第 1 章

テルミットってなーに?


1−3  で、結局どんな反応なの?



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 テルミット反応の化学量論式とエネルギー収支は、こんな感じになる。



 2Al + Fe2O3 →→→ Al2O3 + 2Fe

           dH= −849.8kJ/mol
           dG= −838.3kJ/mol


   Al2O3の  dHf゚=−1675.3kJ/mol (α状態)
          dGf゚=−1581.9kJ/mol
(α状態)

   Fe2O3の dHf゚= −825.5kJ/mol
          dGf゚= −743.6kJ/mol


            (すべて298K・1atmにおける値)




 これを日本語に翻訳すると、
1モルの酸化鉄(V)と2モルの金属アルミニウムを混ぜたものに火をつけてやると、1モルの酸化アルミニウムと2モルの鉄が生成して、それと同時に838.3kJのGibbsの自由エネルギー(この場合はほとんど熱になる)を放出しますよ」ということになる。このへんのことをもっと詳しく知りたいヒトは、筑波大学の大学院に入って有機物理化学でも専攻(笑)してくれ。とにかくそういうことなんだよ!

 と、まぁこのように、反応に伴ってボー大なエネルギーが熱として放出されるので、このテルミット法は鉄道のロングレールの敷設や、建設現場での鉄骨の溶接なんかに使われているとか文献には書いてあるけど、最近そんな話はとんと聞かなくなった。やっぱり今時こんな方法で溶接なんかしないよなぁ。

 あっ、でもレールの溶接が出来るってことは、
レールの切断も出来るってことかぁ!!・・・・・・と一瞬考えてはみたものの、妨害工作としてはトルクレンチでボルトを外したりレールの上にコンクリートの塊を置いたりチェーンを巻き付けたり防護無線に無変調かぶせたりする方がはるかに簡単ですねアハハハハ。って話がそれちゃったなぁ。

 それに文献によってテルミットの定義とか
アルミニウム酸化鉄の配合比率はまちまちだし、反応時の温度が2200℃だったり3000℃だったりして結構アバウトなんだよなぁ。まぁ、配合比率はそんなに目くじら立てなくてもいいんだけど。

 そういえば昔は左側の過激な方々が、
●限●火●置を組み込んで焼夷装置として使っていたらしいけどねぇ・・・・・・。


 余計な話だけど、米帝スペースシャトルのブースターに使われている固体燃料は、
粉末アルミニウム(燃料)と過塩素酸アンモニウム(酸化剤)の混合物をエポキシ樹脂で固めたもので、発射時に出る白い煙の正体は、Al2O3の微粒子だとゆー話だ。あぁ健康に悪そう。



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