技術資料21 May 14, 2012 by Ted Inoue
1-1.日食時系列写真:ただワッカの写真で面白くもないのですが。。。今回は一番イージーなこれに決めました。
1-2.単体フレアー写真:美しさに惚れ惚れしますが。。。皆既日食のときのみ撮影可能ー>今回は金環日食なのでこのような写真は無理なのであきらめました。
1-3.風景を絡めた日食写真:風景と太陽の露出は極端に違いすぎるため、多重撮影もしくはパソコンによる合成が必要です。->時間の余裕があればトライしてみます。
2-1.金環食、部分日食のパンフレット
2-2.日食の原理:
・今回は月が地球から遠いため皆既
日食にはならなか
ったようです。
3-1.手持ちの機材:下はカメラにレンズ、アダプター、フィルターを取り付けた写真です。
・カメラ:Canon EOS 7D(APS-C)
・レンズ:Sigma APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM (キヤノン用)
・三脚:ベルボン三脚+ジッツオ雲台
3-2.今回、新たに購入した品物:18,636円使いました。
①・アダプター:95mm->77mmステップダウンリングです。レンズの先端95mmと77mmフィルターを整合させるものです。・コーワ製ステップダウンリング(95-77mm):4,410円 by Hobby's World
②・金環食用77mmフィルター:太陽光を1/100,000に減光するフィルターです。95mmの物がなかったので一般的な77mmのものを購入しました。・マルミ光機製DHG ND-100,000 77mm:7,970円 by ムラウチドットコム
③・リモートタイマースイッチ:5分おきにシャッターをきるためのリモートスイッチです。メモリー機能を持っていなため、せっかくの設定が電源を切ると消えてしまうので不便です。・エツミ製タイマーリモートスイッチ:5,856円 by amazon.co.jp
④・金環日食観察めがね:3時間もこれで見る人はいないと思いますが。。。あきる野東急で400円でしたので一つ買っておきました。
3-5.太陽追跡マットの作成:
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・作成理由:500mmのレンズで太陽を補足するのは大変です。専門書によると赤道儀が必要とのことです。価格も30万円ぐらいするそうです。そんな高価な物は買えません。 ・作成:A4サイズのカードボードのセンターに穴を開けます。 ・セットアップ:レンズとカメラの中間に挿入します。 ・操作方法:レンズを太陽に向けるとカードボード上に陰ができます。この影がレンズの周りに均等にくるように雲台を調整します。これでレンズを太陽に正しく向けることができ、太陽を捕捉することができます。 ・改良点:A4のコピー紙に影の大きさに等しい円を描きます。それをカードボードに貼り付けると、影のズレが見やすくなります。 |
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・シャッタースピード:1/1,000 |
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・シャッタースピード:1/800 ・絞り:F11 ・ISO:100 ・FOCUS:Auto ・適応:40%食 |
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・シャッタースピード:1/500 ・絞り:F11 ・ISO:100 ・FOCUS:Auto ・適応:60%食 |
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・シャッタースピード:1/320 ・絞り:F11 ・ISO:100 ・FOCUS:Auto ・適応:80%食 |
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・シャッタースピード:1/125 ・絞り:F11 ・ISO:100 ・FOCUS:Auto ・適応:95%食 |
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5-2.データ:・2012年5月21日(月)撮影、・最大食:0.96268 at 7時33分59秒、・天気:晴れ
5-3.撮影前後:
・天気を取るか、食の大きさをとるか?悩んだ。。。やはり写真は鮮明でなくてはいけないと考えシャープな画像が得られる晴天区域を選びました。
・夜通し天気の良い場所を探しまわり、やっとたどり着いたところはなんと金環日食ベルトのエッジでした。
・撮影は教科書の手法に則って行いました。太陽の黒点や月のゴツゴツした輪郭も正確に映し出しており、芸術的なというよりも記録的な写真になりました。
・天体写真にまじめに取り組んでみると、わからないことだらけでした。
以上。