◆太陽光発電の普及後押し◆


▲エコロジー発電の普及に
弾みを付ける

 日常生活に欠かせない電力は、元をたどれば大規模な発電所にいきつく。もちろん無駄遣いしないことはいうまでもないが、発電時の環境負荷にまで思いを巡らせば、身の回りの自然のエネルギーを有効活用しようという発想もあっていい。住宅の屋根の上の空きスペースを活用した太陽光発電は、そんな考えを具体化する可能性を持っている。
 このシステムは、日照時間などの条件に合わせてどんな機種を選ぶべきか分かりにくく、 一台数百万円と値も張る。そこで、最適なシステムを安心して選べるようにしたいと、パブリックリレーションズ(神戸市)が立ち上げたのが、 インターネットを利用した伸介サービスだ。

 自宅の住所や日当たりの状況などを伝えると、最寄りの設置業者最大五社から、条件に合った発電システムの見積書が無料で送られてくる仕組み。具体的な商談に入るまでは、業者には名前や住所などは伝わらない。導入を断念しても、しつこく訪問販売させないよう業者を指導するという。ホームページはhttp://www.taiyoko-hatuden.com
 過去には太陽熱を利用した給湯システムの訪問販売を巡り、トラブルが多発したこともあり、導入をためらう向きも少なくない。同社のサービスはそうした不安を解消、「地球環境に配慮したシステムの普及を後押しする」(黒阪潔社長)狙いもある。
 クリーンで小さな発電所が立ち並ぶ「太陽光発電天国」の将来像を思い浮かべるだけで、ちょっと明るい気分になった。


(グローカルネイバーフッド代表 後藤浩成)
2004/2/7(土)日本経済新聞(夕刊)「グリーン通信」掲載
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