日録●太田代志朗●2025年 

12月13日(土) 晴れ。穏やかな1日。
北海道、東北は大雪。八戸の地震、注意情報。
当地は穏やかな日和で公園ウォーク30分、1500歩。ブロック注射後のステロイド効果は数日、あるいは10日~2週間程度にかけて除々にでてくるようなのでゆっくり慎重に跛行。午後は転寝、読書、ベートーベン。
新聞新著広告コピー:棺桶まで歩け。金は使え。冠婚葬祭に行くな。人生はまだやり直せる。歩けるうちは死なない。


12月11日(木) さいたま日赤病院。
朝の寒気甚だし。曇のち晴れ。
午後、さいたま日赤病院(整形外科)で脊髄造影、神経根ブロック検査。
ベッドに仰向きに寝かされ、注射は20分ほどで終わり、その後ベッドで安静。
4時前、病院をでると西陽がまぶしく、けやき広場にビル風が吹き荒れている。
跛行し、気休めにロイヤルホストに入って紅茶&オムライス。


12月8日(月) 晴れ。
窓辺にクンシラン、ヒャッカビジン、サンスベリア。
窯焼きフランスパンを買い、公園ウォーク2500歩。
気温17℃、いっぱいの落葉、冬の静かな時間が流れて。
中公文庫に武田泰淳『目まいのする散歩』、吉田健一『わが人生処方』。


12月6日(土) 時々晴れ。
いったん起きるもまた寝入り、朝食はゆっくり白粥、鯵の開き、梅干し。
昼前に家人と新装開店のヤオコーへ1週間分の買い物。
人形の町は往時の勢いもなく、破魔矢の幟が静かにはためいている。
NHKテレビに「近藤正臣ーー郡上八幡ひとり暮らし」(再放送)、みる。
老いと孤独の緩やかな時間。畏友小松辰男の京都の友人であり、芝居仲間。
・霜夜なれ黒馬(うま)かけめぐる夢の中


12月5日(金) 晴れ。無為悠々。
晴れ。12℃、空気が澄みひんやりとしている。
東北各地は大雪だが、関東は高気圧におおわれ静かな歳末。
朝の城址公園ウォーキング、杖曳3500歩、紅葉が映えている。愛用のNIKONデジタル一眼カメラD80。

家人の”松風の会”、夢幻庵のお茶会。
夜、月煌々。「歳を重ねる事は豊かになること」なりや。
・去年よりまた寂しくて牡丹鍋


12月4日(木) 各地で雪。
朝の寒気にぶるっと震える。今期一番の冷え込み。
運動ジム、ハンディをもつご婦人方に混じって90分。
塚本邦雄『西行百首』(講談社文芸文庫)は愛憎こめた宿敵・西行論。
なおその他に手にとる多くの書物の手触り、装丁・間村俊一の才知俊麗。
そして三枝和子の小説「隅田川原」の老女たちは幽冥の境を超えて遍満しはじめる。深井の面をつけて。

世事恐々ーー2025年暮れ。
物価高騰ラッシュ、円安インフレが進む無責任な積極財政。
気持ち悪い「働いて、働いて」の流行語大賞。
・日本は崩壊していくのか枯尾花。


12月3日(水) 寒気流入。
朝は雲って冷えこみ、午後から晴れ。
気分晴らしに「ゆーぱるひざこ」(健康福祉サセンター)で温浴&サウナ。
きょうもゆったりしてくる。この健康福祉センターは亡娘の通っていた大宮東高校に隣接している。バスケットボールの練習の帰りに災禍にあった。16歳、春のことであった。ゆえにここはわが弔いの道でもある。夜、満月煌々。
・弔いの道なれしかば寒椿


12月2日(火) 曇り。
寒さもこれから本番、朝の玄関周りや小庭の枯葉の掃き掃除。
曇りで気が晴れないが、久伊豆神社詣で&ウォーキング跛行の2500歩。
午後、混雑した区役所でマイナンバーカード更新の受け取り、予約なしで行き1時間待たされうんざり。待合ロビーで、高齢福祉課の公私にわたりお世話になっているTさんに会い、”ますます元気教室”のご案内などうける。
さいたまの日没16:28。あれこれしていて気がつくともう暗くなっている。
・蒸し寿司や新京極の夕灯り


12月1日(月) いよいよ師走。
晴れ。風なく陽ざしいっぱい、紅葉がはらはらまって舞っている。
あと1カ月で今年も終わり。来年の「運勢暦」をみていたら、わが六白金星は停滞運。何でも”厄年”で、困難で苦しい時期、健康への配慮を怠るなという。いよいよもって豊かな余生に影がさしたか。
ーー朝1番でS歯科院。午後はM病院でインフルエンザ予防注射。

脊柱管狭窄症については、さいたま日赤で年明け(1月7日)に手術が決まっていた。
だが、その後の診察でブロック注射(12月11日)というこになり、これは脊髄神経の周りに局所麻酔剤やステロイドを投与、痛みや炎症を抑える治療法。治療時間は30分程度。しばらくベッドで休み、その日のうちの帰宅が可能ということもありがたい。ただ根本的な狭窄を解消する治療ではないようで、いったいどうなるのか緊張している。手術は経過しだいだが来年3月30日、2週間の入院といわれている。


 日録サイト:2002年7月~2025年12月

WEBサイト「花月流伝」は2002年7月より開信。
掌篇、短歌、高橋和巳研究、書評、エッセイ、著書目録など随時編纂・発信。
しかるに、多くのデータが遺憾ながら消失されている。

鋭意検討中だが、その大半は老学無才にて手に負えないのが現状だ。

さあれ、ネットワーク時代をたおやかに思索、迷走、
わが意識の天頂をいろどる暗黒の形而上学。
「文学終焉」の荒野に、ロマンと鎮魂の文法体系を構築する



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