日録●太田代志朗●2024年 

8月31(土) 台風、関東へ(夕べの豪雨が近郊で車浸水)
8月が終わる。 当地は朝から曇り空が重いが、時々陽がさす。
台風は東海沖を停滞中で、関東は大雨に厳重警戒。

昼前の公園をウォーキング。蝉が啼き、じっとりとして暑い。
水溜まりができ、巨木が無残に倒れている。
・日の弱る秋につるゝや蝉の声ーー多代女


8月29日(木)  台風が九州へ、厳重警戒。
気持ちよく目覚め、血圧141-72-71。朝粥、梅干し、めざし。
当地(埼玉南部)は雲が厚く、その雲間からの陽ざしがまだまだ暑い。
昼前の公園を右膝に用心して少し歩いてくる。蝉しぐれ、竹林、芝生、木陰のベンチ。
犬と一緒に20年余歩いたコース、出会いと喜びの歳月がめぐる。
ーー日が暮れ、雨が激しく降る。


8月28日(水) 台風10号、列島縦断か。
当地は青空に雲がひろがり、嵐の前の静けさで風がそよぐ。
念のためにと小庭の鉢物を棚から下ろしておく。
3日前に右膝が痛みだし、すぐFクリニック整形外科で診察。
ヒアルロン酸の注射をしてもらい、リハビリを受けて痛みが和らぐ。
「少し痩せられましたね」と懇意な看護師さんにいわれ、むむむ。

『悪霊』読みあげる。
類い稀な美貌と並外れた知力・体力をもつスタヴローギン。
「彼は自分が何も信じていないということさえ信じていない」。


8月26日(月) 暑い。台風10号近ずく。
朝から眩しい陽ざし、青空に白い雲、暑くなる。
何やら慌ただしく過ぎた日々だった。
真理子がすっかりきれいに娘らしくなり、昨日は皆さんとお茶の稽古。
強い台風10号が近ずいている。


8月23日(金) 暑く日中は35℃。
ここのところ各地でゲリラ雷雨となっている。
スーパーに行くと米が売り切れ、不安になる。 諸物価高騰、買いだめ。
*美味しいご飯、ご飯でなければ力がでない。わが家は専ら北海道産のお米

「カラマーゾフの兄弟」読みあげる。
ーー自由、悪、愛、革命、大審問官、神人と人神。


8月20日(火) 適度な運動。
晴れ。小庭に出ると、ふと秋風がふいている。
雲が流れ、蒸し暑く、蝉が啼きしきる。
スポーツ体育館でトレーニング、自主プログラムで1時間半(11:30~13:00)
老力のまま運動マシンに挑戦、気持ちよく汗をかいた。
 *
・歌ふまい夕べわれらわかれしを夏が終わりてトランペットふく
・スマホ捨てラインもなにも侍りけり言語リテラシー幾夜目覚めぬ
・老骨の軋みうたゝもみじ散りときのかぎりに謡はむとする
・亡国の朝霧かすみいづかたにイージス艇はゆくへしれづも
・未明、ミサイル攻撃確認セリーー議論す雑魚共 雨の週末


8月18日(日) 台風一過、猛暑。
お盆が終わり、いつもの日曜日。
体温超えの暑さ、運動も外出も控え家で静かに過ごす。
街は”岩槻まつり”で賑わっているようだが、はなから行くことなし。
ーー転寝、読書。立秋が過ぎ法師蝉、打ち水、葛饅頭、仙翁花。

8月15日(木) 終戦記念日。
起床6時。血圧139-71-66。朝粥、梨(幸水)
台風接近で、嵐の前の静けさ。終戦から79年。
「世界征服の挙に出づるの過誤を犯さしめたる者の権力及勢力は、永久に除去せられざるべからず」(ポツダム宣言)


8月13(火) 台風7号が関東に接近。
朝から厳しい暑さ、熱中症指数=危険。
S総合病院で3カ月健診(循環器内科)。広いゆったりした院内施設。
心電図、レントゲン。検体検査は血糖129H(70~109)で、ほかは正常。
9時過ぎに病院に入り検査、診察、清算。薬をもらい1時前に帰宅。
アンパンを食べ、疲れてゴロリとひと眠り。そして紫蘇ジュース。
ーー台風5号は東北に大きな被害をもたらし、つづく7号が関東に接近。


8月9日(金) 巨大地震注意。
きょうもじりじりと危険な暑さ。
宮崎に震度6の地震、「南海トラフ巨大地震注意」が報じられる。

日盛りに郵便局~図書館、そして小公園の木陰のベンチ。
立秋が過ぎて蝉声、桜の枯葉がいっぱい散乱している。
ーー夜7時57分ごろ、関東圏で震度5弱の揺れ。


8月7日(水) 野田パブリック・けやきコース。
9時30分、OUTスタート。
早朝プレー ハーフでもいいにわが月例会。
熱中症・厳重警戒、ムリは禁物とわが身にいい聞かる。
緊張の1番(517Y、P5)、ダボであがる。
立っているだけでも汗をかき、しだいに体力を消耗。
樹木を生かした各ホールは高い戦略性を問われる。

気の置けないいつもの同伴プレヤー。
プレイすること自体が生きてる証拠か。
そう、動けなくなったらすべてがアウトだ。
昼食を挟み、バックナインも危険な暑さがつづく。

足元が定まらないが、老レジェンドたちが哀れに挑む。
木陰に寄ると一陣の風にほっとする。
老体の限界だが、ボールを打ち、行方を追い、水をガブガブ飲む。
そんなに魅せられ、苦しむこともあるまいに、ゴルフとは何なのか。
猛暑もものかわ、用心第一にようやった仲間たち。
スコア101(53:48)。風呂で汗を流し、帰路のR16が少々混む。


8月6日(火)  広島原爆の日。
原爆投下79年目、1945年(昭和20年)8月6日午前8時15分。
広島市上空約9600メートル、世界初の原子爆弾が投下された。
国際情勢は緊迫化し核軍縮の気運も遠のき、戦争が終わる兆しはない。
広島原爆忌。ーー黙祷、平和への祷り。


8月5日(月) 猛暑、二の丑。
起床5時半。血圧139-72-66。
小庭の水やりは、鉢物などすぐ乾き1日3回やっている。
S歯科院で治療50分、歯周ポケット32%。帰り公園の木陰で蝉の声を聞いている。
自治会班長にて、納涼大会、敬老の日など、24世帯分の資料配布。
夕4時、K院でマッサージ。身体が凝りかたまっている。
歌人飛高敬さんの暑中ハガキ(「曠野」主宰)に長谷寺の荘厳な本堂。
熱狂と昂奮のパリ五輪、 株価が大暴落(アベノミクス、好景気を装う経済政策の破綻や)
ーー8月5日は「二の丑」。鰻に限らず、うどん、梅干し、瓜など「う」のつく食べ物を食べて運をつける。今年はささやかにスーパーで買ってきた鰻、梅干しは南高梅10Kg漬けた。

・やがて死ぬけしきは見えず蝉の声ーー芭蕉


8月3日(土) 創生神話「塚本邦雄」。
江畑實著『創生神話「塚本邦雄」 初期歌集の精神風景(ながらみ書房)
「塚本邦雄の草創期から中期にいたる精神史」を精緻に論究。

若き日の葛藤、苦悩、情熱ーー大巻300ページ。ご恵贈に与る。
それら創生神話のもとに、短歌韻律の構造的彼岸が明かされている。


8月2日(金) 危険な暑さ、熱中症に警戒。
朝粥がおいしい。しぼってきた体重が3Kgアップしている。
暑くてウォーキングも何もせず、家でゴロゴロしている。
西瓜を食べ、自動かき氷をつくり、ソーメンをすする。

この年になると人間関係もかぎられ、暑中見舞いもどこやらである。
残り少ない人生を楽しもうと思うが、さてさて。
末木文美士著『解体する言葉と世界ーー仏教からの挑戦(岩波書店)読む。


8月1日(木)  葉月猛暑。
連日36~39℃。まさに”命の危険”をともなう酷暑。
熱中症のリスクも高まり、じりじりする外気が怖くなる。
おこもりの日々であるが、それでも近くの川辺にでて花を摘んでくる。
茶花にツユクサ、ハナミョウガ、ヤブコウジ、キバナコスモスなど。
家人(パートナー)の茶事にとそなえる。

パリ五輪はニュースでハイライトを見る程度だが面白い。
日本選手、メダルラッシュの活躍ーー素晴らしいパフォーマンス。



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現在接続・更新の問題により、多くのサイトが消失されている。
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