菊宵連句会

第6回歌仙

「とおりゃんせ」の巻

2007年11月03日 起首
2008年03月26日 満尾

座  ■菊宵連句会
連衆 ■金子玲峰、野村路花、伊庭九遠、太田寿雪、永杉杉太



発句 さざんくわや小江戸の裏のとおりやんせ 玲峰
 垣根にふれる茶羽織の裾 路花
第  三 お叱りを薫陶よろしく受けとめて 九遠
四句目  泣き泣き帰り今日茫々 寿雪
月の定座 居待月ぐさりとひびく峡(かひ)の道 玲峰 月・秋
折端  渡りの空に鷹柱(たかはしら)発つ 九遠
折立 寅治郎笑ひころげる芒原(すゝきはら) 壽雪
2  今宵の寄席の客もちらほら 杉太
3 「あいよ」とふ返事したくて米をとぐ 路花
4  情婦マノンの指はあかぎれ 壽雪
5 橋姫の衣かたしく夢の果て 九遠
6  目覚めはいつもアザーンの響き 路花 自他
7 名指揮者(マエストロ)野外に踊る月涼し 杉太 月・夏
8  達成感失せ縁台将棋 玲峰
9 曳き売りの喇叭に猫ものつそりと 九遠
10  銀婚式に捨てる古鍋 路花
11 おのれやれ粥をすゝりて花の朝 壽雪 花・春
12  里の春にも行く路のあり 杉太
名残の表
折立 雛流す神事も果てゝ黙しおり 路花
2  無駄やも知れぬ至福の時間 玲峰
3 Rつき父の蔵書を隠れ読み    九遠
4  老ひて識(し)りけり「偏奇」の美学 杉太
5 墨東の夕べ訪(と)ひきて桜鍋 壽雪
6  土手を行くなら綿入れ袢纏 路花
7 別珍の足袋の綻び苦にもせず 玲峰
8  仕草は初心(うぶ)でもマイフエアレデイ 九遠
9 シヤンパンを少しとねだる燃へる頬 路花 自他
10  手形乱発ヒルズの灯り 壽雪
11 やつれたる武将の背(せな)に後の月 杉太 秋・月
12  地芝居(しばゐ)の子役たゝら踏みこみ 玲峰
名残の裏
折立 菊の香に烈火のこゝろ鎮めをり 九遠
2  「お風呂どうぞ」の声なつかしく 路花
3 かゝる世を酒酌み笑ふ旅日記 壽雪
4  霞をよぎる高麗(こま)の舟影 九遠
5 今日もまたメールで届く花便り 路花
6  春告鳥や歌ひ祝へる 杉太

▲HOME▲