日録●太田代志朗●2021年 

4月29日(木) 昭和の日。大型連休ステイホーム。
早朝に目が醒めると、雨がしとしとと降っている。
わが庵に雨がしっとりした風情をもたらしてくれる。
人の流れを抑えるための宣言が出されたGW。

福島泰樹氏よりTELあり、「月光」誌上対談の企画相談。
突然でその気になれないが短歌ネオ・ロマン派30年、和巳忌50年。

4月27日(火) 晴れ。
高気圧でからっと晴れ上り、爽やかな初夏の侯。
鎮まった人形の町に5月節句の鯉のぼりが揺れている。
春過ぎてなつかぬ鳥や杜鵑ーー蕪村
S院でマッサージ1時間。固まった身体が揉みほぐされる。

『堕落』解題が終わり、次に『散華』だが、編集に行き違いあり書く気がしない。気が滅入る。 生来、どこにもなつかぬ奴枯れなりてよ。

4月25日(日) 緊急事態宣言発令。
晴れ。緑いっぱいの散歩コースをぶらぶらしてくる。
スポーツ公園がサッカーやジョギングする子供たちで賑わっている。
洗車、紅葉剪定、書庫整理ーー昼寝。
快食快眠、体調良好。青晨庵の練羊羹で一服。

東京、大阪、京都、兵庫の4都府県で発令された。
3度目の緊急事態宣言。天下の愚策で検査、ワクチン接種すすまず医療ひっ迫、「人出を抑えこむ徹底したステイホーム」と、GWをはさむ5月11日までの17日間。


4月23日(金) 皐月ゴルフ倶楽部(鹿沼コース)で。
晴天。風もなくで穏やかで緑いっぱいの1日。
美しい自然に囲まれた丘陵コース。

東コース9:22スタート。
アップダウンがあり変化に富み、手ごわい。
進行が遅れ注意され、後ろからはボールを打ち込まれる。
バックナインの北コースになってもだらだら待たされる。
ゴルフ場の応対マナーも悪く、不愉快極まれり。どんどん平常心を失いOB3発。スコア105(53:52)、とんだEGA例会になった。


4月20日(火) 紫蘭咲き、小甕にメダカ。
晴れ。6時に起きパソコンをたたく。
清水邦夫「ぼくらが非情の大河をくだる時」「真情あふるる軽薄さ」に冥福。
そして「山崎正和全戯曲」全三巻。その世阿弥、実朝、夏草のドラマ。
変異株の拡大、重症、死者。ーー東京、大阪都府県に緊急事態宣言を発令する方針。


4月19日(月) 晴天。夏日。
起床5時過ぎ。からっと晴れ、若葉が美しい。
ちょっと体調を崩していた家人が元気になり、2人で公園散歩。
原稿1本収め、夕4時、予約の整体マッサージ1時間。


4月17日(土) 春の雨。
夜来の雨風。気圧が重く終日茫漠。
別冊アステイオン「それぞれの山崎正和」読む。


4月16日(金) 晴時々曇。若葉、薫風。
東埼玉病院10時予約は人が少なく診察20分待ちで有難い。苦しんできた喘息の咳も鎮まり、薬が2種類(アンブロキソール塩酸塩徐放OD錠45mg、リン酸コデイン錠5mg)になる。
病院近くの自然林で深呼吸、すこしぶらぶらしてくる。

やっと原稿のメドがつく。
小家の樹々(紅葉、夏椿)もいっせいに緑をふきだした。
生垣のアカネやサンゴジュを少し剪定する。
メジロやヒヨドリが蹲の水を呑み、水浴びしていく。
埼玉、千葉、神奈川、愛知の4県に「まん延防止等重点措置」適用と。


4月14日(水) 朝から静かな雨。
よく眠り、気持ちよく目覚めた。
春の小雨が止んだかと思うとまた降っている。
小さく(生垣いっぱいの夢は潰え)モッコウバラがわが家にも咲き出した。
執筆暗澹、やっとイメージがつかめ内に落とし込んでいる。

大阪で感染者1.130人、第4波、医療崩壊。岸和田だんじり入魂式!?実施。
関東圏も、深刻な状況になってきている。
「東京五輪は、一大感染拡大イベント」(ニューヨークタイムス紙)。


4月12日(月) 総合診察OK。東京都「まん延防止等重点措置」適用。
晴れ。緑のすがすがしい時節。
秀和綜合病院で定期診察。採血、心電図(心臓エコー)、レントゲン。循環器内科の安達先生の総合診察で有難くも何も異常なくHbA1cは6.4)、引き続き血圧の薬3カ月分。 きょうは病院はスムーズにいき2時間で終わる。帰路にテイクアウトのお寿司&桜餅。

松山英樹、マスターズ(米オーガスタ)優勝。
日本人初のメジャー制覇。夢のグリーンジャケット。
夜、BS・TBS再放送の最終日バックナイン上り4ホール見る。
4打差の首位で出て4バーディ、5ボギーの73で逃げ切り優勝賞金約2億2700万円、終身の大会出場権。ウッズを憧れ追い続けた29歳、「飽くなき向上心と野心、武骨な勝負師」(東京新聞)と。
おめでとう。ありがとう。(写真は18番ホール松山のテイショット、TVより)


4月11日(日) 翠の季節。
晴れ。翠の季節、さやさやと木々の葉が揺れている。
雑木林の小路、風、小鳥。ーー気持ちが晴れやかに転がっていく。

ふとどこか旅に出たくなるーー緑の高原、南伊豆の暮らし。
『日本の悪霊』を2回読んだ。この年になって実に面白い。
何ともスリリングで、「一瞬の栄光」に賭けその後の時代の虚無を生きる主人公。
改めてその創作方法、小説構造を思い知らされる。さて、どこまで肉薄できるか。


4月9日(金) 野田パブリック・ひばりコースで。
晴れ。感染対策励行でクラブはシニアで賑わっている。
校友会有志とゆったりのんびり、インを13:00スタート。
FWが翠になり、河川敷18H、5.420Y、P72。
少し風があったがそれも収まり、鶯声ものどかな1日。
早春の先月19日にきて、健闘したコースだが、絶不調。
寄せもパターもきまらず、パーがとれずスコア99(48:51)。

日が暮れ、帰路16号線からの西空の赤い夕陽が美しい。
AQUA往復2時間余(往路距離55km)、安全運転のドライブなり。


4月7日(水) 八重桜、皐月、藤。
晴れ。八重桜、八重の山吹が満開、皐月や藤咲き始めた。
木々の若葉の翠があざやかにふきだしている。

孫娘の県立女子高校の入学式。
父兄は1人しか同行できぬ由で、リモート方式の開催校もあるようだ。
制服の晴れの姿を見たかったが、夜、電話で話す。
兄弟姉妹のいないひとりっ子、伝統の進学校で部活は筝曲部という。
元気に、叔母さんの分まで楽しくやっていくよう切に希っている。


4月6日(水) 残花舞う。
足腰が疲れまだミシミシとしているが、よく眠り、気持ちよく起きた。
昨日は小雨に練習場で打ち放し4時間:600発余。
どうあがいても飛距離170ヤードだが、またの楽しいラウンドを。

風が冷たい公園に残花が舞っている。
陽ざしやわらかく白や赤のハナミズキがいっせい咲きだした。
五輪も感染対策も何かおかしい。無責任に怪しく動いている。
ーー高齢者ワクチン接種はどうやら秋に終わることになるようだ。

4月4日(日) 花曇りに時々小雨。桜もちで一服。
朝の公園で、少女たちが紅色の5弁の花ビラを掬っている。
同じように老輩もいっぱいの花ビラを掌に入れて帰る。
キャバリア(牝)の安寿を亡くして2年たつ。
犬はレオ(マルチーズ)7年、昴(キャバリアと5年、安寿とは15年共にした。犬との暮らしがどんなに楽しく、充実していたことか。
散歩コースに愛犬の思い出深く、未だメソメソしている。

「日本の悪霊」読む。「一瞬の栄光」にかけた男の流浪。
引き続きとりかからねばならぬが、その前に歌書の書評1本が割りこんでいる。
京都の小南一郎氏に手紙、投函。井波律子さんの紹介だった。


4月2日(金) 花吹雪。西行桜。
春風の花を散らすと見る夢はさめても胸のさわぐなりけれーー西行。
「西行桜」に関する小説を書こうとおもいつつ、あわれ寄る年波や。
小学館に原稿20枚収める。長丁場を覚悟、苦戦の連続。
次巻は大作三書、心して向かい急がねばならぬ。

花吹雪にぶらぶらしてくる。花曼荼羅、花供養、花簪。
町の人形店には五月節句、鯉のぼりの幡がはためく。
左脚膝が少し痛みだしH接骨院で超音波治療、3日目。


4月1日(木) 晴、穏やかな春の日。
早くも4月。新学年、新会計年度。
満開の花が散り始め、風に花びらが舞っている。
今年も花曼荼羅に酔い、鎮魂の祷りをささげていた。
そして、たれかかる花の間には若芽の緑がふきだしてきている。
京も吉野も遠くなったが、春はことさら苦しく耐えている。
「散ればこそいとど桜はめでたけれ」と武州小城下に隠遁なり。

朝のひと仕事でWOED文章20枚が消え、暗澹絶句。
だが、今回もウィルスバスターのサポートで有難く復元。
PCに向かい4時間余。合間の気晴らしに植木3鉢を植え替え。
お三時に糖分を控え、カステラ2切れ。
ーーきょうもマスク、距離、自粛の管内放送あり、感染拡大で埼玉107人、東京414人。


日録2010年1月~2021年4月
1部サイトは削除されたままになっている。



▲TOP▲