太田代志朗●日録●2025年 |
2月25日(火) 野田パビブリック・ひばりコースで。 18ホール、6.149ヤード。緊張の1番テイショット170Y。フェアウェイの緑はまだ薄く、春の陽が眩しい。 河川敷の平坦ないつものコース。 ボールを追って次第に身体が火照り、自らの昂ぶりに微笑む。プレーをすることが大切な人生のひととき。老骨をいたみ喜びを噛みしめる。ハーフターンの休憩なく、コースに向かう。 何んの変哲もない広大なフェアウェが、さまざまな闘いの思いを彩ってきてくれた。14:40、ラウンドを終える。ーーありがとう、敢闘&優雅なる一日。 2月24日(月) 強風、8℃。 晴れ、強風が吹きあれる。 昼下がり、その烈風の中、愚妻を連れだし公園ウォーク30分。 雑木林轟々、ともかくお互い励ましあいやっている。 夕刻、身体が冷えきり早目に43℃に沸かし入浴。 ふく汁やおのれ等が夜は朧なるー蕪村。 モーツァルト「クラリネット協奏曲 イ長調K299」。 2月23日(日) 晴天。ゆっくり力を溜め。 晴天。冬型の気圧配置で埼玉は8℃、風が冷たい。 お茶の家人の稽古教室にて家周りの整理&掃除。 公園ウォーク40分。そして クラブを研き、18ホールの戦略。 いい一日になればいいーーわが冬のオールドコースに期待。 ことしの大宮薪能の演目に「金輪」「清経」あり。 怨と悲哀の修羅の奥に研ぎすむ是非ない無残な憂き人たち。 また、高橋英夫著『疾走するモーツァルト』(講談社文芸文庫)読むが、むろんこれでモーツァルトが分かったわけでない。文学の絶望的汚臭に打ちのめされ、嵐の疾走のように聞こえたト短調の弦楽五重奏曲。愛憎のドラマに苦しむ小林秀雄における幻聴のト短調。 2月21日(金) 晴れて風が冷たい。 午前中(9:30~11:30)はいきいき百歳体操(本丸公民館)。 家人とともに参加、介護予防体操で全身を動かし元気になる。 松浦寿輝・沼野充義・田中純=徹底討議『二〇世紀の思想・文学・芸術』(講談社)は660ページの大巻。碩学による深淵な世界文学論から学ぶ器量も何もないが、面白く読んだ。わけても辻井喬は「革命家と資本家の顔で手堅いリアリズム小説」を書き、「みずからが手にした資本を使いつくした」とう慧眼に苦笑、感動、絶唱。 2月20日(水) 晴れ。強烈寒波。 晴れているが、8℃で風が冷たい。 朝からでかけていたが、昼に帰る。 川辺で紅梅、公園で白椿を摘む。そして小庭の水まき。 身体が冷えきり、43℃に沸かした内湯に飛び込む。 ーーブラームス「ヴァイオリン協奏曲 ニ短調作品77」。 2月19日(水) 寒風。冬型の気圧配置。 晴天。朝から寒風が吹き荒れる。 昼前7℃、その風に向かってウォーキング60分。 身体が重いがまだまだ歩く、大丈夫だと思う。 わが家のミニお雛様を飾り、お三時に家人と桜餅、草餅。甘酒。 日本海側は大雪、通行停めの区間も増え、立往生や交通機関の乱れに注意。 ーーブラームス「交響曲第1番 ハ短調作品68」。 2月18日(火) 雨水。寒風。 晴天。朝から寒風が吹き抜けていく。 またも寒波襲来、日本海側を中心に大雪や猛ふぶきで注意・警戒。 二十四節の雨水は降る雪が雨へと変わり、雪解けが始まる頃のことだが時節混沌。 茶稽古で朝早くに家人がでかける。 朝食をすませ、新しいBRAUNで伸び放題の髭剃り、気持ちよくシェービング。 書卓で資料整理、PCをたたき、文節乱れ悲傷にゆらぎ瞑想混沌。 ーー私事このところの病院通い(目下、呼吸器科、循環器科、整形外科、泌尿器科、歯科、眼科を通院)。診察、また検査が続きクスリは何種類も飲んでいる。お陰様で元気にやっていられるのだが、あれこれあり疲れはてる。 フォーレ「レクイエム」。切なく透明なリズム。祷らば永遠(とは)に黒き目をふせ。 2月15日(土) 好天16℃。 小庭にでて、ミニ盆栽の植え替え。根が鉢に張りつめ10鉢ほど、根をほぐし、赤玉土に腐葉土をまぜて植えこむ。家人の精魂こめた作品なり。 昼前の図書館に寄ってから、好天にウォーキング70分。 春のようで16℃、城址公園の曲輪跡の際の土塁の険しい途をたどる。トレッキングに足腰がフーフー。ウォッチ万歩計(電波時計内蔵、両手首計測)を持ち六根清浄。 老いぼれにもあれこれあり、時下風塵草々。 露ちるやむさいこの世に用なしと(一茶) ベートーヴェン「ピアノ協奏曲 第5番ホ長調作品73」。 2月14日(金) 強い風がおさまる。 晴れ。朝の強い風がしだいにおさまる。 第3回目のいきいき体操9:30~11:30(本丸公民館)。 力を入れないゆるゆる動きに、身体がほぐれていく。 ーー昨日は終日の冷たい強風、冬の嵐に身がここごえた。 午前中は麻雀教室で半チャン、ツキで1回満願をあがるがマイナスなり。 午後S総合病院で呼吸器内科&循環器内科の3カ月定期受診。その定期受診が2時間余待たされ苛立つ。帰路、夜の対抗車のヘッドライトが眩しく運転するのが怖かった。 チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲ニ短調作品35」。 美しき追憶の日に愛などなく震えて海に墜ちてゆきしを 2月12日(水) 晴天。余寒の候。 蹲の水を飲み、侘介椿の花の蜜を吸ったりしている。 埼玉の日の出6:38、いっぱいの陽ざしが眩しい。昨日は北風が吹き荒れ寒かったが、きょうはまた穏やかな如月、余寒。 10時過ぎ、ウォーキングにでる。 城址公園の曲輪跡に沿った土塁で小高く、鬱蒼とした樹々におおわれ、一部が崖になっている。戦国戦乱、落城の幻野に黒い馬が疾駆する。 愛犬スバルやアンジュがいた頃の散歩コースでもあったのだが、ここのところ、まったく踏み入れていなかった。ーー腰と右足をサポーターで堅め、うろたえよろめきながら、面白く老の坂のぼり下りきたるや。 2月9日(日) 黄鶯見睆。 晴れ。寒い天気だが、春が少しづつ近づいている。 七十二候に「黄鶯見睆」(ウグイスが鳴き始める)。 ①一日一ついいことをする、 ②一日十人に会う、 ③百の文字を書き、 ④千の活字を読む、 ⑤一日一万歩歩くーー以上「老人心得」である。 体力の低下、介護、人間関係の変化などとどう向き合ったらいいのか。 愚才の昨今は外から帰ると一服。あとはうつらうつらしている。 青春時代を懐古しながら痛飲する親友も同士もいなくなった。書かねばならぬこと、纏めなばならぬことがまだ残っているが、さるにつけても長生きして人生を楽しんだ。 *月例ゴルフは車に乗って(ゴルフ場片道距離30Km)参加、スコアは100前後。 2月8日(土) 晴れ。厳寒。 晴れ。風が冷たくコートの襟をしめ、ウォーキング30分。 腹がでてきて体重2kgアップ、だが一説に、”ちょい太”でいいらしい。 京都は雪。寒い京で思い出の乙羽の蒸し寿司、河道屋の天ぷらそば。 *その京都を遠くに閉ざし、奴がれは1968年春、東京にきたのだったか。 飛高敬氏に歌誌「曠野」新年号の礼状投函。 飛高さん、ますますのご発展、ご活躍を祈念。 このところの小庵の茶事で忙しく、家人もやっとひと息つく。 夜のテレビに、二人で歌番組を少し見ている。 寒月煌々。大寒といふ顔もあり雛たち(一茶) 2月7日(金) 東風解凍。 晴天。七十二候「東風解凍」 (はるかぜ こおりをとく)。 暦の上では柔らかな陽と風が氷や雪を解かし春の兆しを感じ始めるころ。 9:30~11:30、いきいき百歳体操(中央公民館)。身体が軽く、さわやかになる。 昨日は麻雀半チャンで苦戦なかなか上がれず。麻雀が終わってその帰路、駅前5階駐車場からでてすぐの道路で1時停止違反を若い警察官にとがめられ罰金7.000円也。嗚呼。 2月5日(水) スーパー温泉で。 晴天。6℃にて風なく穏やかな一日。 スーパー温泉であたたまり、ほっこらした気分。 小家にもどり、書見&炬燵&転寝、きなこ餅。 桃源の路次の細さよ冬ごもりーー蕪村 2月4日(火) 晴天。ウォーキング4km。 晴れ。冬陽が眩しく、外気温10℃、北風が冷たい。 ひと仕事終え公園ウォーク70分、5.900歩(4Km、170kcal)。 午後、小島宗鶴先生の茶道教室から帰った家人と買い物。 スーパー(ベルクス)の駐車場に停めたAQUAの横に粋なポルシェが滑り込む。 夕刻になり、日が暮れすぐ暗くなる。ふく汁の宿赤ゝと燈(とも)しけりーー蕪村 ーーモーツァルト「ディベルティメント第17番ニ長調K334」。 2月3日(月) 立春。 新しい季節、春の季節のはじまり。曇天で寒々としている。 早朝、なぜか城址公園をむしょに歩きたくなる。 辺りがひっそり鎮まり、寒気に身がひきしまり、50分4.500歩。 血圧140-73-72。身体感覚がどこか重いが、快食快眠。 昼頃より、時々晴れ間がのぞく。風なく大気がしずまっている。 今週は最強の寒波到来で、北・東・西日本で大雪や大荒れおそれがあるよう。 モーツァルト「ピアノ・協奏曲 第20番 ニ短調K466」。 つきあげる哀しみ、深い情調、歓喜と祷り、短調の暗い情熱。 2月2日(日) 節分。冬土用明け。 朝から冷たい雨が降りしきる。暗く閉ざされる。 節分、 豆まきもせず福は内。しんしんと冷え込む一日。 家人と巻きずしを食べ、。炬燵&転寝。 バッハ「ゴールドベルグ変奏曲BMV988」。 2月1日(土) 如月。 晴れて、冷たい風あり。。 時が早くどんどん過ぎていくーー寒燗牡丹、蝋梅、結柳。 朝食を終え、小庭に水撒きしてから、気持ちよく外を歩いてくる。 小高い丘の道ーー田畑、古民家、竹藪、貝塚(縄文遺跡)、教会、瀟洒な家々、学園、墓地。 50分、5.000歩。ちょっとまた右足が痛む。 明けた2025年も多事多難、世事疎くもTVをみ、新聞を読み沈々。 執筆もままなならぬが、パソコンをたたきつづける。 *「日録」ホームページ・ビルダー21は「システム管理者に問いわせ」ねばならぬ件、放置。 「ト短調シンフォニーのフィナーレのテーマ」は、耄碌浅学に一向に高鳴らない。 いや、それでも「弦楽四重奏曲17番変ロ長調」。 |
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