10.20三里塚実力闘争(解放371号より)

 

空港に突入し

空港中枢管理棟に散弾火炎攻撃敢行

権力に空前の大敗北を強制

 

10.20決戦に大勝利

 

すべての労働者人民・被差別大衆諸君!

革命的軍事組織は十・ニ〇二期阻止・廃港決戦に決死的に決起し、十・ニ〇決戦戦闘の頂点的闘い=空港突入・管理棟破壊戦闘に勝利した。これはすべての闘う人民の力でかちえた勝利である。

ついに、反革命人民抑圧空港中枢=心臓部が、わが軍の手で徹底的に破壊された。七八年三・二六戦闘以降=開港後八年間にわたって革命戦士の突入を阻みつづけてきた空港が、ついに革命的突入戦士に蹂躙され一方的に破壊された。

この歴史的快挙、決定的大戦果に三里塚農民はみずからの戦果として歓呼の叫びをもって共に喜び、また幾多のたたかう人民の血を吸いこみ暴力的に強行建設された空港の中枢が破壊されたことにすべてのたたかうプロレタリア人民は、快哉の叫びをあげて拍手喝采している。

十・二〇決戦−管理棟(管制塔)破壊戦勝利は「国際空港」心臓部の破壊作戦の勝利として、全世界のたたかう人民に日帝本国プロレタリア人民の不屈の武装闘争の存在を衝撃的にしらしめ、革命的な、武装闘争をもってする国際主義的連帯のきずなを強めた。

十・ニ〇決戦さ中で、本丸=管理棟(管制塔)を攻略された権力公団の衝撃は深い。

浮き足だつ空警隊=千葉県警機動隊に徹底的な追撃戦を容赦なく叩きこみ、二期阻止・空港廃港の最後の勝利を闘いとろう!

 

空港突入−管理棟=

管制塔破壊戦に勝利

 

十・ニ〇、この日警察庁は、全国二十九都府県より警官九千五百を動員、ガードマン約五百を含めて実に万余の部隊で、空港死守を目的に厳戒体制をしく。七八年開港以来最大の動員である。

空には千葉県警−警視庁のヘリコプター五機が、地上のどんな小さな動きも見逃すまいと、早朝よりひっきりなしに飛びかっている。「幕僚本部」まで設置し、警察庁最高首脳の直接の指揮下に、全国部隊の混成という弱点を補おうとしている。機動隊の布陣は第一公園方面に「精鋭」=警視庁各機動隊、五ゲート方面に千葉県警機動隊、そして空港東部・北部方面ほ空港警備隊およぴ各府県機動隊の混成部隊で守っている。

午後四時ニ十分三里塚第一公園−三里塚十字路を戦場として開始された大衆的武装闘争に、解放派部隊は投石・竹ざお戦闘で参戦し、部隊の背後からの突入をねら警視庁機動隊と一歩も引かぬ白兵戦をたたかいぬく。雨のこときガス銃・放水の中で、第一公園を死守し、反対同盟の先頭で実力攻防を貫徹する。権力の公園突入ー「全員逮捕」攻撃に、最後まで投石・竹ざお戦闘・スクラム戦でたたかいぬき、多数の不当逮捕攻撃にも屈せず五時半すぎごろまで大衆的武装闘争を貫徹しぬいた。

午後五時十五分行動隊は、岩山にひそかに搬入した四十本のタイヤの山にガソリンをふりかけ火を放つ。アプローチエリアど真中に、突如たちのぼる猛烈な黒煙と火炎は日も沈んだ三里塚の大地をおおい空をこがし、離発着する飛行機の進路をさえぎる。猛烈な火勢に機動隊もまったく手がだせない。(火は三十分近くも燃えつづけ、空港突入の軍事的条件を形成した。)パルチザン戦・ゲリラ戦部隊陽動第一隊は、京成成田空港駅を火の海にすべく、京成急行成田空港行き電車に火炎弾をセットする。

火炎弾のセットされた京成急行は、午後五時一五分京成成田駅に到着する。

八四年三月八日、京成スカイライナーを成田空港駅で焼かれた敗北を教訓化した権力は、一つ手前の成田駅で摘発すべく、私服が隊列を組んで到着するすべての電車の点検・検索を実施している。

電車にセットされた火炎弾を発見した私服どもはクモの子を散らすように逃げ散る。私服どもが遠まきに柱の陰にかくれ息をこらして火炎弾を見守るなか、五時十九分、火炎弾は京成成田駅ホームで轟然たる炸裂音と火柱を噴きあげる。たちまち成田駅構内に火と煙が充満する。

「京成成田駅構内で火炎弾炸裂」の報は、電撃のように空港を守る機動隊の耳に達する。この一撃で機動隊は浮き足だつ。十・二〇厳戒体制の一画がくい破られた。

大胆不敵なゲリラ攻撃に、戦戦恐恐たる怯えの色が、空港防備兵どもの顔にはしる。

ゲリラ戦第一撃の打撃力は充分に手ごたえのある戦果をあげる。

陽動第二隊は、第一撃の報も生生しい空港奥深くに突入し、息をもつかせぬ第二撃にうってでる。「タクシー運転手」と「乗客」の乗った偽装個人タクシーがその武器だ。

偽装個人タクシーは、実在の個人タクシーそのものに偽装されており、ナンバープレート、塗装、計器類、外装装備類、さらにトランクをあけさせられた時に備えLPガスボンベが装備されており、また、営業許可証、免許証、車検証、も完璧に準備されている。

タクシー運転手に変装した戦士は、たとえこの戦士を知る友人が見ても決して見破られない変装を施している。「乗客」の戦士も同様である。

X時X分、偽装個人タクシーはXゲートにさしかかる。ガードマンが近づいてくる。

「搭乗ですか」「パスポート・搭乗券を拝見します」

「乗客」の戦士は準備してきたパスポート・搭乗券を提示する。一秒、ニ秒、スカシまで確認したガードマンはついに正体を見破れないまま返却する。

「トランクを開けてください」

「タクシー運転手」は、運転席からパタンとトランクをあける。ガートマンは後ろに回り、頭をつっこむようにしてトランク内部を調べてている。息づまる数秒がすぎ、ガードマンがパタンとトランクを閉める。「ご苦労さまでした。どうぞ」。

検問突破に成功した。はやる心をおさえ冷静に偽装個人タクシーを発進させた戦士は、機動隊員の間をぬうようにして空港奥深くに突入し、ターミナルビル駐車場に駐車させる。戦士は素早くスイッチ・オンにしてドアをロックする。同時に、火炎弾一個をとり出し、百メートルほど離れて駐車中の車両の下におしこみスイッチ・オンにする。

戦士は、撤収行動にうつり、難なく重包囲を突破、生還した。

午後五時二十五分火炎弾が、そして三十五分偽装個人タクシーが空港ターミナル駐車場で火をふきあげる。

ついに、開港後はじめて空港内こ突入したゲリラ戦の火柱がたったのだ。十・ニ〇空港死守厳戒体制がうち破られた一瞬だ。権力−ガードマンは夢にも想定しえなかった事態を眼前にして、右往左往するばかりで噴きあげる炎に近づくことさえできない。この偽装個人タクシー炎上攻撃が悪夢の終わりではなく、単に陽動第二弾にすぎないこと、決定的攻撃が目前に迫っていることなど、消火に奔走していた機動隊員・ガードマンのだれ一人として夢想だにしえなかったのだ。

いよいよパルチザン戦ゲリラ戦本隊の登場だ。武器は、ニ台の偽装消防車だ。数年間ねりあげられた必殺作戦である。

現空港を廃港に追い込む−この政治目的を実現する攻撃対象こそ管理棟である。

管理棟(管制塔〉こそ現空港の中枢中の中枢、まさに心臓部であり頭脳である。その完全な破壊は現空港の死であり廃港そのものである。

管理棟は七階建のビルディングで、一階、二階に成田空港署があり、その最重要施設は七階レーダー室、六階通信施設室、五階空港長室、四階ILS進行灯コントロール室である〈なお、一階に食堂、売店施設、ニ階に公団運用局、三階に空港公団騒音対策室がはいっているが、四〜七階が重要施設である)。

管理棟屋上に管制塔が立てられており、最上階管制室は十六階で地上六十ニメートルの高さ、そのすぐ下に十五階パラボラアンテナ、十四階マイクロ通信室、十三階中央運用室(駐機湯での飛行機誘導を担当)と続いている。

七八年三・二六戦闘で破壊されたのは、十六階管制室と十五階パラボラアンテナであった。ただしこの機器は、四〜七階の機器本体の端末機器にすぎないため、約一週間で破壊された機能は回復している(破壊された端末機器を交換すれば補修できる)。

わが革命的軍事組織は本作戦で三・二六戦闘を越えるべく、管理棟を攻略すること決断し、現空港破壊−廃港をかちとる戦闘をかちとること決断した。

管理棟、とけわけその四〜七階には精密機器本体群がおさめられており、この精密機器本体群が使用不可能になるならば、十四〜十六階の末端機器の機能の完全停止を結果する。それは、空港の離発着を一切不可能とするばかりか、南は台湾、北はカムチャッカ半島、東はハワイ諸島までの、広大な東京FIR(東京飛行情報区)空域を飛行中の一切の航空機のマイクロワェープ交信を瞬時にして停止せしめ、単に民間機のみならず日米韓台比のすべての反革命軍用機の飛行に決定打撃を与えるのだ。

敵権力・公団は、三・二六戦闘敗北を教訓化して、管理棟(管制塔)の「鉄壁防御」体制をはかっていた。管理棟正面玄関には高速で開閉する鋼鉄製の自動シャッター、管制室をはじめ主要機器のある部屋のドアは電子ロックに、さらに十三階から十六階の管制室に昇るところ(一階から十三階までしかエレベーターはなく、それより上には細い階段を昇っていかねばならない)に鋼鉄製のスライド式遮へい板を設直した。

さらに、三・ニ六で襲撃されなかったが、最重要防護施設=四〜七階の「鉄壁化」がはかられた。廊下の壁は鉄製パネルが張りつけられ、ハンマーで打ちかかっても破壊孔があけられないようにされ、またドアのすべては鋼鉄製となり、乱入されそうになったらスイッチひとつでピッタリ閉じられて、四〜七階突入は「絶対不可能」というわけだ。

わが軍は、空港内外、管理棟内外の肉迫接敵情報戦の長期秘密裡の組織化をとおして攻撃対象=管理棟(管制塔)の全構造、全動態を掌握した。

それをもとにはじきだされた攻略法こそ、ビル正面からの散弾ー火炎激射攻撃という戦術である。

敵権力は、三.二六型の突入戦しか想定していないため、管理棟正面はモダンな全面ガラス張りのまま残しておいた。このガラスを撃ち破り火炎を四〜七階に吹きこむことは、わが軍の軍事技術でもって全く可能であり、ただ厚さ十ミリ近い特殊ガラス製のため炎がガラスを破って室内に侵入するまでやや時間がかかることが想定されたため、新兵器ー散弾・火炎激射装置が開発された。

散弾でガラスを一瞬にして粉々に破壊、その数秒後強力な火炎放射器でその破れたガラス穴めがけて火炎を吹きこむ絶大な威力をもった新兵器である。管理棟(管制塔)破壊兵器こそ散弾・火炎激射装置をつみこんだ偽装消防車だ。

本戦闘のもうひとつの勝利の鍵は、偽装消防車の製作を可能とする地下秘密工場の建設であった。長期にわたる偽装消防車の製作は成田消防署に実在する消防車そのものに偽装することを目的とする。ダブルキャブトヨエースと力リーナバンの入手。塗色やモーターサイレン、スピーカー、赤色回転灯、放水ホース等消防車諸アクセサリーの装備。また消防士を偽装するための階級章入りの耐熱防火服(銀色)、消防庁のマーク入り銀色ヘルメット(フード付〉、手袋、長靴等すべてを本物以上に本物そっくりに偽造するたたかい。(写真参照)

その一切のエ程を完全に秘密裡になしとげたわが軍は、十月二十日X時X分、いよいよ最後の出撃をまつばかりになる。

十月ニ十日X時X分、地下車庫より地上に現われた二台の偽装消防車両は本物と見まごうばかりの完璧なできばえだ。上空に乱舞する警視庁ヘリ「はやぶさ」の目を警戒しつつ、いよいよ出撃ー空港への接近を開始する。

陽動一隊、陽動二隊の動きが分秒刻みで報告がはいり、一方第一公園周辺の動向も逐一連絡がはいる。すべては計画どおりだ。わが戦士は、必勝を期し意を決して勇躍前進する。午後五時日没だ。あたりは急速によい闇がひろがり、人間の視覚が薄ボンヤリとしはじめる時間だ。

赤色回転灯を点灯しサイレンの音も高らかに、フルスピードで一路空港へ突撃だ。道行く一般車両に道をあけさせながら、大胆に、大胆に決死突入部隊は進む。

夕暮れのなかに煌々たる照明に照らされて、空港検問第ニゲートが浮かびあがる。今日は通常警備にくらべて、格段に警戒が厳しい。機動隊(車両)の山に突入していくような錯覚さえ覚える。

さあ、最大の緊迫した瞬間だ。偽装消防車を先頭に、後方に偽装署長指揮車(バン)がつき従う隊形で一気に突入する。サイレン、赤色回転灯、銀色の耐熱消火服を着想した消防士。一方に、岩山に高くあがる黒煙と炎、三里塚交叉点での激突・喚声、京成成田駅での火炎弾の炎上。空港内ターミナル駐車場であいつぐ火炎弾と偽装タクシーの炎上。

ガードマンがあわてて鉄製車止めをおしあげ、緊急車両専用通路を開けはなつ。勝った! 勝負は一瞬にしてついた。検問第二ゲート突入と同時に「空港内で火災発生!」と叫び「敬礼」しつつ空港敷地内に突入する。

空港内の管理棟(管制塔)にむかう道路は、空港突入車両を阻止すべくベイルート・アメリカ大使館がそうであったように、片側一車線を封鎖したうえで機動隊大型バスが互い違いに並べられており、車輌はその間をS字型にぬうようにしか走れなくなっている。やや減速しつつ走りぬける「消防車」二台に、居並ぶ機動隊員は「敬礼」をもって見送る。曲り角では二、三名の機動隊員が「こっちだ、こっちだ」と、管理棟方向を指さす。連続するゲリラ戦の報に怯えきった機動隊員には、赤色灯サイレンつきで堂々と突入する「消防車」は強力な援軍と思えるのか、その顔にはうれしそうな笑みさえうかべている。

管理棟ビルの手前からサイレンを止め赤色灯のみ回転させつつ接近し、攻撃ポイント=管理棟ビルまん前のバス停にピタリと停軍させる。バス停は道路より半車線ほどピルに近く、絶好の攻撃ポイントだ。ピル本体よりわずか十メートル強の距離だ。

三十メートルほど先に空港署の門があり、機動隊員がたむろしている。

そのうちの1名が、不審に思ったか、また確認のためか、近づいてくる。わが戦士は、沈着冷静に視線をあわせ「敬礼」する。わが戦士の気迫におされたこの機動隊員は、すごすごと自分の隊列に戻っていく。

さあ、攻撃開始だ。サイドブレーキをキッチリ引き、攻撃兵器のスイッチ・オン、偽装消防車のドアをロックする。同時に、するする偽装「消防車」の前に出てきた偽装署長指揮軍に、戦士全員が素早く乗りこむ。

空港署前でユーターンしたまっ赤なバンは、すっかり暗くなった空港の中を、サイレンをけたたましく響かせ赤色回転灯を明滅させながら一路撤退コース−第九ゲートへと向う。

第九ゲートも片側一車線が封鎖され、やはり同じように機動隊大型バスが互い違いに並べられ、放水車がゲートの外をにらんでいる。まっ赤なバンはその間をS字型にすりぬけながら第九ゲートを一気に突破し、一般車道にとびだす。なんと機動隊員・ガードマンたちは、わが戦士にむかって全員「敬礼」をもって見送っているではないか! わが戦士たちは「敬礼」でこたえながら、悠然かつ迅速に撤収路を遠ざかっていく。

やがて、赤色回転灯も夜の闇に完全にきえた午後五時三十八分、偽装消防車積載の革命的攻撃兵器が猛然と火柱をあげる。散弾二百発が四〜七階にむけて射ちこまれる。激しい炸裂音につづき間髪いれずノズルから火炎が放射され、割れたガラス窓の穴にむけてそそぎこまれる。偽装消防車は炎につつまれ、黒煙は管理棟ビルよりはるに高くたちのぼる。

空港警察署前にたむろしていた機動隊員どもは、つゆ疑わなかった「消防車」から噴きだす火炎と散弾発射の轟音にわれ先に逃げまどい、管理棟ビルが蹂躙されるのをぼう然として見守るしかなかった。

「世界一の厳戒空港の中枢部にゲリラの侵入を許した大失態」「警備当局の完敗」と諸商業紙が報ずるように、わが戦士は、空港に突入し管理棟(管制塔)を破壊して、堂々と全員が生還した。

わが軍は何度でも出撃して、必ずや廃港を実力でたたかいとる決意である。「空港に大打撃を与える一歩手前だった」と胸をなでおろすもよかろう。そのつかの間の安堵感を粉みじんにうち砕く戦略的巨弾を息もつかせずたたきこみ、二期阻止−廃港の最後の勝利をたたかいとるだろう。

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