首都圏ではしばしば水不足が起きる。ちょっと雨が少ないかなと思っていると、いきなり水源地のダムで取水制限など渇水対策が始まるケースも目立つようだ。蛇口をひねるだけで使える水道は実に便利である半面、水のありがたみを見失わせがち。日ごろから節水しようという意識を持つよう心がけたいものだ。
水機器メーカーの田川化工(福岡県香春町)が開発したシャワーヘッド「助太刀」は、従来の半分の水量で体が洗えるとする水まわリグッズ。水を大事にする生活の第一歩を楽に踏み出せそうだ。
シャワーヘッドの水が噴き出す穴を小さくすれば、水量を少なくできる。しかし同時に洗い流す力も落ち、使う時間が長くなって節水にならないのがネックだった。同社のヘッドでは、小さな穴から勢いよく水を噴射できるよう試行錯誤し、魚の頭の形をモデルにした水の通り道を採用。水量を半減させながら、噴き出す力は三割アップしたという。
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最も効果的な節水対策は、こまめにシャワーを止めることであるのはいうまでもないが、面倒な温度調節を考えると、現実的ではない。とはいえ風呂場で使う末の量は、家庭用水全体の約三割を占めるとされ、入浴時の節水努力は不可欠だ。価格は八千八百円。福岡市の水道料金を基準にすると、四人家族なら半年足らずで元がとれるという。
温水を作る電気やガスの消費量も減るので、二酸化炭素(CO2)の排出を抑制できるのもメリット。地球もきれいにするシャワーの使い心地が悪いはずはない
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