汗をかきやすい夏には、シャンプーの減りが早いような気がする。洗髪後のさっぱりした気分は捨てがたいが、シャンプーを使い切った後の容器のこともきれいさっぱり忘れてしまうのは感心できない。最近でこそ空になったボトル容器に注ぐ詰め替え式のシャンプーが広まってはきたものの、プラスチック製ボトルはすべて再使用するのが理想的だ。
化粧品メーカーのマーガレット・ジョセフィン・ジャパン(大阪市)は昨年から、独自に開発したシャンプーを量り売りして、容器を再使用するシステムを導入している。東急ハンズ心斎橋店(同)に「フレッシュシャンプーバー」をオープン。持参した容器に必要な量のシャンプーを入れてもらう仕組みで、自宅から容器を用意して訪れる常連客も増えているという。初めて利用する人向けに別売り容器も用意したので、通りすがりでもOKだ。
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販売するシャンプーは全十四種類。香りや洗い上がりのサラサラ感などから好みのタイプを選べるようにした。必要最小限の防腐剤しか使わず、植物など天然原料を主成分にしたので、地肌や髪にやさしいのが特長という。売り場には担当者が常駐しており、検査器で地肌や髪の状態を細かくチェックして最適なシャンプーを勧めてくれるのも心強い。価格は一c五円から。
同社ではこのシステムを全国に展開したい考えだ。ちょっと懐かしい感じもする量り売り、無駄な容器を使わずにごみの排出量を削減する工夫として、見直してみるのもいいかもしれない。
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