日録●太田代志朗●2020年 |
1月31日(金) 晴天。旧七草。 晴れ。冬型の気圧配置にもどり、寒風をつき7.000歩ウォーキング。 元荒川の赤い水管橋に立つと冠雪の富士山、日光や筑波の山並みが見える。 1月尽。ここのところ気管支喘息の症状もなく快食快眠。 風々流々。 1月29日(水) 野田バブリックけやきコースで。 日が差して眩しく、湿り気のあるフラットな林間コースがだんだん乾いていく。 体幹を整え、静かにショット。ドライバーは芯にあたり快音を放つが距離もそこそこ。 グリーン周りにてこずり、またも1~2Yのパターが決まらずスリーパット3発。パーは6番(336Y、P4)だけだが、スコア95(47:48)。 立命大東武ライン校友会例会2組目は外岡、前田、太田。大らかで楽しいラウンドとなった。 プレー終了後、ひと風呂あびてからクラブハウス2階ルームで歓談。各々の来し方、行き方。とまれお互い元気にやってゆこう。 春のような温かさで、3時過ぎ帰路のR16も快適にはしる。 1月26日(日) 大相撲、徳勝龍が初優勝。 6時過ぎ起床。ざぶりと朝風呂に入り、身体を温め気分一新。 午後、真理子を塾に車で送っていく。これから5教科の試験だという。ガンバレ。 磯崎純一著『龍彦親王航海記ーー澁澤龍彦伝』(白水社)を一気に読む。 克明にして洞察ふかく、その伝記的事実が鮮やかにせまる。 高橋和巳不在の高橋邸にゆき、その書棚の一書を指して宣ったという。 ”文学者の責任”であって、”文学の責任”とは愚問であるのだろうかね。 高橋たか子の小説『結晶体』は澁澤龍彦、矢川澄子、高橋たか子がモデルとされている。 おうよ。それが結晶体の構造なるや。「純朴な文学青年」にしったことか。 1月24日(金) 晴れ。日本でも新型コロナウイルス2例発症。 夕べ雨が降ったようだが、また朝から温かい日が昇る。 ホームページビルダー21「日録」不具合あれど、未だサポート受けず放置、放念。 当代切っての人気作家(月産600枚)、くも膜下出血で入院手術と。 1月23日(木) 田村さと子さん(詩人、・翻訳家、帝京大学名誉教授)ご逝去。 ご冥福を謹んでお祈り申し上げます。 田村さんとは日本ペンクラブ・WIP委員会での月例会や、またその講演・講義によく招ばれていった。ガルシア・マルケス氏やマリオ・バルガス・リョッサ氏ら中南米作家と交流あり、その翻訳「ネルーダ詩集」を熱読した。郷里・熊野の高校は中上健次と一緒であるということだった。 軽井沢の文学研究会もたのしいひとときだった。池袋や吉祥寺で詩人の財部鳥子さんと3人で飲み、多忙きわめていた米原万里さんともよく一緒に話しあった。 ある出版記念パーティが終わり、日比谷の松本楼から春の朧月にそぞろ公園をぬけて有楽町方面へ帰るたのしいこともあった。そして、ご専門の中南米文学や情勢については、いつも親身に教えてくださった。合掌。 1月22日(水) 暖冬で雪降らず、と。 曇り。 蕭然たる冬の小庭だが、侘介椿が健気にも咲きほこっている。 正月に床の間にかざった亡娘明日香の書の軸をしまう。 同学のFが亡くなっていた。 思えばFは60年安保時に広小路キャンパスで共に学び、西京極に野球応援にいったり、また寺院散策や議論に一時明け暮れした。休学し、太秦の東映撮影所に勤めているということだった。 2、3度仲間と一緒にあったこともあるが、回りにいた者も次々に逝き、その後Fとはなぜかあやふやになっていた。合掌。 1月20日(月) 小春日和。温暖化に15~16℃。 テレビ朝日「やすらぎの刻~道」(倉本聰・作)をよく見ている。 テレビディレクター役の白髪のKは重厚な演技で好評。思えば、Kは京都の劇団現代劇場を率いた畏友小松辰男の芝居仲間だった。そのKとはTV局やホテルのロビーで、もうずいぶん前に2、3度あったが、日課もストイックに身を整え、古伊万里を蒐集しているということだった。ーー「やすらぎの刻」の場面の台詞でないが、青春のドラマは遥か過ぎ、世界の秩序が変わり、時代は大きく変遷しているんだよね。 温かな川辺を少し歩いてくる。S院で予約マッサージ1時間。 横浜中華街「桂宮」の中華菓子で一服。 1月17日(金) 晴れ。春のように温かい。 阪神・淡路大震災から25年。思えば、震災2カ月後のくすぶる町を歩いた。 崩れた家や瓦礫化した通りを歩きつづけた。 そしてその年、愚昧の組織を辞め、私は完全フリーの身になった。 スポーツ公園の散歩仲間のIさんが暮れに亡くなっていられたの由。 小亀を観察し、花木に詳しく、傷ついたカラスをいたわる奇特な方だった。合掌。 1月16日(木) 小雨後晴れ。1月も半分過ぎる。 3、4日前から左下奥歯がズキズキ痛み、朝1番にS歯科院に電話を入れる。 かねて歯周病治療を受けていたのだが、レントゲンを撮り、抜歯となる。 麻酔をかけられ、手術はすぐ終わる。 また右肘の激痛で接骨院にいっており、いろいろ老体にガタがきている。ガタガキテイルガ、マダマダへコタレルワケニユクマイテ。ーー愛犬との至福の散歩もなく、終日安静・蟄居。 1月13日(月) 成人の日。 晴天。梅花ほのかに咲き始め、穏やかな1日。 冬になると、しきりに乙羽や末廣の蒸し寿司が食べたくなる。 1月10日(金) 晴天。冬木立、少し歩いてくる。 思うところあり、PC操作はデスクの前に立ってやるようにしている。 中沢新一著『精霊の王』、山本ひろ子著『異神』、安藤礼二著『列島祝祭論』再読。 シャグジ、翁、宿神、後戸、魔多羅神、猿楽、明宿集ーーそれら古層の神々、異神と王権、民俗、芸能、秘儀。 1月8日(水) 冷雨。 ひと雨あり、寒さひとしおにて、武州蕭々の日がつづく。 昨日からホームページビルダー21の転送できず、JUST SYSTEMSサポートセンターに問い合わせ、やっとのことで接続・配信なる(1部未修整)。疲れきる。 待望の立石伯著『古里を求めて』(深夜叢書社)、贈らる。 物語は思索、体験、夢が広がり生成する。ーーこの可能性としての非小説。 1月6日(月) 栃木カントリークラブで。 眺望よく雄大な西コースを8:55スタート。 丘陵山間の適度なアップダウンに乱れる。飛距離よりも方向性だろうが、さらにグリーンも難しい。 昭和レトロの由緒あるクラブハウスで昼食にヒレカツ。バックナインの中コースも変化に富み、攻めきれぬプレーがつづく。それでも好天に恵まれ、楽しく18ホールを乗り切った。スコアは100(51:49)。 EGA1月例会の森脇、丸野、中西、太田。オリンピックはまたまたガッポリとられる。 車中談義のはずむ帰路の高速道路の夕焼けに遥か富士山が美しい。 1月4日(土) 晴れ。 いいお天気がつづく。初詣をすませ公園ウォーキング&素振り。 三ガ日も過ぎ、冬木立に穏やかな陽が降りそそいでいる。 国立劇場、歌舞伎座の初芝居も、まったく縁遠くなったが、のんびりした正月。 昨年末、壊れたガラケーは修繕できぬといわれ、スマホデビューとなる。 DOKOMOのGalaxy A20、さて手間どりながらSMS発信中。 1月3日(金) 『高橋和巳電子全集』(小学館)発信。 没後50年、生誕90周年記念 『高橋和巳電子全集』(小学館)が、2021年3月より発信される。 *実際は『高橋たか子電子全集』とあわせて全24巻、交互にての発信となる。 『捨子物語』、『邪宗門』、『憂鬱なる党派』、『我れ関わり知らず』など初出も併載。 独自の編纂により、新たな高橋和巳の世界の魅力をさぐる。監修・解題は太田代志朗、このうち中国文学関連(2巻)解説は小南一郎(京都大学名誉教授)。 因果の小車がめぐりめぐってきのだろうが、じっくり不断の思いでとりくんでいる。 なお、小学館の電子書籍・全集に開高健、中上健次、澁澤龍彦、福永武彦、加賀乙彦、小島信夫、宮尾登美子、山口瞳、立原正秋、色川武夫・阿佐田哲也、江戸川乱歩など絶賛好評発信中。 新年、明けましておめでとうございます。 皆様方のご健勝をお祈り申し上げます。 旧年中はなにかとお世話になり、ありがとうございました。 晴れて穏やかな元旦。倅一家と家族そろってお屠蘇で乾杯。 お取り寄せしたおせち料理、雑煮の餅は2コ。 老いの杖にすがりつつも、武州古城下に日々是好日。 本年も、どうぞ、よろしくお願い申し上げます。 |
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