日録●太田代志朗●2020年 |
12月30日(水) どうぞ、よいお年を。 朝の冷たい小雨が晴れ、曇り、夜になって風が吹き荒れる。 コロナ禍に明け暮れた1年だった。 「命を守る」自粛の静かな年末年始をと念じている。 松飾り、餅・ミカン・甘酒。お取り寄せのお節料理。 年越し寒波が列島に襲来、北国は大雪になっているようだ。 どうぞ、よいお年をお迎えください。 12月27日(日) 風なく穏やかな師走。 晴れ。風なく穏やかな師走の公園ウォーキング60分。 執筆もはかどりメドもつく。有難くもこの1年が大過なく過ぎる。 部屋に掃除機をかけ、ちょっとした窓拭き、小庭で棕櫚竹に水をやる。 夜、TVに高倉健の「刑事」(脚本:早坂暁)、昨夜は「チロルの挽歌」(脚本:山田太一)。 12月25日(金) サイレントナイト。埼玉感染総計:2156人、死亡19人。 晴れ。公園にいくと銀杏など大木が整枝されている。ウォーキング&素振り。 これから全国的に天気が崩れ寒波、大雪になるようだ。 首都圏オーバーシュート、「年末年始が、今後の日本を左右する」と。 12月23日(水) 晴れ。歳末。 昼前、自転車に乗って岩槻小学校。住宅自治会長ら有志4人で下校パトロ-ル。 午後、AQUA走行18.000Km、3年の定期点検。タイヤ交換をすることになる。 来年は高校受験の真理子に「風邪ヒカズ、元気デネ」とケーキとお小遣い。 ようやく昨日からPC原稿。1日5時間?! グローバル資本主義やら、近代主義やら、そのニヒリズムやら現代思潮の動きに啓発され、ちょっと回り道していたのでもない。 そして、最寄りの駅近くのパブでクラスター発生。ーー自粛、静かにきょうも暮れた。 「週刊新潮」特集に「50年前から分かっていた!! 日本共産党に牛耳られた『日本学術会議』」。 12月22(火) 冬晴れ。医療機関が異常事態宣言。 昨日は二十四節気の冬至で、寒さはこれからが本番。 朝風呂に入り、粥を食べる。自粛生活だが、快眠、快食の日々。 関東に暮らして50年。老残をさらし、時を重ね記憶が変わっていく。 いつだったか、暮れの京都をぶらぶらしていた。 朝の嵯峨野で二尊院、落柿舎、野宮とまわった。 定家ゆかりの厭離庵はひっそりしていた。庵主さんは坂本で病気療養中、無人の庵の管理は北二尊院前中院町の友人が会長の住宅自治会が負っているとのことだった。 12月20日(日) 早朝6℃の公園ウォーキング60分。 冷気に身が引き締まる。ジョギングする人でいっぱい。 野ずらや林をぬけると、筑波や日光連山が見える。 元荒川に光が映え、浅瀬でシラサギ3羽が餌をねらっている。 20Km北の町には”冬の使者”シベリアからコハクチョウが飛来しているという。 夜、武州古城下の寒灯に回顧せし一年、亦夢の如し。 12月18日(金) 皐月ゴルフ倶楽部・佐野コースで。 冬晴れに澄みわたる雄大な丘陵コース。 ドライバーの飛距離も落ちる。 ショットは正確性なく乱れつづけた。 スプーンだけが快音をはなった。 ゴルフの深みをたたえる一日をとねがう。 期待のギネスホールの7番914Y、P7。 これを何とか7オン、1パットのボギーで上がった。 バックナインになって全身に疲れを覚える。 老体のきしみにこれが限界か、いや愚痴はこぼすまい。 未練たらしく自分なりのベストがつくせず、 スコア105(52:53)。 老いの闘いもさることながら、繊細で知的、心はずむ競技。 情無用のボールに礼儀正しく、微笑絶やさずむきあっていた(?!)。 GoTo停止、年末特別警戒中、そして関越道が大雪で立ち往生。 年収めEGAメンバーの森脇、丸野、中西、太田にて帰路の東北高速道からの道が渋滞。 12月17日(木) 日本海側、大雪。 晴れ。6~8℃、昼前ウォーキング60分。 寒風が吹き荒れ、雑木林が轟轟となっている。 北風、冬空、枯葉の小道、川辺・・・・行雲流水、生々世々。 書卓散乱、だらだら鬱々にて所定の原稿すすまず。 何が「勝負の3週間」か。感染、重症者が増えている。 12月15日(火) 今季一番の寒さ。年末年始自粛。 日本海側で広く雪、北陸の内陸では大雪になっている。 晴天にて武州小城下の当地は明るい陽射しいっぱい。 小庵の侘介椿が咲き始め、家のリビングにはシャコナサボテン2鉢が満開。 家人が茶稽古にでかけるが、何することなく気ぶっせなまま過ごしている。 S院で整体マッサージ1時間。夕4時過ぎ、公園をまわると、外気温9℃で風が冷たい。 12月11日(土) 晴れ。国内21人死亡 過去最多3.037人感染。 コロナ禍は収まるどころか、各地に感染増大で心穏やかでない。 時短営業、自粛、在宅ワーク、失業、倒産自殺、収益悪化。 加えて医療機関がひっ迫しているが、「無為の大罪」なるGO TO政権は聞く耳をもたない。 所用あり、昨日は町に出た。 人気の焼肉店には人の列ができていたりで賑わっていた。 思いたち大宮駅前そごうの三省堂書店、また文房コーナでインク購入。 早々に帰路についたが、何より3密回避.。老体はちょこまかすべきでないのだと自戒。 12月9日(水) 重篤、死者増え各地で医療崩壊と。 晴。早朝ウォーキング。帰宅して朝風呂、芋粥。 一睡の夢、一期の栄華、空即是空。身を糺して執筆。 12月8日(火) 空即是空。 晴れ。穏やかな日だが、ひんやりする。 公園ウォーキング70分。日を浴びてベンチで20分。 京都・南座で「顔見世興行」が始まった。ああ、蒸し寿司が食べたい。 暴走するグローバル資本主義、大衆デモクラシー、デジタル情報社会。 コロナ・パンディミックが、このヨーロッパ近代主義に深刻な打撃を与えた。 ニヒリズムから無の思想へ、西田哲学を証し「希望は日本的なるもの、無の思想にある」と。 佐伯敬思著『近代の虚妄ーー現代文明論序説』(東洋経済新報社)読む。 一介の老士にはようわからぬが、グローバリズム、成長主義からの決別なりや。 12月7日(月) 大雪。 晴天。青空が澄み、風なく穏やかな一日。 秀和総合病院・循環器内科の安達先生の3カ月定期診察。 生体検査の結果はHDLコレステロールがやや高く、食事・運動療法の開始! 橋本安央氏からメール&添付原稿。 『邪宗門』解説は、現代に引き寄せた熱気こもる論考。 グダグダしている当方にも思わずスイッチが入る。 12月5日(土) 時雨。重症者、死者が過去最多。 時雨で朝から冷え冷えとしていいる。 「坂田藤十郎、芸と人」(NHKーTV再放送)は上方歌舞伎ひと筋80年の力と艶。 お初(出演が通算1400回)、夕霧、伊左衛門、八重垣姫。 歌人の飛髙敬さん(「曠野」短歌会主宰)に手紙書く。 いつものパソコンWORDでなく、久方の万年筆の字がなかなかすすまない。 葛井欣士郎の『消えた劇場アートシアター新宿文化』(創隆社1986年刊)、『遺言 アートシアター新宿文化』(聞き手 平沢剛 河出書房新社2008年刊)は、アートシアター新宿文化と蝎座ーー熱狂の60~70年代の映画・演劇の祝祭。 顧みれば1968年春上京、やつがれは生業慌ただしく争乱と激闘の新宿で、「三原色」稽古場の三島由紀夫、ATG制作の黒木和雄「日本の悪霊」。 12月3日(木) 野田パブリックひばりコースで。 あれこれあり急ぎ1番ホール、素振りもせずティショット。 慌て、ぶれにぶれ、ずるずるいってしまう。 右の溝にボールが落ちたりで1打2打の追加。 河川敷、ノースローのお気軽コース。 バックナインになり陽がさし、眩しいフェアウェイ。 振り切るが距離がでない。スコア101(51:50)。 いかんせむ老いぼれのプレー顛末だが、これがゴルフの面白さなのだろう。 校友会の河本、前田、太田の3サム。コロナ禍に負けず次回厳寒の1月末に期待。 *自宅(岩槻)~ゴルフ場(野田)往復40m、AQUA安全運転であった。 12月2日(水) コロナ感染拡大、重篤者増大、病院ひっぱく。 曇り、小しぐれに冷えこむ一日。 横尾忠則『創作の秘宝日記』(文藝春秋)が面白く一気に読んだ。 2016年5月からコロナ禍の2020年6月19日までの日記(初出は「読書人」)。 精力的な活動を見せるアーティストの展覧会、制作、取材、執筆、打ち合わせの日々。 難聴や喘息にくるしむ病院通いだが、84歳の創作現場の八面六臂。 多彩な交流、また毎夜見る夢も克明に書かれ、当代きっての面々が登場する。 三島由紀夫、澁澤龍彦、そして、”ニコニコ恵比須顔”の梅原猛。 況や、その横尾忠則ポスター2点が老生の書庫の壁にかかっているーー①三島由紀夫『椿説弓張月』、②梅原猛『世阿弥』。 12月1日(火) 早くも師走。 昼前の公園ウォーキング70分。 日を浴びていると気持ちが休まる。 近くの自然が季節の巡りを感じさせてくれる。 蕪村遺稿の冬景色。 寒梅、冬ごもり、ふく汁、鉢たたき、埋火、寒月、路地、しぐれ、雪折れ、火桶、から酒・・・・。 WORD原稿をそぞろにクリック、まとめきれず呵々大笑。 ようけ眠り、食べ、本もようけ読み、雉も鳴かずば撃たれまい。 夕方、S院で整体マッサージ1時間。゙ |
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