◆ネットで続く環境家計簿◆


▲成果を5段階で評価する

 家庭の省エネルギー対策を促す環境家計簿。電気やガスの使用量から地球温暖化につなが二酸化炭素(CO2)排出量を算出するなどして、環境に配慮した生活のあり方を考えるきっかけになる。自治体がエコライフを啓発するために様々な工夫を凝らした冊子を配布しているが、どうも一過性のイベントにとどまっているような気がしてならない。
 挫折せずに環境家計簿を続けてもらおうと、京都府はこのほど、インターネットを使って各家庭の取り組みを評価するシステムを導入した。電気、ガス、水道料金やガソリン代などを月ごとに入力すると、家庭での省エネ度を評価した成績表を作成してくれる。

 過去六カ月分のデータを棒グラフとして表示し、毎月の努力の成果が一目でわかるようにした。家族構成からみた平均的なC02排出量との比較で、エコライフ度を五段階で評価してくれる。さらに省エネを進めるための生活の知恵もアドバイスする。
 これまでの環境家計簿では、指定された計算方法に従って自分でCOを排出量を算出して表に記入するタイプのものが多かった。省エネが環境改善につながる効果を実感しにくく、始めても三日坊主で終わってしまいがちだった。
 このネット家計簿なら、努力がわかりやすい形として表現されるので、励みになること請け合い。楽しみながら省エネのコツを学べば、光熱費も減って実際の家計に好影響をもたらしそうだ。
 ホームページは
http://www.pref.kyoto.jp/
intro/21cent/kankyo/kakeibo


(グローカルネイバーフッド代表 後藤浩成)
2004/3/6(土)日本経済新聞(夕刊)「グリーン通信」掲載
▲お役立ち情報バックナンバー
Copyright(C)2001 mypenrai, INC.All Rights Reserved