとめて特別寄稿いたしましたので、お暇なら見てください。ただし、あくまで小生の感覚であるから、「それは違う」などという抗議は一切受け付けません(笑)


 ☆特別寄稿「理想と現実との狭間で」