日録●太田代志朗●2020年 

7月30日(木) 朝の公園ウォーキング7.000歩。
昼頃より雲間が少し晴れ、薄陽がさす。
不安なコロナ感染拡大に七夕祭や祇園会もなく、7月が明日で終わる。
転寝に貴船の川床ーー鱧の湯引き、鮎の姿すし。
行ゆきてここに行きゆく夏野かな、蕪村。


7月28日(火) 雨。
朝から雨。大気の不安定な状態がつづいている。
昨夜は埼玉にも大雨・土砂災害特別警報がでていた。

東京の感染者が新たに266人。
外に出るリスクと家にこもるリスク。自粛、新しい生活?
家人とスーパーで買い物をすませ、S院で予約マッサージ1時間。


7月26日(日) 雨。老骨がきしむ。
昼頃ほんの少し晴れるが、また雨になる。
活発な雨雲が流れこみ、大雨警戒が報じられている。
食っちゃ寝、食っちゃ寝。本ばかし読んでいる。
雨に閉じこめられ、書庫の寝椅子がここちいい。
いつのまにか転寝している。

お籠り生活で身体がなまっている。老骨が重たくきしむ。
明日は練習(打ち放し4時間:600発)行クゾ! 週末は星の宮CC。


7月23日(木) 東京で新たに366人感染確認(300人台初)
4連休始まり、朝から雨が降っている。
不要不急の外出は控えるとのことだが、羽田から北海道や飛行機満席。
GoToで東名高速など渋滞ニュースをTVが報じている。

経路不明の感染者数が猛烈に上昇、全国に感染拡大。
中高年齢層の増加、医療体制もひっ迫してきているようだ。
武州古城下の小家に静穏な老輩だが、落ち着かず何とも不安になる。
ーー西瓜、昼寝、浴衣、老鶯、氷金時、青簾、鮎、切子、夕顔。


7月21日(火) 曇天。土用の丑。
霧雨の朝のウォーキング5.000歩。帰宅して熱いシャワー浴びる。
いよいよ大暑、そして海の日、スポーツの日(連休)だが自重自粛がつづく。
東京で新規感染237人、累計1万人超。埼玉で47人、60代男性死亡。
東京五輪あるわけがないーー週刊朝日。

土用の丑、スーパーで買ってきた鰻を食べる。
梅雨で、漬けた10Kgの梅干しも干せないでいる。


7月19日(日) 「高橋和巳デジタル全集」。
小学館の「高橋和巳デジタル全集」の最終巻立ができる。
第1回配信は2021年3月、長編『邪宗門』から始まる。
その生涯と作品が現代性をもって新たに蘇ろうとしている。

『邪宗門』解説:橋本安央(関西学院大学教授)、つづく『悲の器』解説:井口時男(文芸評論家)で現代文学研究の気鋭がその深層にせまる。
『高橋和巳・高橋たか子デジタル全集』で画期的な交互配信、全24巻。
小学館デジタル文学全集の圧巻。
衝撃のコンテンツに、幻の国が夕陽に染まり、黄昏の橋が燃えあがる。
編纂、解題に取り組み、全巻アップは2023年2月の長丁場だ。

7月16日(木) 梅雨空。定期健診(呼吸器科)
曇り。気圧の谷や湿った空気が重たく流れこんでいる。
東埼玉病院:呼吸器科の3カ月健診を受ける。
咳込みが鎮まり、鎮咳去痰薬は1種類止めることになる。

東京でコロナ過去最多の感染280人以上、GoTo実施、危険状況がつづく 。
何とも怖く週末の内祝いの会はキャンセルしておき、よかったと思う。


7月14日(火) 小松左京原作『日本沈没』オリジナルアニメ。
沈みゆくニッポンの希望と再生。
『日本沈没 2020』がNetflixオリジナルアニメシリーズで公開された。

「いいか。日本沈没の後編のこと、ゼッタイ訊くな。考えたくないんだ」
と小松左京さん(1931~2011)はふと言った。さりげなくも、目が据わっていた。
それは紀尾井町のオフィスであったか。帝国ホテルで飲んでいた時であったか。

思え1969年、バリケードがはられた京大学園闘争の渦中。
悲愴な高橋和巳を激励するために小松左京、梅原猛の3人は会ったが物別れになり、それが最期のことになった。その後、”泣きの高橋”と小松左京は会うことがなかった。病気療養中の高橋和巳についてはバリアがかけられ、面会謝絶であった。退院すれば、のんびり釣りでもしたいという病人には、友人たちと自由に会わせてやればよかったのに。


7月13日(月)  梅雨前線、すでに第2波か。
夕べはよく眠り、気持ちよく起きる。
感染増大で緊急宣言がくすぶり、各地豪雨被害と不安な日がつづく。

Y電気で修理にだした軽量掃除機を受け取り、S院でマッサージ1時間。
夕方になって雨が降りはじめる。これから週末へかけ大雨警戒だという。
ロング散歩もしないが老体快調。よく食べよく寝る。


7月11日(土) 連日の雨が昼過ぎに止み、陽がさす。
昨日の4時間打ち放しで身体の節々が痛く、きょうは静かにしている。
平山周吉著『江藤淳は蘇る』(新潮社)は没後20年、圧巻の伝記。
美しき母、祖父と海軍、湘南から日比谷、三田慶応、漱石、大学院追放、若い日本の会、文部政権、成熟と喪失、一族再会、孤立、妻と私、処決ーー「文士担当者」の眼差し。

夜、電話あり。あれこれ銀座~赤坂時代の長話になる。
A・K氏の鎌倉瑞泉寺に納骨のことなど知らされる。


7月9日(木)  関東で最大震度5の地震。不安な市中感染。
朝6時4分地震(震度4)に起こされる。大丈夫か? と一瞬ヒヤッと背筋が凍る。
東京感染224人、埼玉48人。どうやら緊急事態だが、これで年寄が消されてたまるか。
雨にて家でスクワット、ステッパー、素振り、そして昼寝。新橋 玉木屋の特選江戸前佃煮。


7月8日(水) 岐阜、長野に大雨、河川氾濫。
異常な前線停滞で九州から東北に大雨。各地の河川氾濫、土砂崩れ。
死者や心肺停止、行方不明ーー自衛隊に多くの人が救出されている。

当地も風強く、昼過ぎまで激しい雨がふりつける。
終日茫漠。生け花に吾亦紅、姫扇水仙、松明草、藪名荷。
遊び心で書いた七夕の短冊「夢・想・幻・流・風」が小さく揺れる。
PC快調、ファイルに中断した小説をひきだしている。


7月6日(月) 西日本大雨警戒。球磨川が決壊氾濫。
福岡・佐賀・熊本に大雨特別警戒。九州に甚大な被害をもたらしている。
当地は湿度高く雨が降ったり止んだり。梅雨でうつうつする。
東京のコロナ感染連日100人超、首都圏危機再来。埼玉医療崩壊と。

PCをモニター・デイスプレー27型(PHILIPS Vline)に23型から大きく切り替える。
接続ケーブルのことでサポートを受け、やっとのことで発信。


7月2日(木) 東京・感染107人。
晴れ。朝のすがすがしい公園ウォーキング。
槿の大きな花がいっぱい咲いている
高気圧におおわれ暑くなり、日中35℃。
日盛りに少しでもいると身体が参ってしまう。

いくつかの事案があるが、スルーしていこう。
冷えた西瓜に塩をふりかけ食べる。美味い。
巌谷国士の『澁澤龍彦論コレクション』全5巻(勉誠出版)


7月1(日水) 文月、半夏生。
当地さいたまは朝から雨雲が厚くおおい、強い風が吹く。
東海中心に大雨で河川氾濫、土砂災害注意がよびかけられている。
昨日のあさひケ丘CC18Hをラッキーに周ったが、疲れきり、終日ぼんやり過ごす。
風が夕方まで吹きつけ、夜にまた大雨となる。

1年の半分が終わり、はやくも7月になった。
思えば、当サイト「花月流伝」を発信したのは2002年7月1日で、18年経つ。
(現在、更新不備により1部サイト削除されているが、お手上げのまま進行中)

「歳時記」に梅雨明け 海水浴 夏休み 花火 夏祭り 帰省 浴衣。
そして扇子 水羊羹  鵜飼 そうめん 風鈴 日傘 氷菓 うなぎ。
・夏河を越す嬉しさよ手に草履ーー蕪村


日録 2020年1月~7月

 
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