第 3 章

どーやって作るの?


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▼ 過 ム ▼

 医薬用としては毒薬でも劇薬でもない普通薬(日本薬局方収載品なので一応医薬品)であり、また医薬用外では毒物にも劇物にも指定されていないので、薬局・薬店や試薬屋さんに行けばおそらく買えるだろうと思われるが、実は
「麻薬及び向精神薬取締法」において、「過マンガン酸カリウムを10%以上含むもの」は麻薬&向精神薬の原料物質として指定されているので、簡単には買えんだろーなぁ。

 それでなくても扱っている薬局・薬店がほとんど無いうえ、普通の人がそんなもんを買いに来ることはまず無いから、
店員に怪しまれて、「何に使うんですか?」と尋問されること請け合いである。

 
「うっうっうがいに使うんですぅ。」って答えたとしても、「ならイ●ジンなんかいかがっすか?」と別の物を薦められる可能性が大きい。店員が化学に疎いバイトだったら話は別かもしれないが。

 酸化剤としては
結構有名だから、扱っている事業所は結構多いんじゃないかなぁ・・・・・・。



▼ 塩 ム ▼

 これは
毒物及び劇物取締法によって規制されている(▽参考1▽)ので、そう簡単には手に入らないだろう。どうしても欲しい奴は『ケーキの作り方 Vol.1』でも読んで自分でなんとかしろ!!でなきゃどっかから・・・・・・。
毒物及び劇物指定令によって、塩素酸塩類及びこれを含有する製剤(濃度は問わず)は劇物に指定されている。ただし爆発薬を除く。)


 東京化学同人の
『化学大辞典』に、

マッチ [match]
摩擦によって発火する薬剤を用いた発火具.最初のマッチは黄リンマッチで1827年イギリスの J.Walker の発明といわれる.わが国では清水誠が1876年に初めて黄リンマッチを製造した.マッチはどこで摩擦しても発火する摩擦マッチと安全マッチに大別される.摩擦マッチには黄リンマッチと硫化リンマッチがあるが,前者はその毒性のために世界的に製造が禁止されており,後者も現在はほとんど製造されていない.安全マッチは軸木につけた頭薬と側薬のついた特殊摩擦面との摩擦によってだけ発火するものである.頭薬の組成例は,塩素酸カリウム50%,硫黄8%,ガラス粉19%,雲母6%,ケイソウ土4%,松やに1%,ホウ酸1%,にかわ12%である.側薬の組成例は赤リン48%,硫化アンチモン25%,ポリ酢酸ビニル27%である.軸木には頭薬付近に導火剤としてパラフィンをつけ,燃焼時に燃え落ちないようにリン酸アンモニウムのようなインプル剤を浸透させる.


 という記述があったから、マッチの頭で代用可能かもしれんなぁ。



▼ 塩 ム ▼

 
「クサトール」ってまだ売ってるのかなぁ?



▼ 臭 素 酸 塩 ▼


 
物の本によると、コールドパーマ液の第二液(酸化液)の主成分としては、臭素酸ナトリウム(6〜10%水溶液)もしくは臭素酸カリウム(粉末剤、用時2〜5%水溶液)が広く利用されているらしい。しかもパーマ液は医薬部外品だから、理論上化粧品店や薬局・薬店で買えてしまうことになる。う〜ん。

 

 『理化学辞典 第4版』には「強酸化剤で水溶液での酸化力は酸性,塩基性溶液とも塩素酸塩よりやや強い.」って書いてあったけど、コールドパーマ液には余計な成分が混在していることもあるから、溶媒を蒸発させた残留物や粉末剤そのものが「実用」に供しうるかどうかは試してみないとわからないなぁ。

 

 ちなみに、臭素酸塩は毒薬にも劇薬にも毒物にも劇物にも指定されていない。

 

 医薬品としては使われていないが、食品添加物としてはパン用小麦粉の改良剤のみに使われているらしい。でも変異原性・発癌性が報告されているのであまり使われなくなっているとのこと。食品添加物としての製品が薬局・薬店などで入手できる可能性もゼロとは言えないだろうが、限りなくゼロに近いだろう。製パン時に使用するらしいので、パン工場で働いている人なら入手可能かもしれないが、純度はそれほど高くないと思われる(使用基準が「パン用小麦粉に対し0.03g/kg以下・かつ最終食品に残存しないこと」だから)。くわしいことはよくわからんが。

 

 また分析用試薬としては結構広く使われているので、その手の業界に居る人だったら純度の高いモノが簡単に手に入るだろう。試薬屋さんでも売ってくれないことはないだろうが、個人の一見さんなら怪しまれるかもしれないなぁ。

 



▼ グ リ セ リ ン ▼

 日本薬局方には濃度84〜87%の
「グリセリン」と98.0%以上の「濃グリセリン」の2つが収載されている。

 
「グリセリン」はほとんどの薬局・薬店で買える(結構堂々と売られているし、普通薬だからハンコは不要)けど、「濃グリセリン」を置いている薬局・薬店はほとんど無かったりする。ちなみに、両方とも吸湿性です。ついでにおまけに、浣腸液は50%のグリセリンです(保存のために殺菌剤も少し入っているけど)。さらにおまけに、なめると一応甘いけど、あんまりおいしくないです。でも「濃グリセリン」は組織から水分を奪う力が強いので、原液はなめない方が身のためです。

 
グリセリンは火薬(有名なニトログリセリン)の原料になるので、大東亜戦争中は統制物資になっていました。でも浣腸液(便秘薬)としてあまりにも優秀だったため、民間への医薬品としての供給は続けられました(ここまでは本当)。で、庶民は浣腸液を甘味料の代用品として使っていたといわれています(ウソ臭いがどうやら本当らしい)、めでたしめでたし・・・・・・ってまた話がそれちゃったなぁ。


 
「グリセリン」過マンガン酸塩塩素酸塩と混合しても発火するかどうかは判明しなかったので(実験すればわかるんだけど)、一応「グリセリン」を濃縮する方法を書いておくことにする。実験してないから決定的な方法じゃないけど・・・・・・。

▽ 乾 燥 剤 を 使 う 方 法 ▽

 有機溶媒の脱水に無機塩を使うことがよくあるので、それに倣って乾燥剤を探してみたんだけど・・・・・・。


 といったわけで残念ながら今のところこの方法はにせざるを得ない。ネガティブデータの提示ってことでかんべんしてくれ・・・・・・すまん。


▽ 減 圧 蒸 発 法 ▽

 グリセリンを空気中で加熱した場合、60℃を超えるとグリセリンが酸化されてグリコール酸とギ酸を生じるとのこと。グリセリンの損失がどの程度になるのかわからず、また水分飛ばしに成功したとしても妙な分解産物の混じった残留液で発火させることができるかどうかもよくわからないので(これも実験すりゃぁわかるんだけど)、単純加熱法よりも確実と思われる減圧蒸発法を提案しておくことにする。


 水流アスピレーターなどで減圧しつつ40℃くらいに加温すれば、グリセリンが酸化されることなく水分を飛ばすことができると思われる。これは留液を得る減圧蒸留ではなく、沸点の低い水を先に飛ばしてグリセリンを濃縮する減圧蒸発であることに注意してほしい。また、グリセリンもある程度の蒸発を免れないということも付け加えておく。

 これを実行するにはそれなりの器材が必要になるところがネックといえばネックであるが、減圧装置はそれほど手に入れにくい物じゃないし、掃除機などを改造して自作することも可能であろう。どこまで濃縮できるか(濃縮に成功するかどうかも)よくわからんが、とりあえず健闘を祈る。



▼ 濃 硫 酸 ▼

 
『理化学辞典 第四版』によると、自動車用のバッテリーに使われている硫酸の比重は1.2(15℃において27.32w/w%)だという。これをそのまま過マンガン酸カリウム塩素酸カリウムに滴下しても発火するかどうかは、文献調査でもはっきりしなかったし、実験してもいないので何ともいえない。そのまま使うよりも、濃縮してから使うほうがいいだろう。また同書には、市販の濃硫酸のスペックは「濃度96%、密度1.84g/cm3(15℃)、18mol/dm3」と書いてあった。

 写真用品店でも
希硫酸は手に入るらしいけど、濃硫酸はさすがに売っていないだろーな。試薬屋さんで濃硫酸を買うときは、ハンコが必要(硫酸・発煙硫酸は毒物及び劇物取締法により劇物に指定されているから)だし、さらに「麻薬及び向精神薬取締法」において、「硫酸を10%以上含むもの」は過マンガン酸カリウムと同様に、麻薬&向精神薬の原料物質として指定されているので気をつけるよーに。



▼ マ グ ネ シ ウ ム ▼

 東急ハンズ・monoショップなどの、キャンプ用品を扱っているところには、たいてい
マグネシウム合金を使った発火工具が置いてあるので、それを買ってくればいい。

 粉末状のものは空気中の水分と徐々に反応して発熱し、自然発火することもあるらしいので注意しましょう。



▼ 姫 ン ▼

 試薬屋さんに行って買うか、学校の化学実験室から・・・・・・。



▼ ニ ク ロ ム 線 ▼

 電熱器などの廃物から採取できる。



▽ 参 考 1 ▽

 
毒物及び劇物取締法・同施行令より引用


毒物及び劇物取締法  第三条の四

 引火性、発火性または爆発性のある毒物又は劇物であつて政令で定めるものは、業務その他正当な理由による場合を除いては、所持してはならない。
 「政令」=令三二の三


毒物及び劇物取締法施行令  第五章の三  発火性又は爆発性のある劇物
(発火性又は爆発性のある劇物)
第三十二条の三


 法第三条の四に規定する政令で定めるものは、亜塩素酸ナトリウム及びこれを含有する製剤(亜塩素酸ナトリウム三十パーセント以上を含有するものに限る。)、塩素酸塩類及びこれを含有する製剤(塩素酸塩類三十五パーセント以上を含有するものに限る。)ナトリウム及びピクリン酸とする。






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