日録●太田代志朗●2025年 

11月20日(木) 運動ジム&定期検査。
晴れ。朝方は冷えむが、陽がさし穏やかになる。
運動ジムで90分。支援プログラムはゆるやかにすすむ。
午後、S総合病院で循環器、呼吸器科内科の3カ月検診。
検体検査の結果はよくなり、HbAIcは6.8。
診察は予約通りの時間で有難くも、薬代3カ月分6.850円也。
・しぐるゝや城下の路地の薄灯り

11月19日(水) 晴れ。
朝の冷え込みが厳しく、紅葉が深まる。
ゆーぱるひざこ健康福祉センターで温浴&サウナ。
家人も元気に、公園散歩にでかけられるようになった。

またぞろR・ジェフリズの『わが心の記』を書棚の隅からとる。
ボロボロになった川村泉・訳、昭和23年3月発行、発行・養徳社。
中学生時代からの愛読書、古めくページからその大地や光や風が匂う。
・霜月やショスターコーヴィッチ第5番


11月17日(月) 晴れ。
晴れ。日中は暖かく、大気が澄んでいる。
R院でマッサージ(もみほぐし)50分。
公園ウォーク30分。時が過ぎる。
パソコンの起動が遅くなっている。
ショスタコーヴイッチをきき、ひたすら石川淳を読んでいる。
・断捨離も終活もなく冬の月


11月16日(日) 口切や小城下ながら只ならぬーー蕪村
晴れ。秋が深まり、紅葉、山茶花。
炉が開かれ、家人の茶道教室。その準備など少し手伝う。
わが夢幻庵がときめく。初炭の一碗に心がひろまる。
・茶と歌の沙汰など知らず寒椿


11月14日(金) 晴天、好日。
晴れて清澄、明るい陽ざしに穏やかな1日。
家人の通院日で早朝に起き予約してくる。
小庵の前の大鉢のカエデ、コバナズイナが真っ赤に燃えている。
開店オープン盛況のヤオコー本丸店で買った昼食の”たけのこ栗入り山菜おこわ”。
ーー凄味のある文体、変幻自在、交錯、靈氣、やつし、見たて。孤独だが平気で充実、自在に雅に往き俗に還るーーひとの命は地獄の沙汰よ、月も朧に夷斎居士。
・小城下や老いざらめやも初時雨


11月13日(木) 曇り、底冷え。
どんより雲って底冷えがする。
運動スクールで90分。堅くなっている身体がときほぐされる。
ショスタコーヴィッチ「交響曲第5番作品47」。
この社会主義芸術家の簡潔、明確、真実ーー勝利の感情。


11月10日(月) 晴れ。
晴れ。昼前R院でマッサージ&もみほぐし50分。
その帰り城址公園を散策40分、3000歩。
初冬の穏やかな陽ざし、枯葉の散乱する一面の芝生。
ナイスショットをしてから歩くような爽快感。
ーー時雨で寒かった昨日は石川淳短編小説選(ちくま文庫)読んでいた。
「マルスの歌」、「焼跡ノイエス」、「雪のイヴ」、「裸婦変相」、「喜寿童女「「ゆう女始末」、「鸚鵡石」。
”毅然として美しく、魔術的で、いかがわしい”世界。


11月8日(土) 晴れ。ツワブキ。
小庭のツワブキが10輪ほど咲いている。
メダカは亀の中の底の土に眠ってしまった。
公園ウォーク30分、2000歩。紅葉が深まる
「天馬賦」読む。全共闘運動を始め政治が沸騰した時代、 凄絶なテロの行方。
・ツワブキやむさいこの世を遊びけり


11月7日(金)  立冬。
きょうから冬の始まり。
家人の通院するH整形外科の予約など済ませ、久伊豆神社詣で。
風がでてきて、コートの襟をしめる。
飛高敬主宰「曠野」121号読む。
その飛高さんの講演(さいたま文学館)は、跛行の身にて行けずお詫びのハガキだす。
・杖行に暮れゆく日々や枯芙蓉


11月6日(木) 晴れ。紅葉。
運動スクールで90分。五体が気持ちよく火照ってくる。
午後、郵便局でマイナンバカード更新手続き。
その帰り近くの久伊豆神社を詣でてくる。
長編『白描』読了。日中戦争に向かう時代に、美を求めて生命を燃やす人々。
ラーメンが食べたくなった。いや、丸亀製麺のかけうどん&稲荷1個。


11月4日(火) 冷え込む。
朝の7℃の冷え込みに、思わずぶるっとする。
M記念総合病院(泌尿科)、1時間待ちで診察。
1週間前に転倒した家人の体調もよくなり、一緒にスーパ―へ買い物。
公園ウォーク3000歩。日々かわりながら1日1歩。
ギンナン、キンカンの実をいっぱいいただく。
「八幡縁起」再読。


11月3日(月) 文化の日。木枯らし1号。
城址公園で人形供養祭。
スマホ(らくらくフォン)を落とし、カバーがひび割れする。とんだ失態。
100円ショップで2026年暦、年間スケジュール手帳。
寒風が朝から吹いている。木枯らし1号なり。


11月2日(日) そぞろ紅葉。
思わず朝からワールドシリーズ(WS)を夢中に見てしまった。
山本由伸連投、ドジャ-スが連覇。
午後3時過ぎ、図書館に寄ってから、その近くの野道をぶらぶら歩く。
振り返ると、田畑のむこう遥かに富士山が見える。
ーーバッハの「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ」。


11月1日(土)  霜月。
晴れ。空気が澄んで晴れわたる。
いよいよ11月。ときが過ぎる。今年もあと1カ月。
桜酒汲むこともなく、老骨に風雨風霜がつもる。
あれこれ日常をこなし、転寝し、日暮になっている。
頃日、石川淳を読んでいる。

 
日録サイト:2002年7月~2025年11月

WEBサイト「花月流伝」は2002年7月より開信。
掌篇、短歌、高橋和巳研究、書評、エッセイ、著書目録など随時編纂・発信。
しかるに、指定のウェブページやデータが
「Not Found」となっている。
鋭意検討中だが、その大半はもう手に負えないのが現状だ。


とまれ、ネットワーク時代をたおやかに思索、迷走し、
わが意識の天頂にかがやく小説の形而上学。
「文学終焉」の荒野に、ロマンと鎮魂の文法体系を構築する



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