日録●太田代志朗●2021年 

11月30日(火) 晴れ。霜月尽。
11月が終る。時雨、枯葉、侘介椿、初霜、帰り花。
不調のまま執筆。これが最後の小説短編の解題。

朝からPCに向かい、昼になって慌てている。
そしていささか混乱し、担当のAさんにメール。
一旦決めた了承事項を恥かしながら確認の顛末なり。

4時になるともう陽が暮れて冷え冷えとする。
新たな変異株「オミクロン株」が、国内で初確認される。


11月27日(土) 晴れ。新たな変異株。
晴天。晴れて雑木林が風で轟轟と揺れている。
相変わらず身体だるく、だらだらしている。
「わが心は石にあらず」の解題校正やっと終える。

寒くなり、家人の手伝いで外の植木鉢を家内にとりこむ。
そして「温泉へでも行きませうかと」いってくれるが、その気にもなれず。
夜、深々と冷えこむ。北海道、東北は大雪になるようだ。


11月24日(木) 晴れ。冬型の気圧配置と。
朝9時に近くのM耳鼻科院で診察。
CT検査では副鼻腔のほうの症状なく安心する。
ここのところ食事をすませ、ちょっと資料にあたり、もう眠くなっている。
体調悪く咳がでて、身体がだるい。喘息の薬のせいだろうが、しょうこりもなく眠っている。


11月20日(土) 晴れ。穏やかな日和。
錦秋。公園の雑木林の小路をぶらぶら歩いてくる。
冬に向かって木の葉が枯れ、静かに揺れている。

「緊急事態宣言」が解除されてから1カ月半が経ったこの週末。
紅葉の見頃の行楽地は前の週から人出が5割以上増えた場所もあり、大混雑らしい。
ヨーロッパで感染再拡大、ロックダウン、暴動。


11月17日(水) 「月光」で「高橋和巳特集」。
福島泰樹主宰「月光」69号に「高橋和巳特集」。
「高橋和巳とは何であるかーー寄り沿う青春と文学の構図」。
インタビューされ、思いのたけを語るかたちになった。
没後50年、献歌40首ーーこういう企画でまとめられ感謝。
写真入りで恐縮、ただ念校なく多々誤植あり、痛恨の至り。

晴れて朝晩冷えこむが、穏やかな日がつづく。
咳、痰、頭痛でいかようもなく、夕べは9時就寝。
「捨子物語」解題がどうしてもまとまらないでいる。
仮構の胎内幻想、一族の復讐の最後の啓示なりや。
いや、その廃墟と原罪がおぼろにせまってくる。


11月14日(日) 好天。
晴天またつづき紅葉が美しい。
「図書新聞」(2021年11月20日号)に、福島泰樹歌集『天河庭園の夜』(皓星社)書評が載る。
デジタル時代、老いてこういう文体の書評があってもいいだろう。
岡井隆、岸上大作への挽歌、泥まみれの昭和エレジーなり。

家人と散歩し、斬落の野ばらの束を持ち帰り生け花にする。
昼寝し、また1字もかけぬまま黄暮。喘息の咳で苦しい。
ーー夕飯に笠間の焼き栗でたく栗ご飯。


11月12日(金) 宍戸ヒルズカントリークラブで。
秋晴れに8時50分、東INスタート。
林間の調高く素晴らしいコース。6.164Y。
なるほど、ホールが多彩な変化のある趣で迎えてくれる。
1番ティショットは快音を放ち右手バンカー230Y手前。
天気も、コースメンテナンスも良く、気持ちよく振り切っていく。

バックナインになって、1番(509Y、P5)が乱れて11たたく。
それでもフェアウェーはどこまでも輝き、楽しいラウンド。
あがってみれば106(57:49)で、まあ、こんなところだ。
とまれ食事、キャデイつき、お土産までいただき感謝、恐々縮々。
優雅なゴルフの1日だった。(右写真は東イン1番320Y、P4)


11月10日(水) 高齢者講習・実技。
東武ライン大宮公園駅から徒歩で埼玉県安全運転学校。
運転免許更新の講習&実技。10:20集合で、午後1時30分に終わる。
実技では2、3注意され、これが最後で免許返上だと思っている。
帰りは同じ岩槻のZさんの車で、有難くも家まで送ってもらう。ーー夜、半月煌々。


11月8日(月) 口切や古城下ならぬただならぬーー蕪村。
晴れ。きょうもおだやかな1日。
立冬が過ぎ、武州古城下の公園も紅葉に染まりだしている。
城址公園などウォーキング60分。
昨日は家人と黒竹の大鉢やその他7、8鉢の植え替え。
以前だったら何でもなかったが、全身が疲れてしまった。

下書き原稿やらその他の資料を大事にしている方がいる。
文学記念館はそうした資料を蒐集、論証がおこなわれている。
だが、作品はあるのだからと某は下書き原稿などはすべて焼やした。
記念館などもってのほか、何も残さないという。何とも天晴。
石原慎太郎・曽野綾子『死という最後の未来』(幻冬社)読む。


11月4日(木) 映画「山猫」。
晴れ。風なく穏やかな1日。シネマに「山猫」を見る(完全復元版)
統一戦争に揺れる1860年のイタリア。シチリア島を統治してきた名門サリーナ公爵家にも革命の波が押し寄せる。貴族社会の終焉を感じながらも優雅な暮らしを続ける苦悩。「私は老いた。旧い時代とこれからの時代を生きるが、怖くない・・・・」。
ーーいろいろ思い出のある映画にて、またあらためての感動なり。


11月3日(水) 晴れ。文化の日。
きょうも穏やかな秋日和。朝晩はめっきり冷え込むようになっている。
小庭にでて、垣根や竹の繁った葉を伐ったり。

TVニュースは日光など観光地の渋滞・混雑ぶりを伝えている。
コロナ感染も下火になり、平静の日々が戻ってくるようにとねがう。
そして、衆院選は政治とカネまみれの自民安定数を維持。
野党共闘のブレもあり政権交代をのぞまず、維新躍進となった。

昨日は早朝より岩槻ファミリーゴルフで4時間打ち放し。
トップトレーサーレンジがあり、フリー計測できるのも楽しい。
いつものことながら600発ほど打ってくる。足腰がビンビンとし気持ちよく疲れている。


11月1日(月)  霜月。今年もあと2カ月。
朝6時過ぎの地震で起される(福島県・茨城県・栃木県で最大震度4)
霜が降り、これから朝晩の冷え込みが厳しくなっていく。
公園ウォーキング60分。素振り&ストレッチ。

早いもので今年も残すところ2カ月、2022年へそろそろのカウントダウン。
緊急事態宣言が解除され、 東京で1日の感染者数が18人と減少。
街は賑わってきているようだが、寒気到来でまだまだ油断ならない。


日録2010年1月~2021年8月
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