太田代志朗●日録●2025年 

4月30日(水) 晴天。
4月尽ーー日中は22℃で風も爽やか。青葉若葉が眩しい。
ウォーキングもままならず、わが五体色身、離脱ならず転寝&読書。
ーーシューベルトの「交響曲第8番ロ短調」。


4月28日(月)  青紅葉。
晴れ時々曇り。じっとしていると肌寒い。
整形科リハビリを終え、城址公園にいくと青紅葉が美しい。
ウォーキングは力が入らず、4.000歩たらずでギブアップ。夕方より冷たい雨。
「松田修著作集」を読みその異端、賤と美、貴種流離ーー血ぬりの暗黒水系。


4月27日(日) 晴天、GW、若葉。
晴れ、若葉が眩しく萌える。朝風呂を浴び、小庭に水撒き。
風も爽やかに日中は24℃。自然の大地が大きな恵みをあたえてくれる。
GWで各地が賑わっている。近くの公民館で開催の山野草展を家人とみにゆく。多彩な野の花が美しく、手入れされた銘品の数々に感動。
ーー昨日は亡娘明日香のお友達二人が来宅。お子さん方も大学生でお元気。家人がずっと連絡しあってきているようで何より。歓談、薄茶で一服。


4月24日(木) 野田パブリック・ひばりコースで。
晴れ、12;40、OUTスタート。
皐月や菜の花が咲き乱れ、河川敷、スループレー。
腰部をかばい転がるボールをステディに追っていく。
ボギーで発進し、OUTコースは何と49でまわる。

それがバックナインに入り、疲れ、足が重くなっていく。
ボールは乱れ、耄碌した身体がいうことをきかなくなる。勇気と希望の18ホール、6.149ヤード。一打一喜、ここにゴルフができたことを慶ぶ。
ーー帰路のR16、日が暮れ快走のベンツ、楽しい車中談義。
いつものメンバーとの放談、楽しい仲間に感謝。



4月23日(水) 雨の一日。
朝から雨が降りつづけている。
二十四節気は「穀雨」 、まさに穀物を潤す恵みの雨。
落花狼藉、満身創痍ーー老いにけらしな晩春の候。
ベートーベンの「ヴァイオリン協奏曲ニ短調」。


4月22日(火) モッコウバラ。
明るい陽ざしにモッコウウバラが咲きほこっている。
そのモッコウバラを見ると、なぜか夢と歓びにつつまれる。
ここのところゲッカビジン、クンシラン、カンノンチクを植え替えた。用土の持ち運びなどあれこれヘッピリ腰で動きまわっていた。
午後から曇ったりしていて、明日は雨になるようだ。ーー痴呆的日録なり。
ハイドンの「弦楽四重奏曲第67番ニ長調」。


4月21日(月) 各地で夏日。
公園や街角に花々が咲き乱れている。
フジ、サツキ、ハナミズキ、コデマリ、ヤマブキ、シュンラン。
スーパ温泉でぬくもってくる。癒しスポットで心身がポカポカ。
昨日は夢幻庵で家人のお茶稽古。準備の手伝い、終わって一服いただく。


4月19日(土) 真夏日。
晴れ。気温があがって夏日。体調がくづれる。
昼前、ビバホーム園芸売り場で鹿沼土、赤玉土、君子欄用土など購入。
そしてスポーツ公園ウォーク。新緑が目に染むも、暑くてやりきれない。
ムリせず歩数3.500歩。ベンチの木陰でぼんやりしている。
前田英樹著『保田與重郎の文学』(新潮社)読む。
*「保田與重郎全集」全巻を書架におきながら、未だ読み切っていない。
 「安東次男著作集」「松田修著作集」を揃えておくべきだったと思う。


4月18日(金) 晴れ。
・比良坂の花のしぐれにさまよへば身のつれなきに泣きくづれなむ
・その白きシューズにはじく青春をきみはうたはむ遊星(ほし)のかなたに
・お父さまお母さまもういいのよわたし花簪のゆくへしれづも
・かざす手をにぎらんとして駆けゆくを明日香微笑の春の夕暮れ
・この坂をいづれ転がりゆくからにせつなかりしを花の薄雲


4月17日(木) 晴れ。
早朝に起き、ひと呼吸。枝折戸をおおう若葉が萌える。
健康運動スクール(10:30~12:00)で1時間半。
多彩なプログラムで家人ともども元気になる。
日中は24℃、初夏ーーハナキリンが枯れたが、小庭の水やりもたっぷり。
夕食にたけのこご飯。おいしくいただく。


4月16日(水) 晴れ、初夏の候。
晴れ、花ビラがいっぱい舞っている。
図書館でネット予約の30冊取り受け取り、AQUAにガソリン満タン。
春がせつなく、夜明けの桜色の比良坂を歩きつづける。

締め切りに追われるまま、読書会、歌会、打ち合わせ、ゲスト講師と動き回っていたころが懐かしい。関西訛りの抜けない語調で武骨に生きた。愛犬との散歩やドライブ、ゴルフは100前後でまわり、酒もうまかった。まだまだやることがあると思っていた。


4月14日(月) 晴れ。新緑、残花。
夜の雨があがり、気温も20℃になる。
城址公園の新緑が眩しく、残花が舞っている。
この春は体調不良で落ち込み、H整形外科のリハビリがつづく。
集大成を期したことなど、結局は何一つすすまず呵々茫漠。
真理子はB大学人間科学部心理学専攻で、元気に通学。
昨日は近所の小料理屋の座敷でそのお祝いの会となった。
「筝曲部にはいって学生生活をエンジョイ」と前途洋々、来年は成人式である。

ーー時が過ぎ、時代が回る。
大阪万博が開幕。コメ価格上昇。R.マキロイがマスターズ初制覇。トランプ関税。ウクライナ戦場。


4月12日(土) 晴天
高気圧で初夏の陽気。花が散り、家の前が花筏になっている。
小庭のアカネの生垣を少し剪り、メダカに餌をやったり。
どこへも行かず、力がわかず家の中でぼんやり過ごす。
書庫の間の炬燵の中に寝転がり、あれこれ散読。
ブラームスの「ヴァイオリン協奏曲 ニ短調」。


4月10日(木) 晴れ。花時雨。落花狼藉。
花が散り、花吹雪になっている。
小公園でその花ビラを浴びてくる。
 待てしばし待てしばし 夜はまだ深きぞ。
 白むは花の陰なりけり。
 夢は覚めにけり。夢は覚めにけり。ーー西行櫻

10:20~12:00、運動教室。
機能的トレーニングなど運動して、少し気持もほぐれる。
*右写真はわが愛犬スバルーー満開の花の下できどっていた。


4月9日(水) 晴れ。花吹雪。
春はあけぼの。朝の公園に花びらが舞っている。
その花吹雪の下をゆっくり歩いてくる。
H整形外科でリハビリ(腰のマッサージ、電気、牽引)
その帰りに鰻屋に寄り、精力をつけねばと鰻重。
うまい。食欲もでてきた。埼玉の日入り18:06。

ーー座骨神経痛の痛みやしびれが足の先に冷たい。
ひっかくように冷たく、襲いかかっている。薬で血行をよくしているのだが、それが突きさした痛みとして感じ、夜も眠れない。眠れないまま、恐怖で、ひとり怒鳴り、喚き、ブチギレのたうつこの2週間ーーそして、己をだまし、いさめ、疲れはて、浅い眠りにつく。


4月7日(月) 花時雨。
晴れ。朝風呂。整形外科でのリハビリ(マッサージ、電気、牽引)。 
その帰り城址公園に寄ると、満開の花が眩しい。
よく食べ、体力つけ、ゆっくり気を取り戻さねばならぬ。
夕方になり風あり、少し寒くなる。


4月6日(日) 晴れ。各所でお花見ラッシュ。
朝の花の城址公園散策。
杖行し、菖蒲池を一周。きょうも人で賑わっている。
午後もすっきり晴れ、各所で花見ラッシュ。

家の前に、小公園からの花ビラがいっぱい散乱。
そよふく風に花がゆっくり散っていく。家人と桜餅で一服。
もう、みんな夢の中ーー空しく悠々。
モーツァルトの「レクイエム ニ短調」。


4月4日(金) 晴れ、花曼荼羅。
晴れて、気温がぐんぐんとあがる。
春の陽光にほんわりと体がゆるむ。
公園の花の下で、今年もめぐりあえたことを慶ぶ。
桜は人の魂を吸い、無心になっている。
花がまといついたしがらみを解いていく。

夕5時を過ぎても異様に明るく、強風が花をゆさぶる。
40年余、この地に住み、思えば多くの知友が泉下にさった。
明日香微笑の花供養。花のゆくへは思ひわすれてーー「山家集」。


4月3日(木) 健康運動スクールで。
雨にきょうも寒々とする。寒の戻りである。
10時過ぎの送迎車(岩槻タクシー)で家人と向かう。
駅前の瀟洒なビルにある運動と学びの新しい運動施設。
高齢婦人層中心に準備体操、口腔機能向上、マシン・機能的トレーニング。
だが、第1回からとんだことになる。体調が悪く、スッキリしない。
日がおち、夕闇桜が揺れている。


4月2日(火) 冷たい雨。
関東は気圧谷があって冬ざれの小雨が降りつづく。
渡辺英子著『メロディアの笛ーー白秋の昭和(ながらみ書房恵贈さる。
昭和という危機感を前に「詩歌の変革」を精緻に追う白眉の白秋論。
心して拝読申し上げるーー空色のロベリヤももうみんな枯れてしまって・・・。


4月1日(月) 新学年。  
ついに弥生、4月になった。時の刻みが何とも早い。
朝から冷たい雨。真冬並みの寒さに身がこごえる。
家人はその雨中に車をだし、早々と茶稽古にでかける。
朝食に、ひとり白粥、鯵の開き、納豆、沢庵、梅干し。
朝食後に飲むクスリの山、循環器、喘息、血圧、頻尿、筋緊張弛緩剤。
小庭の樹々がいっせいに芽を吹きはじめている。
2階のベランダ越えに雨にうたれた花が大きく揺れている。

時がどんどん過ぎる。きょうはじっと家で気弱に安静にしていようと思う。
世には、気力あふれる書名がシステムクラシュしてくる。
ーー何がおかしい、老いの才覚、まだ生きる、闘いぬいて、好きに勝手に、最期はひとり。

マイコロソフトのAI「COPILOT」で索引される「太田代志朗」は「京都発・庭の歴史」の著者および日本庭園家」というまちがったデータはついに改消されている。ーーこれまでもたびたび正式コピ-を送信してきた。

 
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