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第2回 「TAO〜道〜」(1989:バップ)

(前説)

★さてさて、あの『元祖西遊記スーパーモンキー大冒険』を送り出したバップが満を持して世に問うた”究極の世紀末RPG"『TAO〜道〜』のレビュー(攻略記事を兼ねる)であります。とりあえず10時間でクリアしました。コマンドの使い方さえ慣れればクリアには大した苦労はいりません。メモする癖がある人は殆ど迷うことはないでしょう。

★先に言っときますけど、まあよくある「お使いゲー」です。シナリオ?いやあ、それはかなり世紀末というか。

★だからあえて1999年の7月にこれをやるから面白いんだって。そういうことね。

(クソ審でのレビュー)

★クソ審では未審査です。短時間のクソ審レビューであればかなりランキングはあがるかも知れません。でも『星をみるひと』を超えるのは難しいかも。

【プロローグ】

★電源を入れると赤々と光る光の中に龍でデザインした「道」という文字がドカンとあり、さらに壊れた笛で吹いてるかのようないかれたBGM。この時点でそのままプレイを断念した人もいるんじゃないでしょうか。

★さて、ゲームを開始すると、なぜか胎児から赤ちゃんへ変わっていくというメルモちゃん状態の絵とともに次のようなメッセージが出てきます。

神秘のベールに包まれた生命の誕生。
一粒の生命が壮大な愛を抱いて産声をあげる。
新たなる旅立ちが始まる瞬間。
忘れ去られた真実の扉が解き放たれようとしている。
それは… 魂に刻まれた一筋の道標だった…

…すごくいかがわしいです。

そして次の瞬間、主人公は町中に放り出されてました。

【ACT1:アンゴルモア】

★っていうか、いきなり「アンゴルモア」ってそりゃないだろうに。

★とりあえず真横にある家に入るとそこは自宅でした。すると化粧中の母親は外で遊べとばかり家から主人公をおいたてるのでした。さて、町の中に「アトラーの森」というのがあってそこに隕石が落ちたというのが舞台設定のようなのですが、早速そこに行きますとヤバハマ教授とその助手とかいう連中が早速到着しており調査をしておりまして、彼らはそこで3つの印がある壁画を見つけます。教授いわく、「海底に消えたと伝わる謎の大陸と関係がありそうだ」とのこと。とりあえずその場を後にしてアンゴルモア博物館に行きました。なんでもここはカダルカジャマ寺院の創設者ハットク・マラが愛用していたものを収めているそうです。ということで町の奥にカダルカジャマ寺院があるので拝観してみます。

★まあ、めぼしいとこではストゥーバに「マハーマラ・スートラ」という経典があるのと、宝堂では500年に1度の御開門があるとかいうのと、大本堂ハットク・マラの即身仏(主人公に「しなびたミイラだ」と酷評されていた)があるということぐらいでしょう。

●さて、この寺院で拝観中坊さんに話を聞こうと正面から近づいて行ったらなんと坊主が主人公をすりぬけたのだった!タイミングよく同時に動いていたりするとこの珍現象はよくみられるのだが、まさかファントム・ドリブルの使い手がここにもいたとは大島司も気づくまい(実はアイデアをパクったらしい)。

●で、世紀末な舞台設定ということはもうおわかりでしょうが、隕石落ちただけでなく異常気象で作物も取れずまるでどこぞの国のような状況なので、みんなとても悲観的です。ある少年などはこういいました。『この星はもうおしまいさ。神様に助けてもらいたい!』

甘えてます。このような少年を生み出した原因はやはり日教組と戦後民主主義なんでしょうか(笑)?>『正論』編集部

★閑話休題。さて、町の中もあらかた散策したので外のマップに出てみました。意外にも、外のマップからは他の町には行けません。『ドラクエ3』のジパングみたいなものを想像していただければわかりよいかと。まあとりあえず歩いているとけもの道婆さんを発見。どうもハットク・マラのとこまでおぶっていけと仰る。急いでるから断ったのだがよくある話を聞いてくれるまで諦めない攻撃に屈し、結局おぶって行くことになりました。

★町に戻り、カダルカジャマ寺院につくと婆さんは正体を現しました。実は婆さん魔物の変化した姿で、マハーマラ・スートラを狙っていたのでした。ストゥーバに行くと一足先にマハーマラ・スートラは奪われてしまいました。

★ということで、とりあえず申し訳ないと思い住職にわびを入れようと大本堂に行ったところ、ひとしきり嘆いた後で

「そなたを勇気ある真の勇者と見た!」

住職に言われる始末。これって誉め殺しですか?さて、話によると八卦木火土金水の5つを整えると奇跡が起こって宇宙の真理と対面できるそうな。ということでマハーマラ・スートラを取り戻す代わりに八卦の一つである「香木入れ」をもらったのだった。

★そしてマハーマラ・スートラを探しに次の町へ列車で移動…ってこれ、ただの恐竜じゃん。

【ACT2:モスコフ】

★さてさて、恐竜(列車らしいです。15クレジット払ってます)の背中に乗って着いた町は「モスコフ」。中心に暴風のせいで傾いた教会があります。町人の話によると、ここのシスターは借金を抱えてしまいみんなの寄付を持ち逃げして夜逃げしたらしいです。世も末な。教会の扉は鍵がかかっているのですが、中には人の気配があるみたい。とりあえず「言」「観」コマンドでも何ともならんので諦めて移動。この町には他には駅前に養豚場があり、ある町人に「くっさー… まじかよ… 駅前に養豚場なんか作んなよな…」とえらい言われようです。その筋の人に抹殺されても知らんぞ。

★さて、ある町人から「向こうの山にイタコがいるぞ」と言われ、町も一通り回ったので外のマップにでました。まず目に付いたのは町に1番近い建物。ここは治療院で20クレジット払うと体力を全快してくれます。序盤から中盤にかけてはかなり利用することになるでしょう。それから1番遠くには何故か刑務所。真ん中当たりにモチョンマ神を崇める建物らしきところ、そしてその近くに恐山があります。

恐山にはイタコがいまして、なぜか魔物と戦わされます。相手は「キタキのアーチン」とかいう昆虫っぽい敵。これが初バトルとなりますが、黙って見てると何か知らんうちにダメージを受けておりまして、よくみるとコマンドが自動的に「闘」になっていたのでAボタンを押してみました。何とかダメージを1回与えたものの2倍3倍とダメージが。この不可解な現象に一瞬とまどったがその理由はすぐにわかりました。

アクティブバトルなのである!しかもAボタン連打。

はっと我に返った僕はAボタンを一心不乱に連打。そして何とか初陣をかざる。しかしイタコの婆さんはこの戦いぶりが不甲斐なかったということで、ビシャマンダの僧侶が彫ったという仏像「アジナのぶち像」を授けてくれます。そして「何ともいえぬ空気がカリバトスの方から漂ってくる」とぽつりと漏らしたのであった。…今度はカリバトスに行けばいいのね。

【ACT3:カリバトス】

★ということで、イタコから話を聞くとカリバトスに行けるようになるので、15クレジット払ってモスコフからカリバトスへ移動。町の中心にはイスラムっぽい建物。聞けばオーム大聖堂というではないか。10年前だったからよかったようなものの、今ではとても危なくて名づけられませんね。で、そのオーム大聖堂に行くとおっさんが宇宙の真理を説いてます。曰く「宇宙は全て繰り返し、死んでは生まれ死んでは生まれ」ということだそうです。

★とりあえずは、「その腰つきがたまんない」という目の座った町人から日本刀をもらって下さい。コマンド「武」から装備が可能です。これで戦闘も楽になることでしょう。

★さて、町の中を散策しても話が進みそうなイベント等が起こらずうろうろしていたところ、町の西側にサファリがあることが判明。するとハシゴがかかっている木があるので登ってみるとそこには謎の中国人が。何でもサファリの隅に急いで行けと仰る。先にある観光客から、地球の北側を玄武という神の使いが守っていて、サファリの片隅にある岩がそうなんだと言われていましたので早速その岩を目指して移動。何と丁度女の子ライオンに襲われているので倒します(当然Aボタン連打)。すると女の子水筒をくれ、そのライオンは密猟グループのライオンであることを教えてくれます。いかにもというテントサファリの隅にありましたので、中に入って見るとハンター大金がそこに。話をしていても展開がなかったので「得」コマンドで大金を取ろうとしたらバトルに突入です。難なく倒すとハンターは「教授がくれた金だ、死んでもやれねえ」と意外な台詞を吐いたのです。教授といえばあの人しか知らないし、しかもカリバトスから先にはまだ進めない状態。…とりあえずあそこに戻れということか。

●相変わらず宗教がかった台詞満載のこのゲームですが、町で民家に入ったときにそこの住人にこう言われました。「君は知ってるかい?人間が生まれてきた本当の目的を」

渚カ○ルくんに説教された気分です。しかしこれが大きな伏線になっているとはお釈迦さぁでも気が付くめぇ。

●この時点ではカリバトスの外のマップでは大したイベントはないですが、指圧の修行が受けられます。Aボタンを連打して制限時間内にゲージを満タンにすると、…えっとなんだっけ?また調べて書きなおします。

【ACT4:再びアンゴルモア】

★さてさて、教授といえばアンゴルモアにいたヤバハマ教授が思い浮かびます。ということで速攻カリバトスからアンゴルモアへ帰還。隕石落下の現場に辿り着くと教授はおらず助手だけがそこにいたのであった。

★そして助手の言うことにはヤバハマ教授は突然研究をやめて何処かへ行ってしまったそうだ。なんでもカリバトスの先へ行ったそうだが消息は掴めないとのこと。…はいはい、戻りゃいいんでしょ戻りゃ。

★で、新たに発掘された「しもの燭台(八卦の一つ)」をもらい、再びとんぼがえりです。

【ACT5:クロスデン】

★今度はカリバトスまで戻ると鉄道が先まで行けるようになっていたので次の町クロスデンへと移動。ここには中心に町の象徴である「ヨーマスの泉」(水がうまいらしい)、サライレム教会ヘリポートの施設がお勧めスポットです。

★とりあえずサライレム教会を見学してみましょう。入り口にはブレイクダンスでおでむかえの神父らしき人が。また、カダルカジャマ寺院から団体でこの町に坊主が来ているようで、ある坊主などが「こっちのほうがナウイ」と言っていました。いずれも時代を感じさせる言動ありがとうございます。また、パイプオルガンの奏者(なんか「コジコジ」に出てきそうな異様なキャラです)から身に付けている鼻メガネを30クレジットで買えるのですが、何の役に立つのか全くわかりません(残念ながらマジ)。

★町の散策をしても特段の情報はなく、しいて言えばキリスト教に転向したらしい坊主が「メシアの名がわかったら必ず教えて欲しい」とあまりにも不自然な台詞を発していたことぐらいでしょうか。

★ということで町の外のマップを見てみますと、闇の薬剤師の家、仙人(脱毛したとかで足が綺麗と自称)の修行でサイキック・パワーがアップする家等がありますが、何といってもここでのイベントは町の西にある茶色い小屋。ここには「私の教会が…」とわめくシスターがおりました。どうやらモスコフから逃げてきたみたいです。それはそうと、私の教会が…ってお前、寄付で建てたんじゃないのか?
 話を聞くとどうやら嵐であっという間に教会が破壊されたようで何ともお気の毒なかぎりではあります。取りあえず「観」コマンドをすると何かを取り出したので「言」コマンドで話をしてみると、「きょかいの様子をみてきてもらえませんか?」と頼まれますが「きょかい」って何?っていうかちょっと『星をみるひと』入ってません?まあ鍵をもらったのでしゃあないからモスコフの教会まで様子を見に行くことにしましょう。

【ACT6:モスコフの教会】

★ということでモスコフに戻り、教会の鍵のかかった扉の前にやってまいりました。「物」コマンドでシスターからもらった鍵を使いますと、扉が開きます。そして、中から出てきたのは…!

…なんだこの物体は。

「この教会、おばけがでるんだ」って失禁しているが、人間の顔にはどうやってもみえない。てめえの方がおばけより恐いだろうが。その後に人魂が出てきて何か語ってますがそれもほっときましょう。

★で、なんだか知らんがじじいぶちぞうをくれるというので「得」コマンドサハスラのぶちぞうをゲット。さて、用は済んだと。

【ACT7:アンゴルモアに寄ってみる】

★近くまで来たし、折角なのでアンゴルモアに戻りました。おかんは相変わらず化粧中。ということで早速隕石落下現場に行きますと1人残された助手がサングラスの奥に涙を浮かべて語ってくれました。「教授は何かに取り憑かれたように変わってしまった」「『金儲けをするんだ!』と言っていた」と。尊敬してたんだなあと珍しく感心してしまいました(ウソ)。

★そういえばクロスデンにカダルカジャマ寺院の坊主が沢山いたので、その反応を聞けるかも知れないと思い、ひとまず寺院にもよってみることに。特段の反応はなかったが、500年目の御開門がある宝堂には地球の東西南北を守る守護神の一つである、南を守る神の下部を安置してあるとマハーマラ・スートラに書いてあったという情報を聞くことができました。カリバトスにあった岩と対をなすものだろうというのはすぐに思いつきますね。

●そういえば、ある建物で10クレジットで瞑想ができるのですが、そのタイミングが絶妙!瞑想をするとBGMも全て止まり一瞬の静寂が訪れるのです。そして大きく伸びをし、このゲームで疲弊した心身に一瞬の休息を与えて「よし!」と思えるタイミングでBGMが流れ出し瞑想は終了。このシステムは意外に気に入ってます。

【ACT8:クロスデンに戻って】

★一応モスコフの教会の様子も見てきたことですので、クロスデンにあるシスターの隠れ家まで戻ります。するとガネーシャという敵が背後からつけてきていたらしく、ここでバトルとなります。

★当然難なく倒した後にシスターから、マハーマラ・スートラが奪われてからサライレム教会に多くの坊さんがやってきており(以前見たとおりです)、また、1番偉い人はショックで倒れたとのこと。

隠遁生活のくせにめちゃめちゃ情報通。もしかして電波な人ですか?

★でも、1番偉い人といったらカダルカジャマ寺院のおっさんに違いないので、行った足でそのままアンゴルモアにUターンと相成りました。

【ACT9:アンゴルモアに急行】

★てなわけで、またアンゴルモアに帰ってきました。カダルカジャマ寺院に入ろうとしたら入り口の所で坊さんに「大僧正は経典を奪われたショックで寝込んでいる。闇の薬剤師の薬があれば直るのだが」旨話を聞かされる。

またクロスデンにとんぼ返りかよ…。

【ACT10:クロスデンへ戻ってまたすぐアンゴルモアへ】

★さてさて、クロスデンに戻り闇の薬剤師を訪れたところ、闇の薬剤師は「そりゃあいかん」と煎じ薬の元となる草をくれる…のかと思ったら「ただし100クレジット必要じゃ」と足元を見られる始末。どうせ買わないと話が進まないので「よろこんで」と答えると「よい心がけじゃ、今回は金はいらん!」と「道草」を授けてくれるのだった。

★そしてまたもやアンゴルモアへ戻りまして寺院の入り口で坊主に「物」コマンド道草をくれてやると、この道草は恐山でしか取れない妙薬だという追加情報を教えてくれ「さあ中へ!」と寺院の中へ通されます。早速大本堂大僧正の所へいってみると既に様子は良くなっている感じで見事お徳を積んだのでありました。

★次はどこへ行くのかっていうと、当然あそこへ行ってみないとね。

【ACT11:恐山(おそれやま)にて】

★ヒントがない中で先ほど大僧正が恐山の名を口にしたことで、とりあえず次の目的地をモスコフにある恐山としてみます。

★するとイタコの婆さんが次のようなことを話してくれました。読みは的中ということですね。

魑魅魍魎が囁いておる…
タチバナノオドに念じ、ハットク・マラの魂をこの世に呼び戻せと…
見える… 竜巻の目撃者 天へ伸びるもの 赤く染まる卍が…

この中で今すぐに想像がつきそうなのは「天へ伸びるもの」でしょう。これはカリバトスにある高い建物「ルードリッヒタワー」のことかと大体わかりそうなのですが、残りはよくわかりません。まあ、「竜巻」についてもカリバトスでサファリの動物がみな竜巻で何処かへ行ってしまったという話もありましたし、ともかくカリバトスに行くのが懸命でしょう。

【ACT12:カリバトスで神隠し?】

★てなわけでカリバトスに戻り町を探索したものの特に何事も無く、仕方なく外のマップに出てみたところ、町の北東の家色黒の女性が興味深いことを話してくれました。曰く、動物をさらった巨大な竜巻はトキヨウの方へ去って行ったと。神隠しのようだったが、そういえば生贄を奉る風習なら恐山のふもとにあるそうであるのだが、詳しいことを話す前にこの女性自体が激しい轟音とともに消え去ってしまったのだった。

★怪しい気を感じ恐山のイタコとおぼしきババアが急行してきたのだが時既に遅し。婆さん曰く「モチョンマの神に祟られた」そうであるが、これで次にどこへ行くべきかはおわかりでしょう。

★ともあれ婆さんから陰・陽の湯呑(八卦のようです)をもらい次に行くのは…

【ACT13:モチョンマ神】

★イタコの婆さんが「モチョンマの神に祟られた」などというからには、モスコフの恐山のそばにあるあの建物にいくしかないということでモスコフに行ってみましょう。すると先刻の色黒の女性がまさに生贄にされようというところではないか!

★ということで助けるために原住民とバトル。倒すとすぐモチョンマ神とバトル。これを倒すともう一度モチョンマ神とバトル。これを倒すと何とヤバハマ教授が出てきます。彼の電波少年なもう一つの顔が見れる場面ですが台詞等については省略します。でまあ「この仕返しは必ず…」と言い残して逃げて行くのですが、ビシュダのぶちぞうを置いて行ってしまったのでこれをゲットで。

★話をバトルに戻しますと、モチョンマ神には意外とてこずるかもしれません。Aボタン連打では結構こっちもダメージを食いますので、Bボタン連打でなんとかバトルを中断させコマンド選択できるようにして「ぶちぞう」使ってダメージを最小限に食い止めたりする工夫が必要です。また、この段階だとクロスデンの闇の薬剤師から「菩提の実」と「甘露」が買えます。菩提の実は使うと体力が満タンになります。甘露を使うと「チャンス」が1回増えます。ちなみに「チャンス」というのはシューティングでいう残り機数のことです。だから金に余裕があったら甘露を使いまくることです(1度に1個しか持てないようなので買ったそばから使うしかないですが)。

(その2へ続く)