◆エコ文具 普及は子供から◆


▲環境への配慮を基準に
 
文具を選んだ

 文具をそろえる新学期が来た。キャラクター商品など、自分なりの好みを持つ人も多いだろう。ここは一つ、環境に配慮したエコ文具にこだわってみてはどうだろう。とはいえ、どんな商品があるのか知らないと選びようもない。
  エコ文具を理解する強い見方となっている兵庫県西宮市の特定非営利活動法人(NPO法人)、こども環境活動支援協会(千頭聡代表理事)は、ペットボトルを再生した定規や木の端材をつなぎ合わせた鉛筆、再生紙の落書き帳などを組み合わせた文具セットを販売している。六種類あり、価格は500-5300円。
  このセットの開発には文具メーカーや製紙会社、生協、小売店らが協力した。同協会側が@ごみを減らし長く使える(リデュース)A詰め替えできる(リユース)B再生素材を本体従量の50%以上に使用(リサイクル)C焼却時に有毒ガスを出さない−を基準に商品を選んだ。

 販売は初回のみに限定。2回目以降は最寄の文具店で買うよう呼びかけている。小売店の意識を高め、こうした文具をどこでも入手できるようにする狙いがある。
  セットを買った子供たちからは「こんなに種類があるなんて知らなかった」「これからはエコ文具を買いたい」といった声が寄せられているという。同協会では、「文具メーカーもエコ商品が売れるのか半信半疑。子供たちの消費行動が企業のエコ商品開発の後押しになれば」と期待している。
  市民と企業が連携した新しい取り組みで、草の根からのグリーン購入が広がりそうだ。

(グローカルネイバーフッド代表 後藤浩成)
2002/4/6(土)日本経済新聞(夕刊)「グリーン通信」掲載
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