北のりゆき

読書・ゲーム日記05

2005526

-もみじ-「ワタシ…人形じゃありません…」をプレイする。

 18歳の女の子にクサリやら首輪やらをはめて、3ヶ月近く監禁して虐待したり「ご主人様」と呼ばせていたやつがパクられました。そういうたぐいのゲームは、よくあるよね。うらやましい気がしますが、実行してみるとどうだろうか。

 生きている人間ならメシを食ったり、いろいろ世話も必要です。泣くは、わめくは、臭ってくるは…。いじめれば弱るし、スキを見せれば逃げだします。飽きても捨てるわけにはいかない。さらって監禁するところまではなんとかなっても、それから後が大変です。だからそういうことは、ゲームで楽しむに限るとオレは思う。ところがこの犯人は、それを実行してしまいました。カネとヒマと実行力はあっても、ちょっと思慮が足りない。でも、顔はけっこういいんですよ。
 (連行される小林容疑者。通称監禁王子)

 このイケメン犯人、非常に金持ちです。親からの仕送りがひと月に40万だって! この面相でカネがあれば、そりゃあもてるだろう。女なんぞどうにでもなりそうです。彼は、普通の意味で女が欲しかったのではなさそうです。おそらく女を監禁して、調教して、服従させることが重要だったのだろう。

 立派なオタクだったようです。報道によると家宅捜索でエロゲーが約1000点出てきたとか。17000円として、700万円分だあ! すげーな。その中には、調教ゲームも含まれていました。彼がエロゲーの影響で犯行に及んだのか、そんなヤツだから調教ゲームをプレイしていたのか、おそらく本人にも分からないんじゃないかな。

 マスコミの報道です。

 兵庫県赤穂市の少女への監禁容疑で警視庁捜査1課に逮捕され、次々と残忍さが明らかになっている小林泰剛(やすよし)容疑者(24)。自宅マンションから発見された約1000点のアダルトゲームのうち、特に気に入っていたソフトが判明した。学校へ車で送迎、御曹司の息子、調教に首輪−と、小林容疑者の“私性活”にピタリと一致する仰天ソフトの中身とは?

 捜査1課の調べによると、札幌市中央区の自宅マンションから押収されたCD−ROMなどは約1000点。女性を監禁した上でレイプする調教モノが多数含まれていた。中でも「主人公と同じ名字をネット上の書き込みでも使っていた」(捜査関係者)ほど、小林容疑者が異常に執着していたとみられるソフトが『−もみじ−「ワタシ…人形じゃありません…」』(ウィンドウズ対応、定価9240円=当時)だ。

 さっそくここに出ていた『−もみじ−「ワタシ…人形じゃありません…」』をプレイしてみました。

 『−もみじ−』の感想を書く前に、調教ゲームについて説明しましょう。プレステなどでできる育成ゲームのエロ版が調教ゲームです。調教ゲームとは、おおむねパラメータを調整して分岐するゲームといってよいでしょう。「パラメータ」とは変数を意味するのですが、この場合は「キャラクターの成長率」程度の意味合いです。調教対象のキャラクターには、「パラメータ」が付与されています。愛情のパラメータとか憎悪のパラメータとか反抗のパラメータとか服従のパラメータとかです。ゲームを進めていくと、選択肢があらわれます。たとえば「ほめる」と「なぐる」の選択肢があらわれ、「なぐる」を選ぶと、愛情のパラメータが下がって、憎悪と服従が上がったりします。そして、パラメータの変化によって選択肢が増えたり、ストーリーが分岐したりします。一般ゲームの代表的な作品としては、お姫様を育成する『プリンセスメーカー』なんかが有名です。

 調教ゲームは、ストーリーを楽しむというより、単調なくりかえし作業が多く、同じ文章を何度も読ませられたりするので、オレはあまり好きではありません。そうは言っても『−もみじ−』は、ホンモノの人がこだわっていたとされる作品です。たいしたものかもしれません。

 『−もみじ−』の調教対象は、椛(もみじ)ちゃんです。おかっぱ・無口・無表情・貧乳と、名作エロゲー『痕』の楓(かえで)ちゃんにそっくりです。絵を見ればわかると思いますが、まんまパクリですね。オレも楓ちゃんは好きなキャラでした。ちょっと楽しみかな。

 ゲームでは、しょっぱなで椛ちゃんの処女を奪った後、カゴの鳥にして、寝る前に犯したり、学園の体育倉庫で犯したり、プールで犯したり、観覧車で犯したり、風呂で犯したりします。で、何回も犯していると、体位の種類が増えたり、感じやすくなったりします。椛ちゃんは、容姿に似合わず感じやすい子で、髪を撫でただけでいってしまったりします。よくある調教ゲームと違うのは、椛ちゃんの体を開発できても、心は常にセックスを嫌がっているという点です。幼い容姿の無口でおとなしい子が、嫌がりつつも感じ易くいやらしい体をしているというのがミソなのでしょう。でも、何度も中出ししたら、椛ちゃんが妊娠してゲームが終わってしまいました。

 ほかにも多くのエンドが用意されており、もっと楽しめるらしいのですが、まぁ、もういいやという感じです。オレにとっては、そう何回もプレイしたいゲームではなかったですね。調教ゲームとしては、ごく普通の出来に思えます。椛ちゃんのキャラに、どれだけのめりこめるかで、このゲームの評価は大きく変わるでしょう。けっこう人気は出たらしく、アニメ化されたり、椛ちゃんのエロフィギュアや、椛ちゃんが幸せになるという第二弾の『もみじ Happy Story』なんてのも出ました。

 食べ物の好き嫌い以上に、性の対象の好みというのは多様なようです。パラメータを利用した調教ゲームの中で一番オレが好きなのは、『Natural(ナチュラル)〜身も心も〜』でした。7年も前のゲームだけど、恥ずかしながら我が人生で最もコーフンできた作品でした。プレイしている5日間くらい、頭にピンク色のもやがかかったようになってボーッとしてしまったくらいです。システムやストーリーなど、やっていることは『−もみじ−』とたいして変わりません。重要なのはキャラクターです。攻略キャラの千歳は、競泳水着が似合うスレンダーな女子高生。一人称が「ボク」で、鼻にかかった、やたらめったら可愛い声で「おにいちゃん」と呼びかけてきます。この子と半同棲生活をして、いろいろ教え込むというゲームでした。作画も好みだし、ぴっっっったりとオレのツボにはまりました。でも、友人に貸したら「全然面白くない」と突っ返されてしまった。

 かくのごとくキャラクターが好みかどうかで、そのゲームの評価はがらりと変わります。小林監禁王子は、椛ちゃんがツボだったんだろうと思われます。首輪されてた監禁被害者少女も、椛ちゃんみたいなタイプだったんだろうか。と、そんなことを考えさせるゲームでした。

 『−もみじ−』は、最近廉価版が発売され、二千なんぼかで買えます。ロリな調教ゲームをやってみたくて、椛ちゃんのキャラが好みだったら、買ってもいいかなーという感じです。

 『Natural(ナチュラル)〜身も心も〜』は、現在売り切れのうえ、中古で買ってもウインドウズXPでは動かないので気をつけてください。

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もみじ 「ワタシ・・・人形じゃありません・・・」廉価版 アマゾンで買えます。

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2005615

戦乙女ヴァルキリー(ルネ)

巫女は狂宴の中に(たっちー)

狂性奴(たっちー)

 どエロで抜けると評判の『戦乙女ヴァルキリー「あなたに全てを捧げます」』をプレイしました。『−もみじ−』を出したルネの作品です。これも調教ゲームでした。

 プレイヤーは、魔王軍暗黒騎士団長となり、戦乙女ヴァルキリーを捕らえ、エッチな洗脳をほどこします。ご存知でしょうが、ヴァルキリーとは、北欧神話の「ワルキューレ」のこと。頭の両側に羽飾りをつけた金髪の戦いの女神です。このゲームでも、清らかな金髪美人です。

 清純で気高いヴァルキリーを淫乱に堕としていくのがポイントみたいですね。それだけでは作業プレイの連続になって退屈なので、けっこう工夫をこらしています。気がむくと出撃してファンタジー世界の住人を集団陵辱したり、女神を連れ出して守るべき民衆の前で公開調教したり…。

 ヴァルキリー以外の攻略対象もなかなか多彩です。妹分のツインテールロリ女神スクルド、洗脳されて魔王側についたお姉さん上級女神フレイア、悪魔っ娘、お姫様、シスター、天使、エルフなどなど。特にお姉さん上級女神のフレイア様に注目です。最初からすっかり淫乱に堕落させられており、やたら品のある女神声で下劣な卑語・淫語をしゃべりちらします。声優の熱演が光りました。魔法アイテムを使ってロリ化したシーンでは、ちゃんと違和感なくロリ声に化けます。

 とてつもなくエロくて抜けるゲームだとは思いますが、オレにとっては面白さという点でいまいちでした。エロ以外の部分で、もの足りないんだな。やはり繰り返しが多く、作業プレイで後半退屈になってしまいます。ストーリー無いしね。それに、ちょっと女神が堕ちるのが早い気もするぞ。

 ひたすら抜けるゲームを探していて、気高く美しいキャラを堕とす・汚すというシテュエーションが好きな人におすすめです。そうそう。妊娠エンドもあります。妊娠モノが好きな人にもおすすめですね。

 

 矛盾じゃないかと言われるかもしれないけど、オレはエロゲーでそんなにエロを重視しません。それじゃあなぜ18禁のエロゲーをプレイするかというと、エロゲーの「容赦のない」ところが好きなんです。残虐だったり、狂っていたり、非常識だったり、醜かったり、黒かったり、おバカだったり、ふざけていたり、どうにもならないくらいピンクだったり…。つまり、タガが外れていたり、人間のダメな本音の部分を突き出してくるようなのが好きなんですね。もちろんエロいのも好きですよ。でも、エロければ良いというわけではないのです。

 そういうわけで、サディスティックな作風で定評のあるたっちーの『巫女は狂宴の中に』をプレイしました。

 主人公は無頼派の大学教授。助手をつれて離島に民俗学の調査に行きます。そこで6人の巫女さんに出会い、いろいろあって好意をもたれます。このゲームは、ヒロイン一人ひとりが主人公に恋心を抱くまで、それぞれのエピソードを丹念に描いています。ここがポイントです。このおかげで話しがぐっと面白くなりました。三流エロゲーにありがちですが、突然ポッと現れたキャラのエロシーンがあっても、ちっとも面白くありません。その点、このゲームは良く描けていると思います。

 攻略キャラは主に6人。優等生のしずかちゃんタイプ。元気な女の子巫女。ボーイッシュだけど実は女っぽいやつ。ボケのメガネっ娘キャラ。無口な綾波風ロリキャラ。それに元気巫女のお姉さん。もう一人、根性の悪い同僚の女教授がいるけど、こいつは巫女じゃないからどうでもいいや。

 二部構成になっています。前半はフィールドワークに協力してくれる巫女さんたちと親しくなり、好意をもたれるまでを描いています。この後どんなことをするんだろうと考えると、ますます楽しめます。無頼派大学教授は、ロクなこと考えていないんだけど、島の女の子は純真です。主人公を「先生」と呼んで慕い、巫女さん同士で競争したり嫉妬したり、可愛らしいところを見せてくれます。

 後半になると一転、封じ込められていた鬼にとりつかれた主人公は鬼畜化。巫女さんたちを一人ずつレイプしてさらいます。初レイプは、痛がって絶叫する巫女さんの処女を奪ってからお尻を犯し、最後に強制フェラチオというパターンです。なぜか全員このパターンなんですよー。シナリオさんに妙なこだわりでもあるんですかね。でも、声優さんの熱演が光るので、マンネリな感じはしません。

 声優さんの演技はたいしたものでした。エロシーンの声は、絶叫調で色っぽくないんだけど、引き込まれるものがあります。

 「ギャアアアアアアアアアアアアア!! いだいいたいいだいいいいいいいいいっ!! ぬいでええええええええぇぇぇぇぇっ!!

 常にこんな感じです。濁音を見事に演じていました。作画も泣きながら鼻水たらしちゃったり、白目むいてたり…、むごたらしいものが多いですね。

 レイプした巫女さんは、殺すかさらってアジトにとじこめ、好きな子を選んで拷問レイプを加えます。しかし! 監禁された女の子は全員巫女服を脱がされ、全裸になってしまいます。なにやってんだよー。これじゃあ巫女ゲーの意味がないだろー。作者に自己批判を求めたい。

 さて、メインの拷問レイプです。最初のころ巫女さんたちは、まだ主人公に好意を残しているため、

 「先生は、本当はこんなことする人じゃないって信じてます」

 とか

 「あたし、初めては先生にって思ってたのに…」

 とか、ぬかします。もちろん鬼と化した主人公は、そんなことにはおかまいなしです。焼けた鉄板の上に蹴落としたり、拷問器具で手足を締めたり捻ったり、胸で宙づり、また裂き、人間サンドバックなどなど。もはやエロというより拷問です。最後には、女の子はまともにしゃべれなくなってしまいます。とりわけ姉妹や親友同士で拷問させるというシチュエーションは、なかなかのものでした。エンディングも、奴隷エンドや妊娠エンド、ハーレムエンドなど一通り揃ってます。女の子を殺すことも可能です。

 このたっちーというメーカーは、処女作『最後に奏でる狂想曲』で拷問ゲームという新ジャンルを確立しました。『最後に奏でる狂想曲』では、単に拷問・肉体破壊でしたが、この作品では進化して、信頼・恋情→レイプ→拷問→処刑あるいは奴隷化という落差をつけ、さらに衝撃度を増すことに成功しています。実際、絵空事の拷問プレイなどはスパイス程度にすぎず、信頼し恋情を寄せていた男に裏切られ、愕然とする間もなく理不尽な拷問にさらされるという、人の心を踏みにじる部分に強くひかれました。

 

 『巫女は狂宴の中に』が面白かったので、同じメーカーの近作『狂性奴(クルセイド)』をプレイしました。今回の主人公は、女子高の教師です。悪魔と合体します。『巫女』では鬼でしたが、今回は悪魔です。デビルマンかな? そして、神を憎んでいる女生徒を使い魔にして、巫女さん、生意気な女記者、女子高生の学園理事長、フランス人女子高生シスターで教会の刺客などを犯します。

 このゲームは、人気ソフトハウスTYPE MOONのキャラをぱくったフシがあります。女子高生の学園理事長は『Fate/stay night』の凛に似ているし、女子高生シスターは『月姫』のシエル先輩にちょっと似ています。

 相変わらずトンでもない拷問プレイの連発です。ブラックジャックでめった打ちにするとか、焼けた鉄棒で乳房を串刺しにするとか、女の子を気味の悪い化け物と融合させるとか…。 

 マンネリとは感じませんでした。『巫女』は信頼や愛情への裏切りがテーマでしたが、『狂性奴』では、聖なるものの冒涜がテーマのようです。とりわけキリスト教をターゲットにしています。女子高生シスターに逆十字の焼印を押しちゃったり、十字架をアソコにぶち込んだり、わざわざ教会で犯したり、キリスト像にクソをかけさせたり…。しかし、どちらが面白いかと問われれば、オレは『巫女』を挙げます。

 「神は死んだ」と言ったのは19世紀の人、ニーチェでした。それ以来、原爆やらアウシュビッツやら、神性や人間性に対する否定的な事態が相次ぎ、現在は絶対なる存在に対する不信が世界をおおっています。まぁ、そんな難しいことをいわなくても、神やら仏やらの存在をまじめに信じている日本人はごく少数のはずです。そんなことは、あまり考えてないのが実態でしょう。信じてもいない神さまをいくらおとしめたところで、特に感じることはないんだよね。現在の日本人に多少なりとも衝撃を与えられる宗教的権威は、天皇制ぐらいでしょうか。その天皇制も、家制度が衰退してゆくにしたがって力を失うと思われます。

 ちょっと脱線しましたが、聖性をおびた事物をおとしめるという技法は、不信の時代においてはすでに時代遅れなのかもしれません。それに対して『巫女』において踏みにじられる「信頼」や「愛情」は、まだ日常的に存在し広く信じられています。だから『巫女』の方が衝撃度が強く、心が痛み、したがって面白いのです。サドだったかな、こんなことを言っています。 

 何かを白状してしまえば許されるような拷問は、拷問の中でももっとも軽いものなのである。もっとも残酷な拷問というのは、拷問のための拷問、つまり加虐者の楽しみのためにのみ加えられる拷問である。……そしてその種の拷問を受ける者を更に絶望におとしいれるのは、拷問の果てが死であることである―

 

 たしかにこのような拷問は、最悪のものでしょう。美しく温かいとされ、多くの人が身をもって体験する信頼や愛情。それを踏みにじり最悪の拷問におとしめる。そして肉体とともに精神を破壊する。それが人びとに衝撃を与え、面白いと感じさせるのです。

 『巫女は狂宴の中に』は、破壊的な衝動をもてあましている人。価値観の転倒を味わいたい人に特におすすめです。

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戦乙女ヴァルキリー アマゾンで買えます。

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狂性奴 クルセイド アマゾンで買えます。

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