日録●太田代志朗●2019年 

12月29日(日) この遊星(ほし)に
・ひかりつぐ三十四億年のこの遊星(ほし)のゆめのながれにいのちあらしめ
・いづかたもさらば銀河にこととひぬうたひいとしき泪のかなた
・さりともと生(あ)れつぐかたによりそいてやさしくあれば雪ふりつもる


12月28日(土) 9連休帰省、出国ラッシュと。
晴れ。風が冷たい。乾いた小庭に水をまく。侘介椿が大きな蕾をもっている。
草月流のA先生より、家人が松、蝋梅、千両、柳などいっぱいいただいてくる。
年賀状80枚投函(来年は半分に絞ろう)。今年も大過なく過ごし有難くおもう。


12月26日(木) 曇り。近隣で雨。
何することなく書物に埋もれ、時を過ごし、自分の身丈にあった安らぎの中にいる。
チェロのピアニッシモが、コントラバスに変調した人生の記憶のなかの光と色。
この甘美な無為、この至福なる孤独、精神の自由と静謐。
ーーそっとカンパリのグラスをかたむけている。


12月24日(火) 聖夜
晴れ。.冷たい北風がビュービュー吹く。
真理子(中学2年生)のXマスプレゼントに、ご要望の超音波アロマディフュザー。
冬休みに入っても筝曲部活動、塾通いで毎日びっしりのスケジュールらしい。

京都も鎌倉も遠くなった。今生むなしくはせ過ぎなば・・・・とこれも繰り言。
監修、解題、解説またコラム執筆の件など、はたしてこれでいいのか。
著作権その他の雑音には、覚悟のうえでスルーしていかねばなるまいて。


12月20日(金) 晴れ。穏やかな一日。
朝食をすませ、丸山記念病院に歩いてゆく。
先日うけた市民健診の結果は大腸、胃、肺、前立腺ガンなどすべて正常。
帰路、城址公園を散歩してくる。往復1万歩。
夜、武州小城下、深々。吉野葛で少し痛む喉もとがやわらぐ。


12月19日(木) 曇天。雪が降るような。
曇り、冷え込む。どこか雪が降っているようにどんよりしている。
執筆、資料整理。 いただいたつくばの収穫菓子(芋や栗)で一服。
夕風呂に熱めの43℃で入り、身体硬直を解きほっとする。



12月17日(火) 各地で雨。しんしんと冷える。
夕べの酒の席はついつい盃がすすみ、われながらよく飲んだ。
二次会になっても、たしか高清水がつぎつぎに升に注がれ喉にしみた。
本日の真名子カントリーが雨模様で中止になったことで、気がゆるんだせいもある。

よって二日酔でへたばり、昼まで寝ている。
午後、来客あり。出先から急ぎ帰った家人とお茶のご接待。

*真名子カントリーは23日変更になったが、都合あり参加できなくなり残念。


12月15日(日) 
晴れ、北風が冷たい。

起床5時。よく眠り、気持ちよく目覚めた。PCを前に資料、各用紙散乱。
比叡の雪、武州の風、伊豆の波濤ーーゆらめく蒼茫のイリュミナシオン。
師走、日曜日ーーきょうも1日、健やかでありますように。


12月14日(土) 
晴。公園ウォーキング5.000歩。

暁闇(5時)に起きだし、気になっている目次構成のことでPCうつ。
曇天で寒い昨日は炬燵をだして足を突っ込み、膨大な資料と格闘していた。

7時過ぎ、朝の7℃のひんやりした空気感に、いつもの公園ウォーキング5.000歩。
晴れて明るい川辺をカワセミが飛び、風なく穏やかで温かくなっていく。
夕食に湯豆腐。NHK-TV土曜ドラマ「みおつくし料理帳」(高田郁:原作)に感動。


12月12日(木)
  野田パブリック・けやきコースで。

好天に恵まれINを7時50分スタート。
5.458Yのフラットな林間コース。
池や樹木、バンカーと巧みな配置。
箱庭のような素晴らしい環境だ。

グリップはしっかり、肩の力を抜いて打て。
そう念じながらもドライバーが時に右手に曲がる。
デリケートな技を要求されながら池ポチャ、ロストボールあり。そして、肝心のパットが決まらない。

昼食にカレーライス。バックナインになり何とか気を引き締める。
スコア96(48:48)。立命大東武ライン校友会の実に楽しいラウンドであった。


12月10日(火)
 年の瀬、シクラメン。
曇り。朝の7℃のひんやりした公園散歩5.000歩。
朝食に鯵の開き、遺りのぶり大根、納豆、海苔、アサリの味噌汁、ご飯2膳。
データの整理およびコピー。デスクワークの1日。

なぜか某全集20巻のうち第8巻がない。おいおい、どういうこっちや。あわててアマゾンでVISA払い古書注文、補巻。
夕刻、A院で予約マッサージ゙1時間。 きつい揉みにうっとり。


12月8日(日)  晴れ。スーパー温泉で。
昨日は大雪(たいせつ)でいよいよ冬本番だが、きょうは穏やかな日だった。
さいたま国際マラソンでその関連バス30台余りが、近くの公園駐車場に留まっている。
スーパー温泉で湯につかり、ゆったりすっきりしてくる。
血圧140-75、体重59Kg。昼食に好物のとんかつ。

山折哲雄氏(日本の宗教学者評論家」)は脳梗塞弊害で涅槃の境地から戻られ、これまでのさまざまな書物からの思想を経て親鸞、長谷川伸、柳田国男。そして後半最後の身軽な身としては西行、親鸞、芭蕉、良寛に絞られているという。
山折氏はかつて拙歌集『清かなる夜叉』に理解を示され、その一首を引用解説された。
いや、人文系の学問が逆風にさらされ、いずれ言葉は薄れ、マンガもブンガクもなくなってしまうんだろうかね。


126日(金) いよいよ年の瀬。
曇り。寒い朝の外気温5℃。ウォーキング&素振り。
寒笛の声かすかな武州古城下には師走の喧騒もなく、日々是好日。
家人の年収めの松風の会で、茶室が賑わっている。

PCが立ち上がらず慌ててサポート受け、1度電源を切る。再度ONにしてスタート。
田村ひろ子さんにメール。嬉しい返信メールに青春群像の風が流れる。
句集『夢のしっぽ』(あざみエージェント発行)後の新たな句境をひらいている。
・手のひらのときめきそっとそっとする
・お別れの足袋うらがえす夜の水
・やがてくるその日の朝の一行詩



12月5日(木)  晴天。
京都の倉橋松司氏が亡くなる。
謹んでご冥福をお祈りします。

劇団現代劇場の小松辰男演出『小渇色』は祇園会館ほかで上演されたが、倉橋松司は好演、再演に力を込めてくれた。上賀茂の倉橋家別邸で皆んな揃って酒宴をしたのが最後で、その後は年賀状のやりとりだけになっていた。


12月4日(水) 晴れ。朝の公園ウォーキング5.000歩。
外気温5℃。空気が澄み、青空がひろがっている。
風なく、陽ざしに映える枯葉の黄金の絨毯を踏んでいく。
元荒川の静かな鏡のような水面に光がはねている。
赤い橋上から富士山、男体山、筑波山が見える。

歳暮となり、武州古城下に静穏の日々。
PCをひらき、データベースに向かう。
京都の山田稔氏に礼状を書く。
お陰で有難く、紹介された富士正晴記念館の「VIKING」資料コピーも円滑にはかどる。


12月2日(月) 雨。冬冷え。
朝からの雨が昼過ぎに激しくなる。北日本は猛吹雪のようだ。
豪雨の中、AQUA(現在走行距離13.100Km)のハンドルを慎重に握る。
S院で予約マッサージ1時間。硬直した身体が気持ちよくなる。

昨日より、AddElm(アドエルム)のバンドを左手首にはめている。
AddElm運動理論は自立神経をコントロール。効率的な身体の使い方でベストを引き出すという。よっしゃ、これでドライバー200ヤードのパフォーマンスもOKなりや。


12月1日(日) ついに極月。
晴れ。夕べの忘年会はそんなに飲んだのでないのに、疲れている。
寒くなり、家人の大事に育てている植木鉢を家の中に取り込む。
クンシラン、ハナキリン、ゲッカビジン、シャコバサボテンなど。

昼過ぎ、陽だまりの公園をぶらぶらしてくる。
テニスやジョギング、バスケットボール、犬と散歩の人々。
輝くような紅葉のシーズンを終え、冬が日に日に深まる。
茶稽古の家人にならって薄茶点前。炉の炭火がいこり、釜が松風の音をたてる。
12月ーー思えばあっという間の1年。老いて時間の過ぎるのが早い。

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