日録●太田代志朗●2023年 

5月31日(水) 5月尽。
かくてや、5月・青嵐の季節が終わる。
昼前から晴れる。日々安寧、しみじみ感謝。

・五月雨やごめんなすって汲む酒よ
・邪宗門くゞりよしゃれと鐘がなり
・退(の)きやがれ賽の河原で粥すゝる
・真っ暗でございませんか幻(ゆめ)の旅
・さよしぐれ冥土に遊ぶ捨子かな


5月29日(月) 雨。花菖蒲。
雨の1日。こういう日はついつい気が塞いでしまう。
K院で週1定期の整体マッサージをうけ、身体が軽くほぐされる。
その帰りに公園を少し歩くと、雨に花菖蒲が咲き乱れている。
安全運転AQUAのCDプレヤーにヴィバルディの「二重協奏曲」。


5月26日(金) 晴後曇。スーパー温泉で。
スーパー温泉は家から車で20分。コロナ禍で行けず3年ぶりのことになる。
陽にゆらめく湯が眩しい。身体が温まり、ゆったりした気分になる。
ーー多田智満子の新作能「乙女山姥」など読む。


5月24日(水) 天気晴朗。
気持ちよく晴れ、雲なく青空がひろがる。
ここのところ転寝、放心、そして雑読乱読。
平山周吉著『江藤淳は蘇える』(新潮社)を一気に読む。


5月23(火) 雨の一日。
雨が昨夜から時に激しくなったりして降りつづけている。
寒暖差があり、じっとしていると寒く、セーターを着こむ。

「高橋和巳デジタル全集」(小学館)は、最後の「対談・講演・座談」で、6月23日配信。
ここには「年譜」も新たにまとめたーーいずれ富士霊園詣、また所蔵資料(手紙、写真など)は日本近代文学館に寄贈すべく思っている。


5月21日(日) 快晴。
朝からスッキリ晴れ、気温もあがる。
家人のお茶の稽古あり、その準備(整理・清掃)を少し手伝う。
”京の茶の湯の宿”でないが、炭屋旅館にまだいっていない。炭屋先代の堀部公允さんは今日庵老分をつとめたが、若くわが高校の図書館司書にして演劇部の講師で特別補講を受けた。堀部公允著『風韻余滴』(淡交社)は座右の一書なり。

「今なぜ現代思想か」対談:浅田彰、千葉雅也(『文藝春秋』2022年9月号)再読。
ニューアカからLGBTQまで、なぜか気になり、所詮解らぬ思想をかじってるんやね。


5月20日(土) 雨、曇り。
このところ早朝に目覚める。気温低く、時々の小雨。
床の間の軸に「清流」、鮎図。生け花にウツギ、ハボタン。

G7広島サミット。ゼレンスキー大統領が来日。
ヒロシマの平和、核廃絶宣言ーー軍事大国路線に利用されてはならぬに。


5月18日(木) 夏日、猛暑。
小庭の水まきをしてから、炎天の城址公園ウォーキング。
バスでやってきた園児たちが木陰で憩んでいる。
木漏れ日の曲輪跡がひんやりしているが、何となくきょうの足取りが重たい。携帯の水をのみながら一歩一歩。日に日に身体硬直。ーー昨日の夕食は220Kのビフテキだったが、モチベ―ションが落ちている。いや、雉も啼かずば撃たれまいて。

思えば、”無意識過剰の作家”は老いて軽い脳梗塞をおこしたのだった。
身体改善をはかり相南の海沿いの通りを一心に歩いていた・・・。


5月16日(火) 夏日。
晴れ。雨模様の日が過ぎ、急に暑く夏日になる。
急激な天候変化で体調がついてゆかない。

老学非才なりて、ほそぼそとやってきた。
”透徹したものを保ち”ながら、なおもヘタレは昂然と、ゆるやかに。


5月14日(日) 雨が降ったり止んだり。
日曜日。雨の小上がりに公園に行くが、すぐ帰ってくる。
書室でデスクに向かったり、本の乱読散読後、転寝している。

状況劇場「腰巻お仙」の横尾忠則ポスタ-が200万円だという。
ならば、所蔵の三島由紀夫「椿説弓張月」ポスターは300万円なるや。


5月11日(木) 曇、雨、晴。東京で落雷。
朝4時過ぎの地震(木更津・震度5)に起こされる。
薄曇りにウォーキング50分。公園の睡蓮が咲きほこっている。
長い3年間、新型コロナは2類から季節性インフルエンザと同じ5類へ移行。コロナワクチン接種を予約、6月7日になる


5月9日(火) 野田パブリック:ひばりコースで。
朝の冷気が残り8時10分、OUTスタート。
緑のフェアウェイが眩しくひろがっている。
青空が高く澄み、鶯がしきりに啼く。
ショットもかろやかに振り切っていった。

河川敷のスループレーで、気軽にお握りを頬張る。
バックナインになり、足腰が重たくなった。加えて途中でクラブを忘れたり、ヘマをする。
よる年並みに自重&自嘲。 愈々ゴルフに勇気も希望ももてなくなった!?
1時前にあがる。午後の組みがスタートしてゆく。
ーー苦楽の18ホール(スコア=104)、疲れがどっとでてくる。


5月8日(月) 午後から晴れ。
朝の小雨があがリ午後から晴れる。
コロナ後で各地が賑わうGWだったが、老残は転寝の平穏な日々だった。
新緑の公園ウォーキング50分&素振り。運動不足で身体が重い。

・パソコンをまた新しく買い替へるかさはれ詩集『孔雀船』ひろげ
・暁暗の夢だに逐はれ背をむけてすべなくひとり何告げいたる
・「孤独が早期死亡リスク高める」や新緑にわが孤独を愛す
       *孤独早期死亡説はアメリカ公衆衛生政策の医務一環によるもの。


5月4日(木) 晴。みどりの日。
2023年5月ゴールデンウィーク、近くの公園散歩、読書、小庭の水撒き、昼寝。
ウクライナ戦争、憲法、敵地攻撃、原発、物価高騰、高齢少子化など世事多難なれど、
老骨ヘタレは今さらさめがたくも質素に悠々、日々快食快眠。
ーー初夏の心に浮かぶよしなしごと、いづくにか名残のゆめに詠みけるに、

・初夏の遠臣たちに申さばやわが反時代的考察なれよ
・燃へあがる宮殿よぎりカリギュラは「月がほしい」と行方知れづも
・つひに解らず「存在と無」、ながらへばかき乱れむや夢をひきよせ
・老残の身にかぎりなき悪業もみぎはの風の羞しかりしや
・雑魚共よ老いぼれさればはつなつの大和の風の恋しけるかな
・定めなきこそ浮世なれ悪小路、乱行、咲き乱れ八重一重
・花散るや黒き歌集など焼き捨てよ断ちしことばかあはれ遊子は


5月2日(火) 薫風、八十八夜。
朝から風あり。近郊で夕べは雨だったようだ。
小家の枝折戸をおおう新緑のヤマモミジが揺れている。夏椿や侘介椿もいっせいに緑の葉をひるがえした。小庭にユキノシタ、シラン、テイカカズラ、シダレエゴ。

初夏の明るい陽光にウォーキング50分。
白雲千載、空しく悠々。武州小城下に40年余。
ーー健康長寿を慶び、自由気ままな暮らしに感謝。


5月1日(月) 青葉、山ほととぎす、初松魚。
5月になり、青葉、山ほととぎす、初松魚の好季節。
GWで各地が賑わい、コロナ後のやっと迎えた行楽日和。
風が爽やかにながれ、よく眠り、食事もすすむ。

S総合病院
(循環器内科)で3カ月検診。
新任のM先生の診察もスムーズで予約時10分待ちで有難い。
心電図、胸部レントゲン、生体検査など良好
ヘモグロビンa1=6.3なり。


日録2010年1月~2023年5月
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