演劇雑誌『現代劇場』について 京都1963〜1971年 |
●激情と錯乱の日々に 演劇雑誌『現代劇場』は小松辰男の宰領によって発刊された。 一劇団が雑誌を持つということは、財政的にどれだけたいへんなことだったか。 舞台公演とともに、この雑誌発行は、われわれの熱い砦であった。 ーー70年大阪万博に向けて、演劇のみならず、映画、音楽、舞踏、ハプニング、美術など、あらゆる芸術が小松の周辺で熱く萌えようとしていた。 疼き、たゆたい、爆発しようとしていた。 それが全共闘運動をひかえた激情と錯乱の日々への挑発的プロセスであったにせよ、われわれは静かに発信していったのだ、といえる。 同人雑誌が、劇団が、舞踏が、音楽が、美術が、劇団雑誌が燃えようとしていた。 幻想のバリケードという祝祭空間。 すなわち自由にかがやく裂帛の劇場に向けて華麗な火花を打ち上げようとしていたのだった。 『現代劇場』は、そうした京洛の冴えを背景に発刊された、といえよう。 ●第1号1964年2月発行
●第2号1964年10月発行
●第3号1965年10月発行
●第4号1966年6月発行
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