まいのりてぃりぽーと 05年春夏期番組評&秋新番組評

秋番組の記事感想やら第1話感想。もはや面倒くさいので時間とかは各自確認のこと。

クラスターエッジ……アニメ誌の記事とかからなんとなく予想はしてたのですが、やっぱりBL系のアニメでした……orz 男の子キャラに期待したら間違って萌エロ系アニメを見ちゃった腐女子の気分がちょっとだけわかったよ。
池田成監督だったので期待してみれば、そう言うオチかい!もういい加減、サムライトルーパーやガンダムWの印象から切り離しましょうよ。ただ冒頭に提示されるテーマがキツイところを突いてくるので、しばらくは見ているかもしれません。

アカギ……OP見て吃驚だ! アカギの顔が回り込みで描かれてる! アオリで描かれてる! 今は亡きOUTの投稿ネタで「スタジオライブの入社試験」を思いだしたよ! とんがり帽子のメモルの正面顔と横顔を頼りに360°回り込みを描くというヤツ。萩原聖人の声は周りのキャストと演出と作画に救われてるなぁ……。福本漫画の独特の描線を表してなお、見づらさを感じない。南郷の目のふちとかにも漫画のようにキャラクターの線がぶれる演出、さしずめ「福本エフェクト」とでも言うべきか?入ってるしなぁ。しかし麻雀アニメの常でしょうか、3DCGの麻雀牌を洗牌するシーンは、牌と手の動きがガタガタにずれてますなw まともに書いたら板野サーカスなみの作画能力が必要になるでしょうが。で、録画をまとめて見ながらこの文章を書いてるわけですが、クラスターエッジの後にアカギって俺にとっちゃあ口直しなんだけど、ものすごい組み合わせだよなぁ……。アンミラでチーズケーキ食らった後にいせやの焼き鳥で一杯やるような。

 

舞―乙Hime……前作とは『外見は似てるけど違う人』がたくさん出てるので、キャラクターに安心感はあるけど、正直第1話にしか出来ないドキドキ感はなかったよなぁ……。もはや『マリア様が見ている』……じゃない、『マリア様がみてる』の人気も落ち着いて(というか下火)いるというのに、女学校で百合っぽいってのはどんなものか。前作の終盤が衝撃的と評判なだけに、どこまで期待通りで、どこから期待を裏切るのかそこは楽しみですけど。

IGPX……バカハマリだったからこそ、メカデザイン見て『ロボクラッシュだ!』競技コースのループやらバンクをみて「モーターボール(銃夢)だ!」とか言ってしまいます。好き過ぎて感傷的になってもしまいますが。……ああ、電撃の雑誌で読者参加ゲームやらんかしら☆ 主人公がうすぼんやりとしているようで、協調性に欠け、寝ぐせがはねているというのは、昨今の『天才』を表現する記号というヤツですか。主人公に限らんといまひとつ人物の個性が印象付けられないキャラデですなぁ……。カートゥーンネットワークも絡んでいるから、むしろこれくらいがグローバルスタンダードというか、ワールドデザインというか。

BLOOD+……相撲の用語で『家賃が高い』という言葉がある。実力以上の地位に上がって負けが込む状態をさすのだが、この第1話を見た感想がまさにそれ。深夜枠のアニメだったらまぁまぁの出来だけども、『ドロク(土曜夕方6時)』で視聴率とれるんかな? 惨殺シーンはいずれ描く必要はあるにしても、第1話のアバンタイトルからやることなのかな? 制作側からすれば『最後まで見れば意図はわかる』と思ってるんだろうか? 『最初からナイフ見せちゃダメだよ』って言葉もあるし、現時点ではテーマのテの字ぐらいしか見せてないでしょ。それだけにジョージパパが、物語の鍵を握っている。

 

機動戦士ガンダムSEED DESTINY(土曜18:00〜TBS系)
何じゃあのグダグダの終わり方は! See-Sawの曲流しとったらファンが納得する思うたら、それは大間違いやぞ! Mixiの日記にも書いたけど、外枠と目立つパーツだけ出来てる名画ジグソーとういうのが今回の印象。Zガンダム部分(外枠)「前作のヒーローの帰還」「偽名を捨てて帰還するライバル」「ジャーナリストに転身していた元同僚」「黒いガンダム(巨人機)に乗ったヒロインを討つ主人公」「ことある毎に記憶をリセットされる強化人間」「幾度となく使われる大量殺戮兵器システム」などなど。種ガン部分(目立つパーツ)「ムゥの載るアカツキverシラヌイがアークエンジェルに向かって放たれたミネルバの主砲を弾き飛ばす」「ミーアが(ラクスをかばって)死ぬ」「デュランダルを見取るのはタリア」ほか多数。そのくせ、それらの場面をつなぐピースが其処此処から抜け落ちてる。何ゆえに議長はラクス・クラインを捏造しなければならなかったのか、一般人のラクスの行方不明認識がわれらの「原節子・山口百恵程度」「サン=テグジュペリ・A=ビアス程度」「あの人は今!程度」なのか、結局特殊部隊ファントムペインが瓦解しただけで連合は何もすることがなくなったのか?(中盤でザフトに制圧されたとはいえ物語として何の手駒もなくなってしまうのは)、何ゆえにあの決戦時にイザークはラクス側にくみするのか(「エターナルはザフト艦だ!」ってのもヤツらしいけど。議長の演説のとき、考えながら怒る彼にはいろいろ出番って欲しかったのだが)……そのへんを単につまらんとか、手抜きだとか、制作が馬鹿だ!とかで片付けるのはたやすい。無駄知恵を最大限に活用してそれっぽい屁理屈をでっち上げたからこそ、ガンダムからガンダムセンチュリーが生まれて現在に至るわけである。そうかんがえるとオタクがやるべき課題は多い。ミーアに全裸ライブさせたり、ホーク姉妹を陵辱尋問したり、ステラにチ○コ生やせている場合ではない。

 

バジリスク〜甲賀忍法帖……放送開始のときにロミオとジュリエット」のことを書きましたが、それもそのはず原作の章タイトルには「甲賀ロミオと伊賀ジュリエット」と書かれてました。以前に読んでたのにすっかり忘れてた。そんだけ。でも、この春から通勤時間とかも含めて、甲賀忍法帖と柳生忍法帖は10数回は通しで読んでるなぁ……

 

創聖のアクエリオンとスピードグラファー……前者は盟友Galum殿が「グダグダではあるけど面白いよー」後者はヘルズ商事村上矛智代表が「途中から見たけど面白。初めから見てみたいなぁ」と言うてはりましたw こういうことがあるからオタクは退屈しないのじゃ……と、言ってはみたものの、ニュータイプの藤津氏の評論にある「この2作品は大人の余裕をもって楽しむ」という話にはうなづけたり、そうではなかったり。なんというか、うどん食いに行って、薬味のネギがどうとか、付け合せのてんぷらがどうとか、材料の産地がどうとか、変り種にしろ正道にしろ、肝心のうどんが不味かったら次にその店には行かないよね。たぶんそういうこと。もっとも、つまらんものをつまらんというだけでは評論家は務まらないしねぇ。だからこそ辛口とか本音とか言う評論はわかりやすいけど、大して面白くもないのだよな。