菊宵連句会


田螺膨らむの巻
鈴木環奈捌き

座  ■菊宵連句会
連衆■井庭九遠、太田壽雪、野村路花、永杉杉太、鈴木環奈

於  ■南浦和・夕膳うさぎ(2006年2月10日、発句〜4句)
   ■ネット         (2006年2月11日、表5句〜)
   ■路花亭        (2006年4月08日、ウナ1句〜)
   ■ネット         (2006年4月09日、ウナ7句〜)


発句    日差しよき田螺膨らむ見沼かな   三春  場 九遠  
    母屋(もや)過行て春浅き風 初春  場 壽雪
第三    木瓜一輪いつもの酒(やつ)と声かけて 晩春  自他 路花
4     年齢(とし)の話はやめにしやうや 雑  自他 杉太
5    アナログの針も弛むか月今宵 仲秋  場 環奈
6     刈安染の黄八丈着る 三秋 九遠
1     行き急ぐ小町通りの栗飯屋 晩秋 壽雪
2     耳朶に感じる火照りのきざし 路花
3    君が弾くバッハの調べ宇宙より      雑 自他 杉太
4     いちばん綺麗な僕をあげたい 雑 自 環奈
5    鉄線の真すぐにのびて子規の声 初夏 場 九遠
6     汗噴く月下殺人事件 三夏 壽雪
7    ずうらりと張りぼて並べ舞台裏 雑 他 路花
8     噂の続きおでん肴に 三冬 自他 杉太
9    火を点けぬくはへ煙草はくしゃくしゃに   雑 自 環奈
10     踏切越えて通う銭湯  雑 自 九遠 
11    わが愁ひ乗せて流せよ花筏    晩春 自 路花
12     山鶯(さんおう)啼きて汨羅(べきら)に入るか 三春 場 壽雪
ウナ
1    夏隣り里帰りした茶髪妻   雑 場 杉太
2     縄文女神へそがちらりと 雑 場 環奈
3    結界の注連ゆるやかに解き放ち  雑 場 九遠
4     ミックジャガーに寄せる憧(あくが)れ  雑 自他 路花
5    初雪や昭和あはれのパルチザン  仲冬 他 壽雪
6     走る単車に訣別(わかれ)ゆく青春 雑 自 杉太
7    捨つるものありやなしやと数へつつ  雑 自 環奈
8     瞑って回す逆転の独楽 雑 他 九遠
9    角と丸 二種の餅焼き二十年  新年 他 路花
10     デフレ不況も愛人(アマン)を囲ひ 雑 自 壽雪
11    月の宴メール参加の人もゐて 三秋 自他 杉太
12     星の駅まで続く青蔦 三秋 場 環奈
ナウ
1    行商の秋を担いで老婆来る 三秋 他 九遠
2     俎板のない家庭(いえ)もあるとか 雑 自 路花
3    料亭の和風だしつゆ京の味 雑 場 壽雪
4     あっさり切出す整形の嘘 雑 自他 杉太
5    夫婦(めをと)なり花に打たれて眉宇ひらく 晩春 他 九遠
6     さん候とならぶ雛段 晩春 場 環奈
                             
2006年2月10日起首
2006年4月25日満尾

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