A vigor state of Rengers
航海日誌 06
インタラクティバー
2006/2/21 UP
我々はケルベン・ケイノスに到着するまでは、この暗黒なプレーンを航海せねばならない。
道のりはまだまだ長いようだ。
「オペレーター状況報告」 ブリッジに艦長が戻るやいなや厳しい声で言った。
「はっ!なにやら魔法的な物体がスキャンされました。サイズは300リーグ立方の球体で」
「生命反応はありません。」
「ウオーシップでしょうか?」 副長は艦長に話しかける。
「ここでは、我々とは異なる文明が多数存在する・・・慎重に事を運ばねば・・・」
艦長は一瞬考え込みうなずいた。「ちょっと横付けして確認してみようか?」(おいおい!どこが慎重や!)
「Zチーム出撃準備だ!」 艦長は間髪入れず命令する。(もっと慎重に!)
「アラート!Zチーム出撃お願いします!」 船内アナウンスが入った。
「Zチームの出撃?よほど危険な任務が発生したに違いないわ・・・」 アイラはつぶやく。
ブラウンベースはその球体に横付けし複数のZチームの面々が入り口らしき場所へ取り付いた。
「ジェルド、どう思う?」 隊長のブラッドがジェルドに聞いた。
「ああ、調べた所、どう見てもこれが入り口やな」
「無闇に入ってもいいんでしょうか?」 マクビティーは恐る恐る言った。
しかしその入り口は堅く閉ざされていて開く事は無い。
「これだけやっても開かないし、破壊する事もできんとは・・・」
「私に任せてください」 アイアンゴーレムで見た目はアンドロイド(人の姿をしている)のピノが
「ここにパネルがあります」 なにやらパネルをひらき始めた。
「なんだ?そのパネルってのは?」
「この様式は第3番プレーンの文化に値します。こういったパネルに暗証番号を入力すると」
「難しい事はいいから、とっとと開けてくれ」 隊長はいらだち口調で言った。
暗証番号らしきものを入力すると、扉は開いた・・・
中から冷気がじわじわとあふれて来る。
「おいおい、中に入るのか?すげーやばくない?」 ジェルドは少しびびった。
「お前先な」
「何言ってるんですか、こう言う時は隊長が先頭でしょう?」
「いや、隊長命令という事もあるぞ。マクビティー行け」
「ピノ、ゴーレムだから大丈夫でしょ?」 マクビティーはピノに先に入ってもらう事にした。
「了解しました」 ピノは感情も無いのであっさり引き受けた。
中は薄暗くヒンヤリとしている。
一通り調べたが、ここはステーションのようにも思えるのだが、肝心な人が1人も居ないのだ。
「艦長!」
「どうしたブラッド隊長」
「やはり、ひとっこ一人居ねえぜ」
「漂流した残骸でしょうかね?」
すると、ジェルドが何かを発見した。
「おいこれを見ろ!死体安置所やないか・・・」
壁一面に引き出しのようなものがズラッと並んでいる・・・何百とある・・・
Zチームもさすがに震え上がる。
ピノがそのうちの一つを引き出してみる。
「おいおい!何しとんねん!いくら感情が無いからってそれは無いやろ」
「これは死体ではなく、冷凍冬眠です」 ピノは答えた。
「なんだって?」
「まだ生きているのか?」
「これって300人は居るぞ・・・」
「正確には308人です」 ピノは答える。
「ピノ、1人起してみろ」 艦長が言う。
「おいおい!すげー奴だったらどうすんだ!」 Zチーム激怒!
「無茶苦茶いいよんなー」
その時突然!
「艦長!」
「何事だ!」
「クルーが3人、殺されました!」
なんと、その球体のステーションを調査中に何者かが船内に侵入して、クルーを3名殺害したのだ。
一体何者が?
球体のステーションからの刺客か?ガーディアンか?それとも・・・・・・