第一章
ワインシルバーの指輪
その三

2005 08/11 UP

  狐面のリーダーの剣がパイレルの首に触れる寸前!

後方より三本のダーツ(手裏剣)が襲い掛かって来た!

狐面のリーダーは三本中、二本ははじき返したが、一本は右肩に突き刺さった。

     

 建物の隙間から様子を見ていたジミーは、この腕組をした男に見覚えがあるようだ。

そして、勇気を振り絞って行動に移す!

     

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 狐面のリーダーはブーツから、ダガー(小刀)を抜き二刀流になった。

「ワシに一発命中させるとは・・・いや、ダーツを三本同時に投げれる奴がいるとはな・・・」

狐面は二本までなら確実にはじき返す自信があったのだ。

「貴様・・・何者だ?落城したメキアのシーフ・ギルドの残党か?」

目をつむり、腕組をしたまま男は

「これから死ぬ者に答えても仕方あるまい」 渋い声で言った。

「何お!!」 激怒する狐面

その瞬間!間髪いれずに男は狐面に攻撃した!

鋭い突き刺すような剣さばき!

思わず狐面はバクテン(後方宙返り)でその攻撃を何とかかわした!

「今のはわざと外した・・・」 男はまたもや渋い声で言った。

狐面は膝まつき 「どっ!どえりゃあ早あ・・・」

「全部見切るどころか、腕が三本に見えた・・・片腕で三本・・・」

「両腕で六本?・・・六本だと!」

狐面は冷や汗が溢れてきた。

「六本腕の悪魔!ギル・クバードだったのか!?こいつ!」

「やばい!全員撤退だ!・・・ううう!」

         

右肩に突き刺さったダーツにはデス・アーモンドと言うかなり入手の難しい毒が塗ってあったのだ。

     

 アサシン共は撤退したが、肝心なメルクが逃げたのだ。

あせるパイレルにグゥイントは・・・

       

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つづく・・・

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