A vigor state of Rengers
航海日誌 09
ケルベン・ケイノス
2007/04/01 UP
我々はブラウンベースでケルベン・ケイノスへ向かう途中
船のエンジンに不調を感知して停泊せざるを得なかった。
艦内のクルーはシフト制で休息をとり英気を養う事にした。
「艦長!妙な小型船が接近中!」
「なに!?」
「それを追尾する船が2隻!ガレー船クラスです!」
2隻の船は見たこと無いデザインで魚の骨のような・・・
「戦闘態勢!アイラ大尉はイージス艦出撃せよ!」
「了解!」 アイラ艦長の出番である。
そしてギルドの最新鋭艦「イージス」が牙をむく時が来たようだ。
イージスは後方ハッチより出撃。
「いかがなものでしょう?」 副長は艦長に心配なまなざしで言った。
「うむ。新しい艦長に期待しようではないか・・・」
相手は2隻。スピードが勝負である。
「砲雷長。対艦バリスタ「スレッジハンマー」用意!」 ナタルは命令する。
「スレッジハンマー用意」
「スレッジハンマー用〜意〜」 各配置に付いたクルーは練習通りの速やかな行動は見事であった。
「撃てー!」
一斉にバリスタが複数発射された。
光を放つ魔法のバリスタは美しかった。
「おおお!!」 ブラウンベースのクルー達は歓声を上げる。
そして、それはあっという間であった。
全弾命中!そのとげとげしい骨のような船は撃沈したのだ。
さすがに残った敵艦もこの瞬時の出来事には驚いたらしく、撤退を余儀なくされた。
小型船の回収をすると中には3人、そして2人は既に死亡していた。
(ギスゼライのティーゲルと合流する。)
「申し訳ない・・・あなた方の協力に感謝する・・・」 怪我を負ったその男(ティーゲル)は気を失った。
この後、忠義に熱いティーゲルはイージスのメンバーに加わる。
★★★★★★ケルベン・ケイノス★★★★★★
暗闇から後光の射すマテリアルプレーンへブラウンベースは進入する。
広大な自然と澄んだ空気、そして雨が降る。(雨のBGM)
上層部からの情報ではこの世界にチウトンと言う国とビザンティンと言う国があるらしいが、先の斥候隊が
コンタクトを取ったのはチュウトンで、そこで援助物質を受ける予定である。
が、ここでブラウンベースはまたしてもエンジン不調。
「すぐに不調になって・・・もう寿命かな?」 ラホージは言う。
仕方なくイージス艦で出撃。再びバスターレイン隊出撃である。
任務は部品を手に入れるべく近場の街を探索するのだ。
そうこうしていると、ランドシップ3隻に囲まれている事に気が付く
「イージスのレーダーに引っかからなかっただと!?」 ナタルが叫ぶ。
それは、ドワーフ率いるガレオンクラスの部隊であった。
ドワーフ艦はパイレーツのような古風な感じの船で船首にドワーフらしい
モニュメントが施されている。
いきなりの砲撃に我々も度肝を抜かれる。
「プロテクション・フロム・バリスタ!!」あわてて、アイラは対艦バリスタ用のシールドをはるように命令する。
実弾兵器には効果が期待される防御装備である。
直撃を食らわしているドワーフ艦は「なにー!直撃しているはずだが?」 驚く。
「隣接して乗り込むぞ野郎ども!」 ドワーフは勇敢であった。
ここで、砲雷長は攻撃を要求するが艦長はエネルギーの問題から却下。
3隻撃墜させるエネルギー出力はシールドを張っていては無理と判断したのだ。
団体白兵戦ともなると、何人かのクルーが犠牲になる・・・どうするのか?
その時、長距離スキャナーが接近する影をとらえた。
ブラウンベースではない事がすぐに判明。
では一体何が?
ドワーフ艦たちは白兵戦の準備をしつつ接近してくる。(ヤル気満々)
接近する影がブッシュ突き抜けてドワーフ艦の横っ腹にラムが激突!
ドワーフ艦よりでかいガレオン船が乱入してきたのだ。
そしてラムはカノン砲になっていて差し込んだまま発射!ドワーフ艦1隻撃破。
すぐさま面舵一杯。2隻目に突撃する。2隻目はこれを回避しようとしながら後部を小破される。
「重ガレオンのくせになんて機動力・・・まさか!?」
「やろうども!!てったいするぞ!」 ドワーフの艦長はろれつが回っていない。
撤退するドワーフ艦たち。
そしてガレオン船は次のターゲットをイージスに向けた。
「全砲塔、発射準備よーし!」
魔法の砂を用いて鉄の球を打ち出す「カノン砲」を多数装備した重ガレオン船・・・
シールドはもつのか?そして突撃によるラムの攻撃。
ゼロ距離からのラム砲。これは絶体絶命のピンチである。
「まて!」 女性の声が厳しく割って入った。重ガレオンの艦長らしい。
「あの旗は・・・マサジャ・バッカスの・・・」 「急速旋回!撤退するぞ!」
ガレオン船は撤退する。
「艦長!追撃しますか?」 ナタルは聞く
「いや・・・追撃はしない。」 「何故・・・撤退を・・・」 アイラは疑問に思うばかりあった。