宗教について!

 物事の頂点には神が居る。例えば、力の神は頂点に一人居る(これをメジャーゴッドと言う)。さまざまな力と証するものの神のトップである。その下にマイナーゴッドという神が存在している。腕力の神、知力の神、生命力の神、それはもう無限に存在するのだ。また中には腕力と知力の両方をつかさどる神も居よう。その神々の力がこの世に降りそそぐが故に我々に存在するのだ。もし腕力の神が何らかの影響でこの世に力を送り込めなくなったとしたら、我々から腕力という力はいきなり存在しなくなるのだ。生命力をつかさどる神が邪悪な神よって葬り去られようものなら、生命力を送り込んでいた全てのワールドへの生命力の供給は停止する。どうなるかって?ワールドにはアンデッドの帝国しか残らなくなるのだ。この仕組みは人間社会とあまり変わらないのはプレイしている我々が人間だからだねきっと。余談だけど人間が想像する宇宙人のほとんどが直立二足歩行で人間にそっくりなのは想像力の限界ではないだろうか?火星人はたこみたいだったけど、、。結局は人間の想像の範中と言う事である。そんなはずは無いね。きっともっと無茶な形してると思うけどね。もどるが、そういう意味でも神が一人死ぬというイベントはとんでもない事なのだ。簡単に神が死んだとか言ってるワールドはただの演出重視ロマンキャンペーンなのだ。どこかの漫画でも神的な存在だといってる者が死んだりするけど、あれは神ではなく超人的な能力を持った者である。だから本来の神という存在にはかなうわけが無いのだ。
 とか何とか言いつつ、うちのワールドでは神はおチャラけの存在である。これはプレイヤーが悪かったのだ。いつも下ねたを話すシーモネーター氏が宗教家(聖職者いや彼は性職者だった)を演じたのがきっかけで神たる存在にひびが入ったのだ。しかしながらDMも実は堅苦しいまじめな宗教なんかは毎回やってられなかったのが現実だった。だがその反面、宗教団体の残酷さとローフルである冷たさはプレイヤーにとって脅威でもある。邪悪な宗教団体とは関わりたくないのがプレイヤーの本心である。邪悪だろうと無かろうと宗教団体は一定の決まりごとを曲げることが無いので、もしプレイヤーの一人でも、その宗教団体の掟に反したら命がけの戦いとなるのだ。ひどい時は、国を追い出され、シナリオ続行が不可能となってしまいかねない。また邪悪な団体だとみんなして襲い掛かってきて問答無用で命を奪われる。しかも大司教クラスだと無茶苦茶強い!さらにアンデッドなんか使ってくる。最高に危険であるのだ。ところが熟練したプレイヤーともなると探りを入れてみて、おチャラけが通じるとまず安心して接することが出来るとみきりをつけてくる(笑)。これはプレイヤーの生き残りをかけて修羅場の数々を経験してきた者のみに宿る野生の感だろうか?とにかく脱帽せざるを得ない。


他力本願と神頼み

 人間は自分で何とかできる間はやる気もあっていいんだが、だれたり、リスクが多かったりしてやる気がなくなってくるとすぐ他力本願になってしまう。某ワールドでは戦士であるにもかかわらず戦うことを忘れてしまった者が居た。知ってのとおり、MU(マジックユーザー、魔法使いね)の1〜3レベルはほとんど役に立たない。この時期戦士は勢いよく戦える(実際一番面白いと思う。)のだ。しかしMUは範囲攻撃魔法を覚えたとたん強くなる。戦士はその一撃を見るとやる気を失うのだ。5匹のホブゴブリンを倒すのに5回も斬らなくてはならない(しかも命中させて)のに対してファイヤーボールなら1R(ラウンド)で全滅させられるからだ。この現象はレベルが上がって行っても同じである。魔法はさらに驚くべき効果をもたらすからね。で、その戦士はいつも必ずMUに何がしらやらせて自分は程よいところで剣を抜く(剣ぐらい最初から抜いてくれよなー)。時にはMUが体を張って戦うことすらあったと言う。
 またそれと同じようなもので、クレリックが神とコンタクトが出来るようになった時、あるシナリオでどうしても解けない難関を神の助言をヒントにまんまとクリアーしたのだ。これに味をしめたプレイヤー達は毎回まず神にコンタクトを取るようになった。はい、いいえで答えるのも味気ないので、DMもはじめは謎めいた回答でプレイをわかした。「川がなだれ込むとき月は二つに割れる」とかね。しかしいい加減うんざりしてきて単調に答えるようになり、ますますシナリオクリアーの時間が早まった。一生懸命作ったシナリオも、神に聞かれて自分でばらすような事態が続き、とうとうDMも頭にきたのだ。そしてある日、またいつものようにクレリックは神とコンタクトを試みた。二、三、質問をして、ちょうど重要な場面なったその時、神のほうで何かもめ事が起きているような感じでるとDMが言い出した。「で、クロームの神よ、どうなんでしょうか?」クレリックのレイスは聞いた。「それはー」とクロームの神が答えようとしたら、奥から女性の声がしたのだ。「あなたー!!」どうやらクロームの奥様らしい。「このシミは何ざまスー!!」何かもめている様子だった。「わ、悪いがレイスよ、また後でな。」ブチ、ツー、ツー、ツー。(電話かい!!)これにはプレイヤー達もあっけにとられた。まさにプレイヤーとDMの激しい戦いが繰り広げられていたのだった。この後、重要な事柄になるとクロームの奥様が出てくるようになったのは言うまでも無い。(これを永久パターン防止キャラと言う。言うでしょ?)

 
まあ、極端ではあるがこう言った事はどこのワールドにもあるでしょう。毎回同じ手で来るプレイヤーに、はめ技のようにして点数(経験値)稼ぎするプレイヤーに、永久パターン防止キャラ(ケイブシャーク。しらないって?)が終止符を打ちにやってくるのだ。でもDMもやってはいけないのがプレイヤーが納得いかないような”できません”と言うこと。出来ないことには納得がいく説明が無くてはなりません。例えば、道が一本あって、その道の上にイベントが5つも用意してあったとして、プレイヤー達がまんまとまっすぐ行けば、滞りなくイベントは発生するんだが、プレイヤー達が自分の思ったとおり行かずに横にそれて道の上は通らないと言ったら「そっちの方には行けません」なんて言ったらだめですねー。(言ってるって?)プレイヤーは自由度の高いゲームをしたいのです。結果的に行けないと言うのなら、その理由を納得いく説明をプレイヤーにしなければ行けません。クロームの神の場合は笑いを取ることで、そのプレイヤー達も納得しているのです(ほんとかよ!!)。

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