◆省エネ家電 買い替え支援◆


▲買い替え資金の一部を無利子で融資する

 他の家電製品と異なり、こまめにコンセントを抜いて節電というわけに行かないのが冷蔵庫。しかし最近では十年前と比べて電気使用量が八十五%も抑えられる商品も登場している。ただ四百gタイプでも十万円を上回るものが多く、省エネ性能よりも負担の方が気になってしまう。
  最新の省エネ冷蔵庫が敬遠されぬようにと、買い替え資金の一部を無利子で融資する「省エネ家電買換え融資制度」を昨年八月から実施しているのが特定非営利活動法人(NPO法人)の「足元から地球温暖化を考える市民ネットえどがわ」(東京・江戸川)。冷房にフロンガスを使わず、かつ年間電力消費量が二百`h時以下の冷蔵庫を対象に、買い替えによって五年間で節電が見込める金額相当分を融資する(限度額は十万円)。半年ごとに節約相当額を返済し、五年で完済する仕組みだ。

 これまで八世帯に約七十万円を融資し、一年間で約七千八百`h時の省エネにつなげた。融資を受けたある家庭では約九割も電気使用量を削減。試算では五年で約二十九万円の節約になるという。
 十年以上使い続けた冷蔵庫の場合、製造から廃棄までに要するエネルギー量よりも稼動中に消費する電気量の方が圧倒的に多い。「古くても長く大切に使い続ける」がエコライフの鉄則だが、こと冷蔵庫に関しては例外で「最新型へ切り替えるべし」となる。エコ融資は省エネ社会の実現を早めるための投資という貴重な視点を提供してくれている。ホームページはhttp://www.sokuon-net.org/kaikae/kaikae.html


(グローカルネイバーフッド代表 後藤浩成)
2004/7/10
(土)日本経済新聞(夕刊)「グリーン通信」掲載

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