◆ワックスで快適な住まい◆


▲クリーム状なので塗り広げやすい

セラリカコーディング・ピュア/商品へ

 家でくつろいでいても吐き気や頭痛におそわれるシックハウス症候群に悩む人が増えている。家具や床材に使われている接着剤や防腐剤から、ホルムアルデヒドなど化学物質が飛散するのが原因とみられている。人体に悪影響を及ぽすおそれのあるものは身の回りから遠ざけたいものだが、完ぺきを期すのはなかなか難しい。
 そこで効果がありそうなのが、セラリカNODA(神奈川県愛川町)が開発した、ホルムアルデヒ
ドなどが飛散しにくくなるという住宅用ワックス「セラリカコーティング・ピユア」。家具やフローリング床のつや出しが役目であるワックス層を覆いにして、化学物質が空気中に出るのを防ごうというユニークな発想だ。
 もちろんワックスそのものが化学物質をまき散らしては意味がないので、使っているのは植物性の原料だけ。数種類の植物から抽出したロウや油分を独自の比率で混合、木材の奥にまで浸透しやすいようにした。通常の住宅用ワックスに比ベて厚い保護層が形成され、これが「防波堤]の役割を果たす。一〇〇%ではないものの、空気中に飛び出そうとするホルムアルデヒドなどの粒子を取り込み、逃さないようにするという。
 ワックス本来の役目である木材表面を保護する効果が長く続くので、家具などの買い替えサイクルの畏期化にもつながりそう。価格は百c入りで三千円。
 健康な住まいづくりは日ごろの手入れから。何気なく選ぶワックス一つで、頭痛のタネを解消できるとしたら、試してみる価値はありそうだ。


(グローカルネイバーフッド代表 後藤浩成)
2003/9/6(土)日本経済新聞(夕刊)「グリーン通信」掲載
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