◆プロがやさしく掃除◆


▲使うのは身の回りの洗剤や
道具ばかり

 一年間たまった住まいの汚れを落とし、さわやかな気分で新年を迎えるための必須行事である大掃除。日ごろからこまめに掃除していればいいのだろうが、台所まわりなどの細かいポイントはおっくうなもので、気付いたときには″極めて深刻な事態″に陥っていることも多い。額に汗してごしごしやるのもいいが、忙しい年の瀬、プ口のハウスクリーニングを頼むのも一つの手だ。
 住宅建築を手掛けるアトピッコハウス(横挨市)は先月から、ハウスクリ―ニング業者と連携、個人住宅向けの清掃サービスを始めた。売りものは強い化学薬品を使わずに、やさしく汚れを落とすエコ掃除サービスだ。

 用いるのは重曹や酢酸などありふれたものばかり。シンナーや塩素入り洗剤といった人体への影響が気になるような薬剤は避けた。一般のハウスクリーニングのように、どんな汚れでも薬剤を使って落としきるという発想ではなく、環境に配慮しながら、プロの知恵と技術で住まいの隅々まで掃除してくれる。 一
 価格は1DKの広さで二万五千円から。作業員二人が三時間かけてピカピカにしてくれる。ただ、強力な薬剤を使わないので、ガスレンジの焦げ付きなど頑固な汚れは、完全には落としきれない場合があるという。
 環境のことを考えれば、日ごろからこまめに掃除するのが一番。プロの手際を間近でみてテクニックを学び、プロがギブアップするような汚れを残さないようにできれば、住み心地もアップするのは間違いない。


(グローカルネイバーフッド代表 後藤浩成)
2003/12/27(土)日本経済新聞(夕刊)「グリーン通信」掲載
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