日ごろ暮らす街を離れて雄大な自然に触れるなら、旅に出るのが手っ取り早い。一昔前は近づくことすらできなかった「秘境」も、交通網の発達などで観光スポットに変身。気軽に訪れることができるようになっている。
とはいえ、希少植物の生息地に無造作に踏み込んだり、野生動物に安易にえさを与えたりすれば、自然のバランスを崩してしまう。環境保護に配慮したプランで観光地としての価値を保ちたい――。エイチ・アイ・エスでは、こんな願いを込めたエコロジー旅行パックを販売している。
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国内外で十九コースを設定。いずれも「自然を学ぶ機会があるか」「宿泊先がごみ削減の取り組みをしているか」など五つのポイントで、高い評価を得たものを専門の窓口で販売している。
例えばマレーシアのジャングルに滞在するツアーでは、森林伐採で追われたオランウータンを保護する施設を見学したり、植樹ボランティアに参加したりする。滞在するホテルでは、屋根にソーラーパネルを設置して消費電力の一部を生み出し、調理場から出た油に火をともしてろうそく代わりにするなど様々な工夫も。
このほかにも、モンゴル遊牧民のテントにホームステイしたり、屋久島の縄文杉を見学したりと魅力的なプランが並ぶ。ツアーごとのポイント評価を一覧表にまとめたので、エコツアーの特徴を把握しやすいのもうれしい。
眺めて楽しむことだけを考えた旅行から、環境を守るために選ぶ旅行に転換すれば、見えてくる風景も変わるような気がする。 |
